価格交渉に全く興味がなくなったのはいつからだったのか。
デモンストレーター演奏を仕事の一つにしていたので
ピアノやエレクトーン、キーボード類を販売していました。
話しているうちに、「きっとこの楽器を買ったら、毎日が楽しくなるんじゃないかな?」という
気分になるのでした。
ピアノも1台ずつ違うのです。例えば当時は中古ピアノも
デパートのイベントで100台くらい集めて盛大に販売会がありました。
30分弾いて、30分休憩ですが私は売り場を歩き回っていろいろが気を見ることが楽しかったので
うろうろしました。
そのときに、販売もしてよかったのです。
「このピアノで弾いてみて!」という風に頼まれるのです。
弾き比べですね。
このお客さんには、このピアノのほうがあってるな、とか
おうちの中の様子や練習具合?をッ聞いているうちに
こっちの楽器をおすすめしたいな、とか
気持ちがわいてきました。
なんとなく、わざとへんに(?)弾いてみたこともあって
響かせ方が、こっちのほうがいいな、というほうを
素敵な雰囲気に弾いちゃうという、こともしました。
音色とか、感触、特に中古のピアノは1台1台が全く違うので
「個性」がでるのです。
まあ、はたしてそれがいい戦略なのか?というと販売という視点だと
どうなのかな??
楽器も、洋服やバッグ、みたいに「似合うもの」ってあるなと
確信していったのです。
最終的には、本人が決定しますからね。
あ^よかったな~というときと
こっちのほうが弾きやすいし似合ってるのにねえ・・と
いろいろ味わいました。
そして、
BGMとして演奏する姿勢と
ひとを呼ぶための演奏。
空気を変えるための演奏。
1つの曲で、いろいろな手段があるなと
これも経験しながら、わかったことでした。
今ならグーグル先生に相談したらなんでもこたえがいつかるのかもしれませんね。
ま、それも戦略情報として価値があるのでしょう。
五感って
演奏する人も、聞く側も、必要です。