大本山永平寺

2024年8月14日(水)


 

日本史の教科書に登場するお寺の中で、一生の内にに必ず訪ねたいと考えていたお寺が3箇所ありました。それは、

 

 

  • 伝教大師 最澄の天台宗 比叡山延暦寺
  • 弘法大師 空海の真言宗 高野山金剛峯寺
  • 道玄の曹洞宗 大本山永平寺

 

 

比叡山は行ったことがあり、今年の5月に高野山金剛峯寺に行きました。残すは永平寺。このお盆休みについに参拝しました。

 

禅宗の大本山は東京からは遠い山奥のイメージでしたが、福井駅から直行バスで30分の連絡の良さで、アレっ?て言う感じ。

 

実際見て見てみると、これまで行った多くのお寺と全く違う印象を受けました。

 

 

中雀門

 

古いのに人の気配があり、活気を感じました。多くの僧が修行に励む禅寺ですので当然でしょう。

そして、もうひとつ。

 

 

どこもキレイであること。

 

階段はピカピカ、庭には葉が一枚も落ちておらず、人の手が隅々まで入っていてスキがない。お寺はどこもキレイなものですが、ここは毎朝店内をピカピカに清掃してから店を開く老舗のラーメン屋みたいな。年季の入ったテーブルとかが拭きすぎて色が落ちるくらいにツルツルな感じ。

 

山門

 

建物は古いですが、使われている気配があります。若い修行僧の姿を見かけたからだけではないと思います。

 

 

仏殿

 

全体の構造がわかりやすいのも特徴です。坐禅する仏の姿に七つの建物が配置されています。

 

 

法堂

 

法堂は頭、仏殿は胸、山門は腹、というように、建物全体が仏の姿、働きを示しています。

 

 

それでいて、更新するべきところは更新されています。

 

大庫院

 

仏の左腕にあたる大庫院は木造ですが建築されたのは昭和。地上4階、地下1階の大きさ。受付のあった建物は鉄筋でしたし、実用的であることはとても重視されていると感じました。無駄に障壁画とかないし。

 

 

現代を活きる禅寺は伝統を守りながら、合理的でもある。それは教えと矛盾しないということでしょう。門外漢が印象で語っていることは否定しませんが、いい線ついているのではと思います。

 

次回は、寺全体が雪に覆われる厳しい冬の時期に見に来るつもりです。

 

 

 

 

 

 

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