関西で活動する音楽グループConceptusのブログです。

 

まずはドーンとどうぞ!

 

 

色々とありまして、チラシの上りが遅れました。

オペラの方と仕事が並行になっておりますため、

なかなかブログを書くこともままなりませんでした。

 

しかし、インパクト大のチラシでしょう?

これが私の敬愛する、ニコラウス・アーノンクール御大です。

昨年3月5日に逝去されました。

あの世でお会いできるか、今から死ぬのが楽しみな発起人です。

 

プログラムの第一、「ミゼレーレ」は、

400年近くの間に形が変わり、他の曲もまぜこぜになり、

元々どんな曲だったのか、一般の人は聴く機会もありません。

今演奏されているのは、ほとんどが変わり果てたもの。

それはそれで素晴らしいのですが、

もっと渋い、最初の状態で演奏するのが我々のコンセプト。

 

メインプログラムの「レクイエム」は、

モーツァルト本人が完成されていたら、

きっとこの質と量があったであろう、というところに肉迫する、

そんな補筆版の選択を行ったバージョン。

しかし、本人が完成させていたならば、

おそらく我々が聴くことはできなかったと思うのですよ。

ゴーストライターに書かせて自分名義で演奏する、

そんな佐村河内守ばりの伯爵が依頼主のこととて、

引き渡していたらそれまでだったからです。

 

未完で死んだからこそ、

遺族がコピーし、出版して残せたわけです。

法律的には問題がある行為なのですけど、

後世の為には最良の選択でした。

そういう作品なのだ、ということを

肌で感じていただくコンサートであり、

しかもアーノンクール追悼のコンサートですから、

牧師の説教も交えた宗教色のあるコンサートでもあります。

 

カトリックの音楽を、プロテスタントの教会で坊主が指揮して演奏。

どこにもない、Conceptus独自のコンサート、

是非お越し下さい。