ガウディを見にバルセロナへ① カサ・ビセンス
2026年8月11日(火)ガウディを見にバルセロナへ行って来ました。いつか行こうと思っていながら何十年。8月10日(月)夜に成田発。ターキッシュエアラインでイスタンブールを経由して、バルセロナのエル・プラット国際空港に8月11日(火)朝に到着。バスで市内のホテルへ行きチェックイン。ひと休みして出発です。最初の目的はカサ・ビセンス。カサ・ビセンスアントニオ・ガウディの初期の作品です。マヌエル・ビセンスの住居として設計されました。その後、所有者が代わり増改築されましたが、世界遺産に認定されたのを機に建設当初の状態に復元されました。ホテルからここへは地下鉄、バスもありましたが、明日訪れるカサ・バトリョ、カサ・ミラが途中にあったので下見をかねて歩いて来ました。街のど真ん中あり、道幅も狭いので、正面からひいた写真はなかなか撮れない。とにかく細かいタイルの装飾が印象的です。オーナーのマヌエル・ビセンスがレンガやタイルの工場の社長であったこと、当時スペインで流行していた「ネオ・アルハンブラ」「ネオ・ムデハム」、いわゆるイスラム建築の装飾の影響もあるとみてよいです。後のガウディの作品とは趣が違います。しかし建築全体を過剰な装飾で覆いつくすこと、存在感のあるファザードを配置すること、構造的な工夫を凝らすこと、最新の技術を取り入れることというガウディらしさは共通しています。ファザードが小さな裏庭に面しているのは、もともと周りに建物は少なくて見通しが良かったからです。噴水のような中央の台座の上にある蜘蛛の巣のような装飾に上から水が流れ落ちてきます。この庭に面したとびら内側はこちら。これは一階の喫煙室。植物的なモチーフを幾何学に繰り返し敷き詰めた鍾乳洞のような天井、壁のレリーフといい装飾は過剰です。それだけに見ていて飽きない。窓や扉のステンドグラスが時間によって室内に色彩の変化をもたらすでしょう。応接室。壁には海の風景の絵が四方に飾られています。角には鏡が取り付けられ海辺の景色を映すことで、どちらを向いても広い屋外にいるように感じます。部屋を広く感じさせることに工夫凝らすのは最初からだったんですね。カサ・ビセンスはとにかく天井の装飾がすごい。梁の間に植物のデザインの陶器(?)のようなものが、びっしり敷き詰められています。葉、実も写実的に塗り分けられており、手間がかかっていることはよくわかります。ガウディの建築は職人泣かせ(職人喜ばせ?)。十分なお給金を払っていたのでしょうか。こちらは女性のための談話室。喫茶室の真上にあります。天井は騙し絵で空が見えます。鳥の描写が今ひとつなのは残念ですが、小さな部屋を大きく感じさせる工夫がゆき届いています。屋上に登ると談話室の天井と似た形状の塔があります。フロアとフロアのデザインの仕掛けがこだわって考えられているのもガウディらしさのひとつです。そして奇抜なデザインの煙突。歩いて回れる起伏のある屋上もこの建築ですでに実現しています。後の建築にも使われる多くのアイデアは最初からあったというのがよくわかります。今回、最初にカサ・ビセンスを選んだのはたまたまですが、よい選択だったと思います。ガウディらしさが現れる前から、ガウディはガウディだったことを感じることができました。独創性の塊のようなイメージのガウディも「ネオ・アルハンブラ」や「モデルニスモ(スペインのアール・ヌーヴォー) 」という当時の流行の影響を素直に受けているとも思いました。そしてこの建築は実際に使われること、暮らすことを重視しながら、より良い建築を目指すことに妥協してないのも特徴と思います。裕福なパトロンを得ることができたことが大きい。カサ・バトリョ、カサ・ミラもそうで、優れた才能、構想には自然とお金も集まるのだと感じました。あまり暑かったので、カサ・ビセンスを出たあと、向かいジェラート屋でアイスを買いました。バニラ味。スペイン語もカタルーニャ語も喋れませんので、指差しオーダー。まあ、なんとかなります。少し時差ぼけもありますが初日にしては順調だったのではないでしょうか。明日は、カサ・バトリョ、カサ・ビセンスです。Gaudí's first house in BarcelonaDiscover Casa Vicens, never-before-seen Gaudí: the first home by the great architect of Modernisme. Declared Unesco World Heritage.casavicens.org↓ランキング参加中!押していただけると嬉しいです。