久しぶりの、「わたしリセット儀式」
でピアノ。
バッハ。
ちょうど地下スタジオは、ユリの花が満開。
むせ返るような、花の香りの中
バッハにしました。
平均律の2番。BWV847プレリュードのみ。
覚えているか?
緊張させるために、テンポを速く一気に。
照明は付けず。
薄明かりの中で。
バッハは好きで好きで。
大きな大げさな動きは無く、鍵盤を這うように
しかし正確に。
しかしひるまずに。
ミスは疲れます。
しかしもっとも疲れるのは
音楽を止めること。
絶対に音楽を止めない。
c-mollは、
興奮を鎮めるにふさわしい調性。
プレリュード、それも今の気分にふさわしい。
調律のしていないピアノは
弾いているうちに、
共鳴してきます。
なんとか、まとまろうとする音が見えて
切なくなります。
音が拡散したり、収束したり
まるで光みたい。。。
そんなことを考えつつ、1時間程度。
今日のバッハは、健康というより
風の流れのような、
とりとめのない仕上がりとなりました。
予定通りの和音進行は、それでも美しく。
マックスの早さを上乗せさせることで
緊張に頼ります。一糸乱れず。
音が見える。
薄明かりで。
本当です。