関西で活動する音楽グループConceptusです。
ラ・ボエーム上演に際し、楽譜は新しいものを使います。
故フランチェスコ・デグラーダによる校訂版です。
とはいえ、パッと聴いてわかるような違いがあるわけではなく、
表現上のマイナーチェンジがあるのですが、
その楽譜だけ読んでいると、混乱してきます。
ritやa tempoという指示のうち、
半数くらいに[rit]のような括弧がついているのですが、
この括弧が何を意味しているか、
ヴォーカルスコアを見ていても解説がないのでわかりません。
まず考えたことは、自筆譜にない情報にその括弧をつけている。
しかし、自筆譜にしかないはずの情報にも、
同じ括弧がついていることもあり、
何が何だかわからなくなり、かなり迷いました。
でも答えの情報がない以上、
これまでの経験をもとに、以下のような方針を立てました。
おそらく自筆譜にない情報に括弧をつけているんだと思うが、
何にせよ、指揮者の自由裁量で採用の可否を判断せよ、
という意味の括弧だと解釈して臨む。
括弧なしの情報だけでは矛盾が生じる場合に限り、
括弧付きの情報も用いることにする。
ただし、自筆譜にしかない情報に括弧がついている場合、
これも採用して演奏する。
そして、先日入手したのがこちら。
シャイー指揮のCDに添付されているブックレットの画像です。
デグラーダ自身による楽譜校訂の解説になります。
ConceptusのFacebookページにアップした画像です。
そのページにリンクを貼りますので、
一旦画像を保存していただいて、
拡大表示すると、少し読みやすくなるかと思います。
嬉しいことに、私の判断で間違っていなかったようです。
伊達に長年自筆譜に拘り、
校訂報告の読み込みを続けてきたわけではない、
ということが証明されたようで良かったです。
いや、今日だけは自慢させて下さい。(笑)
我ながらよくあれだけの情報から、
正しい楽譜の使用法が見つけられたと思いますもので。
よくある演奏とはかなり印象が変わります。
こればかりは是非直接聴いていただきたいと思っております。