Rhizomatiks recursive v1.00

OMOTESANDO CROSSING PARK 

2024年9月30日(月)


 

前回の続きです。

 

ライゾマティクスが天王洲の個展と時期を合わせて、表参道の交差点にあるギャラリーに作品を展示していました。

 

 

ここでは、天王洲に展示してあったライゾマティクスの作品を作る生成AI「Beyond Perception Model」にひと工夫を加えた作品を展示しています。


 

recursive visual

 

これが完成作品。屋外展示です。スクリーンはアウトプットの作品を投影しています。前にある黒い四角い箱にはカメラが設置されています。ギャラリーの入場者は入場前に、ここで自分の画像を撮影してから入ります。

 

 

生成された作品の映るスクリーンを背景に立つ人間の画像を生成AIの学習データとして活用します。個人は特定できないよう処理します。

 

ギャラリーの中で、生成のプロセスが展示されています。


 

Beyond Perception Model

 

これは天王洲にあったものです。ライゾマティクスのような映像作品をつくる生成AI(絶賛発売中)です。

 

 

Visuallization of training data (学習データの可視化)

 

ライゾマティクスの作品を学習用データとして学ばせます。



Visuallization of learning progress (学習経過の可視化)

 

学習の様子を可視化しました。

わかったような、わからないような。


 

Images generated by models from past to present(現在のモデルを用いた生成)

 

Beyond Perception Model によって作成した画像。


Camera input video (カメラ入力映像)

 

これに外に設置しているカメラで撮影した画像を入力します。

 

 

今回生成された画像です。私の画像も学習用に使われていますので、どこかにそれらしい何が加味されているはずです。

この生成AIは、人間のアーティストが作品を作ることに少し近づいています。部屋にこもって作品を制作する状態から、外出して表参道を行き来する人々を見て何かを感じ作品を作る。これを生成AIに置き換えています。

もちろん人間の創作活動はそんな単純なモデルではありません。情報のインプットが複雑過ぎますので再現には程遠い。しかし限定された用途であれば人間を上回ることができることは最近の生成AIの進歩を見れば明らかです。

二次元平面上の表現に留まっている表現者には段々と厳しい状況が迫っているともいえるし、表現する技術を持たなかった一般人には可能性が拓けてきたともいえます。前向きな者は生成AIを新しい絵筆として作品の幅を広げていくでしょう。

否定しようとも肯定しようとも、表現は進歩し変わっていく。私は新しい可能性にワクワク感を覚える方ですが、皆さんはいかがでしょうか。

 

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