「シニフィアン」・・・記号が表す内容。意味。
「シニフィエ」・・・記号そのもの。
ソシュールは、言語体系を詳細に解析することによって社会を説明しようとした。
日本語には、「犬」という言葉も「狼」という言葉も存在する。
人は犬を見て「犬」と言い、狼を見て「狼」と言う。
では、「犬」という言葉はあるが、「狼」という言葉がない国の人はどうか。
彼らは犬を見ても狼を見ても「犬」と言う。
「狼」という言葉がないので、犬と狼とを概念として区別することもないし、彼らにとって何ら困ることもない。
同様に、言葉として表すことができない(表すことをしない)ものは、その人(社会)にとって重要でなく、認識して区別する必要もないのである。
犬とか狼とか、存在するものに対して言葉を対応させていると思いきや、案外、言語によって存在するものの捉え方が変わってしまうという。
言葉によって人間の認識はモロに影響を受けているということ。
ソシュールはそういう視点で社会を説明しようとした哲学者である。