肩凝り
◇久しぶりに、スナックに入った。ママと、チイママと二人できりもり
している。カウンターと、四人がけのボックス席が二つしかない小さ
な店だ。
◇チイママは「しのぶ」と名乗った。マッサージが得意だという。私の
後ろに回って、上着を脱がすと「あら、どうしちゃったの?」と言う。
肩をもんでくれた。とても、気持ちがいいのだが。
◇「お客さん、大変。こんなに凝っている人、初めて」という。確かに
肩が凝っている。いつからか、思い出せないほど昔から。このままで
は、いけないと思う。でも、どうしたせいいのか。
◇「簡単よ、そんなの。毎晩、ここに飲みにくればいい」なるほど、そ
の通りだ。私は、毎晩スナックに立ち寄り、十五分ほど、肩をほぐし
てもらった。
◇ビール一本と、ツマミは肩もみ。それで三千円を支払って、ホロ酔い
気分で帰っていく。
◇土日を除いて、毎晩通った。三ヶ月で肩はこらなくなった。
