企業法の学習方法・使用教材 | 経理マンの働きながら会計士受験ブログ
前々回の租税法前回の経営学に続き、今日は最後に企業法です。

企業法の科目合格は運の要素が強く、アドバイスできるほどの知識を持ち合わせていないため、自分が行った勉強方法について触れたいと思います。


■公開模試・本試験の成績

・公開模試:E判定(偏差値40台後半)
・本試験の得点 : 56.80(第1問27.55、第1問29.25)


■予備知識

・2014年5月短答合格
・仕事で株主総会・取締役会の運営や株券取扱等の実務に軽く携わっている


■予備校

・TACの短免上級講義(DVD通信・宮内先生)を受講
 ※TAC答練は未受講
・大原とタックの公開模試


■使用教材

①TAC企業法テキスト[上][下]

②TAC企業法論文問題集[上][下]
 ※過去問を含めた論証例が72問掲載

③参考法令基準集

④TAC論文直前講義テキスト

TAC企業法暗記カード 定義・趣旨編

TAC企業法暗記カード 論点編

TAC企業法論述マスター



■教材の学習方法

(1) 講義の視聴とテキスト(①)への書き込み

ギャグも含めて宮内先生の話した内容と板書をテキストに書き込み、無機質な企業法のテキストを宮内色に染めました。また、配布されたレジュメも全てテキストに貼り付けて、情報の一元化をはかりました。

(2) 論文問題集(②)の読込み→いきなり挫折

上記②の論文問題集(論証例)を繰り返し読み込んで概ね覚えようとしたが、量の多さに圧倒されてしまい、あえなく挫折しました。
というのも、論文問題集の問題1つは、会計士試験でいうところの大問1つ(試験では大問2つ出題)に相当し、その中に趣旨や論点(判例等)が散りばめられているため、これを一気に覚えるのは私の脳ミソでは不可能でした。
そこで、次のワンステップ置くことにしました。

(3) 企業法暗記カード(④と⑤)→10回転以上

本書の執筆者はTAC宮内先生であり、TACのテキスト(上記①)と論文問題集(上記②)と言い回しが同じなので、TAC出版の暗記カードをマスターするところから始めました。暗記カードは1枚あたりの情報量が少なく、サクサク進むので、それが爽快となって勉強が苦でなくなりました。
また、④と⑤は1~2時間もあれば1冊終わるぐらいの適度な分量なので(慣れてくれば30分で終わる)、何度も何度も繰り返し読んで、最終的には10週以上回して概ね覚えてしまいました。
暗記カードを使った学習は驚くほど効果的であり、TAC生で論文問題集を読み込むのがしんどいと思っている方には超オススメです。

(4) 論文問題集・論文直前講義テキスト(②と④)の読込み→約3回転

暗記カードで趣旨や判例を覚えていたので、その後の論文問題集の読込みはかなりスムーズに進みました。この段階では、論証例を覚えるというよりも、「論点が漏れなく列挙できるか?」「どのような順序で記載すべきか?」といった論文答案の作り方を覚える感じでした。
また、この頃から参考法令基準集(上記③)もできる限りひくよう心掛けました。
併せて、論文直前講義テキストの読込み(上記④)を行いました。

(5) テキスト(①)と論述マスター(⑦)の流し読み→1回転
 問題集も全ての論点が網羅されている訳ではないため、
試験1週間前になって問題集では掲載されていない論点を重点的にテキストで確認しました。
また、購入したまま一度も開かなかった論述マスター(上記⑦)をこの時点で開きましたが、本書は企業法の論文の書き方のイロハが載っている優れもので、この本を読んだ瞬間に「もっと早い段階で読んでおくべきだった」と後悔しました。


■さいごに

▼「丸暗記は無意味。理解することこそが大事。」というアドバイスをしている人をたまに見かけますが、企業や監査論のような理論科目においては、ある一定量の暗記は避けられないと思います。
論文式試験は、試験委員が何を求めているのかを汲み取り、暗記した知識を記憶の引出しから取り出して、試験委員に適切に伝わるように文章で説明する。これで初めて得点がつく訳です。よって、一定の知識(企業法でいうと趣旨や判例解釈等)を暗記することは論文を書く上での土台部分であって、絶対に外せないものだと思います。その暗記を抜きにしてしまうと、薄っぺらい論文にしかなりません。
そして、企業法ではその初めの暗記こそが、敷居が高くて大変苦労するのです。よって、その暗記作業の負担をいかに軽減するかを工夫することが重要なのではないかと思います。私にとっては、それが暗記カードでした。

▼企業法は「今年は無理。来年しっかり答練を受けて本番に臨もう」と考えていた科目でしたが、一方で最後まで一抹の望みを捨てずにテキストや問題集を読み込んだのが功を奏したのだと思います。
会計士試験はスラムダンクの安西先生です。




以上、3回にわたって租税法・経営学・企業法の学習方法の紹介でした。

これをもって、租税法・経営学・企業法は忘却の彼方に追いやり、これからは会計学と監査論の学習に専念します。

1年後には会計学と監査論でウンチクを垂れられるように、引き続き、学習に励みたいと思います。