「飲食店を成功させるために必要なものって何だと思います?」
とあるセミナーで凄い実績を持つコンサルタントの人がひとりの飲食店経営者に
「品質は最高だし、他のお店より絶対に味は良いんです」
「どうしたら、一度食べに来てくれれば、ウチの良さを分かって貰える自信があるんです」
「どうして、私のお店は人が集まらないんでしょうか?」
と質問された時にそのコンサルさんが質問者の方に聞き返した質問です。
質問者の方は
「飲食店ですから、美味しい料理があれば成功すると思います」
と答えました。
うん。なるほどね。その通り!と思った方。
危険な考え方です。
では、そのコンサルさんがなんて答えたかをお教えします。
「簡単です。お腹をすかせた客が居れば良いんです」
質問者「・・・・・・」
多くの方が、何言ってんだこの人は。と思ったことでしょう。
お腹をすかせた客を見つけることが出来たら誰も苦労しねーよ。
もっとまともなこと言ってくれると思ったのに、当たり前のことを最もらしく言いやがって。
このセミナー出て損したっ。
とか、心の中では罵詈雑言の嵐だったかもしれません。
でも、きっと、その飲食店の店主さんは
目の前にお腹をすかせた客が居ても、その人に食事を提供することは出来ないんです。
このことがよ~~~く分かる事例が、
少し前に、私の知り合いのお店でありましたので
ご紹介します。
そこのお店(以後A店とします)は、フリーペーパーに広告を出していました。
その媒体は幾つかのカテゴリーに別れていて、
広告を出すときは自店の特徴を考えてカテゴリーを選ぶ仕組みになってます。
A店は魚を扱うお店でした。そこで、先月は鮮魚が食べれるお店というカテゴリーに
広告を出しました。
ところが、全然反応がありませんでした。
ウチのお店は、産地直送で品質はメチャクチャ良いし
値段だって、この品質でこの値段で出せるお店なんて
ないんだ。何で反応がないんだろう?と悩み込んでしまいました。
そこで、私に相談がまわってきたんです。
私はまず、その雑誌に出した広告の原稿を見せてくれと御願いをしました。
そして、原稿をみて唖然としました・・・・
魚を美味しく食べさせるお店で、刺身が自慢のお店だと聞いていたのに
その広告に載っていたのは、お酒をサービスしますというクーポンをメインにして
写真もお酒の写真を使っていました。
私は「これじゃ反応でないよなぁ」と思いつつも
「なんで、この広告を載せたんですか?」と店長さんに尋ねました。
店長さん「周りのお店も魚を載せているし、魚じゃ目立たないと思ったのでお酒にしたんです」
これが、さっき言った、
目の前にお腹をすかせた客が居ても、その人に食事を提供することは出来ないんです。
という事の典型的な事例です。
ようするに、お腹がすいている人(魚が食べたい人)が分かっているのに
魚をオススメしなかったとういことです。
結果的にどうなったかと言いますと、
そのクーポンを使った人はゼロでした。
当然、その時も店長さんにこの話をして、
同じ質問をしてみました。
当然のように、その時の飲食店経営者さんと同じ答えが返ってきましたし、
そんな当たり前のことは分かってますとも言っていました。
人は、当たり前のことでも心から意識していないと実行できないのです。
逆に、当たり前のことの方が自分は分かっていると意識してしまっている分
実行するのが難しいのかもしれません。
分かっていると、出来るというのは全くの別物なんですけどね。
そんなわけで、集客することなく、集客するマーケティングの第一歩は
意識することを本気で意識するです!