今日は、こないだ通販で買った「『ラ・カンパネラ』を11人のピアニストが弾くCD」の、ラスト30秒あたりからの怒涛のように雪崩れ込んでいくパートだけを全員分、聴き比べしていたのだけど、あまりに演奏が違い過ぎて、(やっぱり、弾いてる譜面が違うんじゃないか?)と思ってしまう。もしかしたら演奏者が自己流でアレンジしているのかも、とも思ったが、そうではなく2種類の楽譜があるのではないか?と。

で、AIに訊いてみた。そしたら「やっぱり」だった。勉強になりました。

(以下、AIによる回答)

 

はい、フランツ・リストの「ラ・カンパネラ」には、リスト自身による2つの主な譜面バージョンが存在します。これが、ピアニストによって演奏に明確な違いが生じる一因となっている可能性が高いです。

en.wikipedia.org

1. 1838年版(初版)

  • カタログ番号:S.140(Études d'exécution transcendante d'après Paganini 第3曲)
  • 調性:変イ短調
  • 特徴:パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番だけでなく第1番の素材も取り入れ、構成自体がかなり異なります。
    • 冒頭のトレモロが左手のみで書かれている
    • 左手10度連打や複雑なアルペジオが多用され、極めて難易度が高い(ホロヴィッツですら「リスト本人以外ほぼ演奏不可能」と評したほど)
    • 後半のリズムや展開も舞曲的で原曲に近い

この版は現在ほとんど演奏されませんが、**原典版(初版)**として一部の楽譜集や専門家が復刻・演奏しています。

note.com

2. 1851年版(改訂版)

  • カタログ番号:S.141(Grandes études de Paganini 第3曲)
  • 調性:嬰ト短調(現在私たちが聞くほとんどすべての演奏がこれ)
  • 特徴:リスト自身が大幅に改訂し、演奏しやすく・響きが華やかになるよう洗練。
    • 左手トレモロは両手に変更
    • 高音域を効果的に使い、同音反復を活かしたきらびやかな書法
    • パガニーニ第1番の素材は完全に削除され、曲の進行もよりピアニスティックに整理

これが**現在主流の「通常版」**で、ほとんどのピアニスト(ツジイ・ノブユキ、トリフォノフ、チフライなど)が使用しています。

imslp.org

演奏の違いの主な原因

  • 譜面が根本的に違うため、同じ箇所でも音の配置・リズム・難易度が変わります。特に冒頭や中間部の跳躍・トレモロ部分で聴き比べると、はっきり違いがわかります。
  • 多くのピアニストは1851年版を使いますが、稀に1838年版を演奏する人もいます(または原典版を参考に一部復活させる場合も)。
  • その他、出版社による細かな校訂差(Busoni版や現代の新原典版など)や、演奏者の追加オクターブ・装飾もありますが、最大の違いは1838 vs 1851です。

確認方法

  • IMSLPで無料公開されています:
    • S.140(1838年版)
    • S.141(1851年版)
  • YouTubeなどで「Liszt La Campanella 1838」「初版」「原典版」と検索すると、両バージョンの演奏動画が出てきます。聴き比べると一瞬で「これ違う!」と実感できます。

要するに、あなたが感じた「ピアニストによって違う」という印象は正しく、譜面バージョンが複数存在するからです!
もし特定のピアニストの演奏名を教えてくれれば、どのバージョンを使っているかさらに詳しく調べられますよ。楽しんで聴き比べを続けてください!