(メインブログの記事のコピペです)
フーテンの寅さんこと、車寅次郎、1年ぶりに葛飾柴又に帰ってくる。
店番をしているさくら「あっ、お兄ちゃん!」
寅次郎「よっ、さくら、元気か!」
寅次郎、不織布マスクをつけて店に立つさくらの顔をまじまじと覗きこむと、
寅次郎「なんだい、おまえ、マスクなんかつけて。それじゃ顔が見えねえだろ?団子屋は団子だけ売ってりゃいいってもんじゃないぜ。ちゃんとお客様に笑顔を見せて、感謝の心を伝えねえと駄目じゃねえか。それが接客の正しいあり方ってえもんだよ、な? そうだろ?」
さくら「接客だからこそよ、お兄ちゃん。こんなご時世なんだし、感染したくないしさせたくない。客商売なら尚更よ。それに――」
寅次郎「それが同調圧力ってんだよ同調圧力。駄目だねえ日本人は」
さくら「そんなこと言ったって、もしお客さんに感染させちゃったりしたら、あの『とらや』はコロナの店だって噂が立って、店がつぶれてしまうかもしれないじゃない?」
寅次郎「こんなケチな団子屋、つぶれたってどうってこたあねえよ。なんだお前、知らねえのかい?ゲサラのこと? 大船に乗った気持ちでネサラゲサラを待ってりゃいいんだよ」
さくら「ネサラ? ゲサラ? 何よそれ?」
寅次郎「ネサラはネサラ、ゲサラはゲサラだよ。つまりアレだ。ロスチャイルドの、ユダヤ金融資本がだな――」
(ここ早回し。鼻の穴をふくらませた寅次郎の得意げな話が延々と続く。が、さくらが反論すると、答に窮し)
寅次郎「分かった! おまえ、アレだな。マスコミに洗脳されてんな。自分の頭で考えるってことをしてない。よーし、だったらお兄ちゃんが『Qの真実』をおまえに教えてやる。つまりだな――」
そこに客が来る。客もマスクをしているのを見て、寅次郎、露骨に顔をしかめ、(駄目だねぇ)と言わんばかり、首を横に振る。
さくら「520円です――はい、1000円頂戴しまして480円のおつり。ありがとうございましたァ」
客が去ると、寅次郎、店の奥を覗きつつ
「おいちゃんは? 留守かい?」
さくら「うん、いま出てったとこ。かどの公民館でね、コロナワクチンの接種があるんだって」
寅次郎「何!? ワクチン接種!? そりゃまずいぞ! こうしちゃいられねえ!」
さくら「えっ、お兄ちゃん、どこ行くの!?」
寅次郎「おいちゃんを止めてくる。かどの公民館だな!よし!」
寅次郎、勢い込んで店から駆けだしていく。
さくら「お兄ちゃん! ちょっと――あーあ、行っちゃった。何なの一体?」
しばらくして、寅次郎、おいちゃんの上着の袖を引っ張りながら戻ってくる。
寅次郎「何度言ったら分かるんだよ。あのワクチンにはな、猛毒が入ってるんだ。注射しようもんならな、2年以内にコロッと死んじまうんだぜ」
おいちゃん「毒なんか入ってねえよ。なんでお医者さんが注射に毒を入れるんだよ」
寅次郎「あさはかだねえ。これだから年寄りは。いいかい、よーく聞きなよ。ビル・ゲイツだ。知ってるかい、ビル・ゲイツ?」
おいちゃん「ビル・ゲイツって、あの大金持ちのビル・ゲイツかい?」
寅次郎「そうよ、そのビル・ゲイツが言ったのよ。ワクチンで人口削減やるんだってな。日本人は人体実験されてんだよ」
おいちゃん「人体実験?」
寅次郎「そうよ、人体実験よ。だけどそれもバレちゃったからね。ディープステートは焦ってるわけよ。テレビに出てワクチン接種を推奨した医者ども、それから政治家たち、みんな逮捕されつつあるからな」
おいちゃん「そんなこと、聞いたこともないぞ」
寅次郎「ちえっ、まったく、これだから無教養な大衆はいけねえよ。あのな、おいちゃん。新ニュルンベルク裁判ってのがあってだね」
おいちゃん「新ニュルンベルク? 何だいそりゃあ、場所の名前かい? どこにあるんだよ、そのニュルンベルクってのは?」
寅次郎「場所ぉお? そんなもん知るかよ。アメリカかどっかだろ?」
ヒロシが入ってくる。
ヒロシ「ニュルンベルクはドイツの都市ですよ。義兄さん、お帰んなさい」
寅次郎「おっ、ヒロシ。やっぱりお前はインテリだな。そうだよ、おいちゃん、ニュルンベルクはドイツだよ。ドイツに決まってんだろ?」
おいちゃん「決まってんだろ、って・・・さっきおめえ、アメリカって言ってたじゃねえか」
寅次郎「そんな細かいことはいいんだよ。とにかくワクチンは打っちゃダメ。アレには酸化グラフェンが入っててね、5Gの電波で操られるんだぜェ。操られながら『奴ら』に団子を売らされる、そんなことになっちゃってもいいのかい?え?」
おいちゃん「さっき『死んじまう』って言わなかったか? 死ぬのか操られるのか、どっちなんだよ?」
寅次郎「死んでから操られる――違った。操られてから死んじまうんだよ。ちぇっ、まったく年寄りは物分かりが悪いねえ。とにかくだ、俺が言いたのは――」
ヒロシが割って入る。
ヒロシ「まあまあ義兄さん、長旅でお疲れになったでしょう。その話はもうこれぐらいにして――」
寅次郎「なんだァ、ヒロシ。お前、さっきからやけに――ははーん、さてはアレだな、お前も闇側に洗脳されたな。もしかしてもうワクチンも打ったのか? やい、正直に白状しろ工作員。隠し立てしやがると為になんねえぞ!」
寅次郎、血相を変えて腕をまくる。
ヒロシ「洗脳なんかされてませんよ。僕は大丈夫です。ワクチン接種も来月の予定ですし」
寅次郎「『大丈夫です』だと? 甘い! それが甘いってんだ! いいかい、よく聞けヒロシ。戦後の占領期、アメリカのCIAがとったのが3S政策だ。それというのも、日本人の優秀さが怖ろしかったんだな。そこで在日を使ってだな、我々日本人を支配しようと考えた。見上げたもんだよ屋根屋のふんどし、さすがはアメ公のCIA、あなどれないねえ。知ってるかい? 日本の政治家たち、ありゃみんな在日なんだぜェ。それにマスコミも在日の言いなりなんだ。えっ、いま何て言った? 来月ワクチン接種だァ? 工場でやんのか?」
ヒロシ「ええ、職域接種で。社長がそう言ってました」
寅次郎「ダメダメ。それは中止。そうだ、うっかりしてた。隣のタコ社長んとこの従業員諸君にも、手遅れにならないうちにこのことを教えて、目覚めさせてやんないとな。あいつら俺と違って世間知らずだから」
寅次郎、下駄をはいて庭に出、手をメガホン代わりにして大声をはりあげる。
寅次郎「労働者諸君! 本日も、汗水たらしての低賃金労働、ご苦労さん! だがもう君たちがそのような苦労をしょいこむ必要はまったくない! EBS発動と共にユダヤ金融資本の支配は終わりを告げる! 通貨リセットの後、ネサラゲサラ法によって君たち一人ひとりのもとに数億円のお金が振り込まれる。もはや借金返済に悩む必要もない! バンザーイ!バンザーイ!」
タコ社長、血相を変えて駆け込んでくる。
タコ社長「寅さん、やめてくれよ! うちの職人たちに変な話を吹き込むのは!」
寅次郎「変な話たあ何だよ、変な話たあ。目覚めていない大衆にジュディノートの情報を告げ知らせるのは、光の戦士として当然の義務なんだよ。タコの分際で、その神聖な義務を妨げ――そうだ、こうしちゃいられない。ちょっくらご近所さんにも『Qの真実』を伝えてくらぁ」
それを聞いて、おいちゃんが焦る。
おいちゃん「おい寅、そりゃあオメエ、やめといたほうが・・・」
だが、やる気満々の寅次郎、両手にぺっぺっと唾を吐くと、おいちゃんの制止をふりきって店から駆け出していく。
おいちゃん「と、寅っ、待てっ・・・あーあ、行っちめえやがった・・・」
おばちゃんが半ベソをかき、
おばちゃん「おまいさん、どうすんだい? ご近所に迷惑がかかっちまうよォ」
おいちゃん「どーするったって、おめえ・・・あいつ、バカだね・・・本当にバカだよ、あれは」
皆が頭をかかえているところに、帝釈天の住職、御前さまが入ってくる。
御前さま「どうかしなすったか? 寅のやつが今、えらい勢いで走っていっとったが・・・」
おいちゃん「あ、御前さま」
おいちゃん、いきさつをすべて御前さまに打ち明ける。
御前さま「うーん、やっぱりそうか・・・」
ヒロシ「やっぱり――と言われますと?」
御前さま「いや最近、檀家衆の中に、ディープステートだのイルミナティだのと、おかしなことを言いだす中高年連中が増えてきての。中にはワシの顔をまじまじと見て、『以前と顔が違う。ゴム人間じゃないんですか?それともレプティリアン?』などと訳の分からんことを真顔で訊いてきよる者もいる」
ヒロシ「そんな失礼なことを言うんですか?」
御前さま「それがみんな、子供のころ、学校で落ちこぼれて、箸にも棒にもかからんかったやつばかりなんじゃ。自分じゃ『目覚めた』とか抜かしておるが、ワシに言わせれば、もともとバカじゃったのが、磨きがかかって大バカになっただけのことさ。だからもしや、寅のやつも・・・と思ってな。さくらさんの前で申し訳ないが、あいつはとびぬけて出来の悪い子じゃったからなァ」
一同、深いため息。
♪今日も 涙の 日が落ちる、日が~落~ち~るぅ~♪
「インボー寅さん柴又に帰る」終わり