(メインブログの記事のコピペです)

 

昨夜(というか今朝がた)は大変だった。

就寝中、絶対にニャンコを(寝室として使っている)南の間に入れないぞ、と決意したconbourは、いつもどおり午前3時過ぎに床に就いたのだが、朝の5時頃だったろうか、不吉な物音で目が覚めた。

ガリガリと引き戸を引っ掻く音。ニャンコである。前日同様、戸の前を衝立で塞いではおいたのだが、ニャンコは難なくそれを通過し、爪を立てて引き戸を開けようとしている。どうなることかとハラハラしながら見ていると、戸がわずかばかり横に動いた。

(まずい! 開けさせてなるものか!)

「情」にほだされたりはしないぞと、conbourは引き戸を手で押さえた。こちらが目を覚ましていることをニャンコに知られたくはない。音を立てないようにし、息もころした。ニャンコは鳴かない。ただ無我夢中で戸を開けようと悪戦苦闘している。私は私で、上体を起こした不自然な姿勢のまま、開けさせまいと手で押さえ続ける。互いに無言の息詰まる攻防に、暖かい夜なので首周りにジットリと汗がにじんだ。

 

やがて引き戸の向こうは静かになった。静かになったからといって、ニャンコが諦めたとは思えない。おそらく戸の向こう側でじっとこちらを睨んでいるのだ。私はそのまま息を殺していた。しばらくすると、だいぶ離れた場所(おそらく一階か)で、ウニャーンとニャンコの恨めしげな声がした。やれやれ、立ち去ってくれたか、とは思ったが、まだ油断はならない。そのまましっかり戸を押さえていると、突然、戸の向こう側からウニャーンと大きな鳴き声がした。至近距離。離れた場所から数秒で舞い戻ってきたのだ。猫なので移動する際もまったく音を立てない。これはかなり怖い。見えざる敵、という感じである。

 

攻防戦の第二ラウンドが始まった。無言だった第一ラウンドと違い、今回はニャンコがウニャーン、ウニャーンと大声で鳴きながらの熾烈な闘いだ。ジットリと背中が汗で湿るのを感じながら、ガタガタと不吉な音を立てる引き戸を懸命に押さえていると、ふと、怪猫・鍋島騒動ならぬ「牡丹灯籠」のストーリーが脳裏をよぎった。異様な執念で引き戸を引っ掻くニャンコは、魔除けのお札をあちこちに貼って家の中へこもる新三郎に会いたさのあまり、グルグルと家のまわりを回り続ける幽霊の「お露」である。その妄執にゾッと背筋が寒くなる。

 

「幽霊」との攻防は1時間弱続いた。

ついにニャンコは諦めたらしく、気配がなくなり、私もようやく布団に横たわった。二時間ほど眠って私はいったん起床。仕事部屋として使っている北の間に行ってみると、ニャンコはそこでフワフワの毛布の上に丸まっていた。もう朝だし、すこし添い寝してあげてもいいだろうと呼びかけると、ついてきて南の間に入った。私が横になると、ニャンコは例によって身を伏せ、私の腋の辺りに顔を埋めてくる。いつもならそこで鼻で腋窩をグイグイと狂暴なまでに突き上げてくるのだが、今朝はそれをせず、そのまま微動だにしなくなって眠ってしまった。その姿に、なんだか申し訳ない気はしたのだが、今夜も「シャットアウト」する予定である。一時間近くも引き戸を手で押さえているのは本当に大変なので、ホームセンターへ行き、こんなものを買ってきたが・・・はたして・・・

 

 

午後はガス会社の人が来て、外の給湯器と浴室内をチェックしていった。15年使った古い給湯器を、カランやシャワーもろとも新しくするのである。費用は50万くらいかと予想していたが、30万弱と、思ったより安く済みそうだ。見知らぬ男性が家の中へ入ってきたので、ニャンコは怯えること怯えること(笑) キャットタワーの穴の奥の方に縮こまってしまい、夜まで出てこなかった。