本日11月12日の Doodle がフェルメールです。
Doodle をネタにブログを書くなんて安易だなあと思うものの、みんな大好きなフェルメールですから時流に乗ってみましょう。
取り上げられた3点の元の作品は左から
「絵画芸術」
「手紙を書く婦人と召使い」
「窓辺で手紙を読む女」
バランス重視で明暗の調子と構図が似ているものを集めたという感じでしょうか。
「ヨハネス・フェルメール 生誕389周年」
なんか微妙な数字ですね。キリが悪い数字を無理矢理アニバーサリーにするのはDoodle の常套手段ですが。
で、そもそも今日11月12日は何の日でしたっけ。フェルメールは誕生日も命日も明らかではありません。
Doodle によりますと、今を遡ること1995年11月12日、米国 ワシントンD.C.の国立美術館において、フェルメール作品35点のうち、なんと21点を集めた展覧会が開催されました。そのタイトルが「ヨハネス・フェルメールを称えて」。米国、オランダにて開催され大変な好評を博してフェルメールの世界的な人気につながったそうです。
21点の展示は寡作のフェルメールとしては、最大の展示数ではないでしょうか。
日本で初のフェルメール展は、2000年 大阪市立美術館「フェルメールとその時代」。展示数4点。東京在住の私は「なぜ大阪?」と当時思いました。そしてフェルメールを見るため、初めて展覧会だけが目的地の一泊弾丸旅行(今はなんとも思いませんが)をしました。大盛況で朝の8時に並び始めて午後2時に入場。覚悟はしていましたが6時間待つとは。スマホとかありませんので時間潰しに本を持っていき読書をしてました。すごく暑かったのを覚えています。初めて観た「青いターバンの少女」(「真珠の耳飾りの少女」と呼ばれるのはもう少し後だったはず。)は素直に感動しました。
その後、 2008年 東京都美術館「フェルメール展」では7点来日。これ以上は無理だろうと思っていましたが、2018〜2019年 上野の森美術館「フェルメール展」で8点を集めたのは記憶に新しいところです。
日本でのフェルメール人気は定着したようです。このDoodle も北米、欧州、そしてアジアでは日本だけ展開しています。頻繁に来日するのでやや有り難みがなくなってきた気がします。
とはいえ、来年2022年再びフェルメールはやってきます。東京都美術館、大阪市立美術館「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」です。
今回は1点。修復を終えた「窓辺で手紙を読む女」がやってきます。
Doodle の右の作品です。
こちらは背景の壁が白いですが、元々描かれていたキューピッドが塗り潰されていたことがわかっていました。
今回の修復により、そのキューピッドが完全復活。修復後、海外初公開です。
日本のフェルメール人気はまだまだ続きそうです。