晴れ
深夜2時に目が覚める。
思いたって、ディナークルーズを予約。ネットは便利。
最終日のプランを立て直す。
建物の内側が公園て良い。木があって芝生があって噴水がある。だんだん慣れてきた。パリっ子には当たり前のことだ。
ピカソ美術館。企画展、カルダーとピカソ展。アプローチと目指すものが違うのに出来上がった見かけが似通ってくる。統一場理論、シンクロシニティか。
ブラッサイが見たピカソの姿みたいな物語を週刊マンガブログとして連載するとか。誰かやってくれないかな。自分でやってみようかな。ぜったい需要あると思う。ブロガーって儲かるかな。
ピカソをテーマにやってみる。準備としては、ピカソの全作品をみる。(図書館で。)著作、伝記、インタビュー、一次資料は全て読む。美術館に全部行く。面白いエピソードを100抽出して400字にまとめる。絵師を探してマンガ化する。
ピカソはミノタウルスを沢山描いているらしい。神話のモチーフをまとめて分かりやすく教えてくれる人いないのか。
街行く中国人?男性が大胸筋をやたら鍛えているように見えるのは気のせい?ひょろっとした男性は相手にされないのかしら。フランス人、腕に入れ墨いれている男性よく見かける。右腕がとなりのトトロの人もいた。
橋の上にクレープ屋台が二台。一台がおじさん、一台が若者。服装が同じだから師匠と弟子か。バナナチョコクレープを買う。3ユーロ。大して美味くない。服装はおしゃれで雰囲気いいから腕を磨け。
サントシャペル。法務省?と同じ敷地にある。入り口が紛らわしい。中は狭い。地下と聖堂はここも狭い螺旋階段で繋がっている。高く三方を囲むステンドガラスがきれい。観光客が皆スマホで撮っている。ピカソ風の長袖ボーダーTシャツと赤いベレー帽を被った日本人ぽい女の子が何人もミラーレスカメラで撮影している。何かのサークルか旅行の企画か。見ててちょっと恥ずかしい。
プラグラスとブレッドカッティングボードを買う。一旦ホテルに戻り、休憩と充電。
ルーブル美術館。17時過ぎ、地下鉄の駅から入る。セキュリティチェックは軽くバスして、一路リシュリー翼へ。ここでガッツリ行列にぶち当たる。皆モナリザ目当てだろう。入場制限がかかっている。この前来た時もシュリー翼からのルートが遮断されてた。1週間美術館を回って分かったのはルーブルは特別。世界中の人がここを目指して来る。リシュリー翼はモナリザをバスできんのか?
ルーブル美術館のエスカレーターのベルト、絶対前後、多分、後ろにずれて動く。原理的にないと思っていたが違うらしい。
モナリザにたどり着くまで、1時間。見るのは1分位。5メートル離れて防弾ガラスの中。凄そうな雰囲気を感じたけど、もっと近くで遮るものは無しで見ないとなんとも言えない。僕にとっては、このまま永遠に謎の女で終わりそうだ。係員もボディガードのような屈強な男たちが4〜5人で仕切っている。それでもみんなその姿をカメラに納めようと必死だ。記録画像ならいくらでも溢れている。肉眼で確かめなければ意味がないのに。
あの女1人のせいで、ルーブルの動線全体を変えている。他のヨーロッパ絵画に辿りつけない。フランス彫刻はよう分からんし、神話モチーフだと衣纏った半裸の男か女が大袈裟なポーズをし表情はないので皆同じに見える。刺繍絵画も贅沢なのはわかるが、色が褪せて傷んで、見た目地味で、タッチが似てて飽きる。
ナポレオン三世の居室が金ピカで豪華でびびった。金閣寺とか大したことないじゃん。実際、どっちが金を多く使っているのだろう。
スタバのリンゴジュース美味しいな。フランス仕様かな。
ダヴィンチの作品には引力がある。人の魂を吸い込む引力が。岩窟の聖母は初めからあんなに黒かったのだろうか。
メデューサの筏、デカかった。あれは当時の人、驚くわ。民衆を率いる自由の女神はイメージ通りだった。
ルーブルは世界最高の美術館であると同時に世界最悪の美術館。全てはあの女のせい。
ルーブルでやり残したこと。アポロンのギャラリー。リシュリー翼のヨーロッパ絵画。
ディナークルーズは、詐欺だったらしい。このまま、泣き寝入りか?
10時過ぎ、アイリッシュパブで夕食。ギネスとフィッシュアンドチップス。なんか落ち着く。勝手が分かるのが、こんなに気が楽とは。海外旅行で中華の次は、海外旅行でアイリッシュパブ。
フランス人はバーで何を食べているのだろう。ハンバーガー、サラダ、何かのプレート。いずれにしても大したもんに見えない。