由比まき先生

ごはん描写がとにかくおいしそうー!(笑)

健康診断の結果をきっかけに、ダイエットに励むことになったちょいぽちゃ女子のヒロイン。
そんなとき、王子系美青年の雪也と、ちょっとした事情から同棲することになってしまいます。
雪也は、精神的な理由もあるのか、食べることが何よりも幸せ!なヒロインよりもかなり少食でした。
彼に少しでも食事を摂ってもらいたくて、得意の料理やお菓子作りの腕をふるい、自身も食べ、ダイエットに失敗してしまう…というのが序盤なんですが(笑)
とにかくこの可愛らしい二人。
雪也はどこか守ってあげたくないような小動物的な美青年。(たぶん後々明かされる理由から精神的に参っていたせいもあるようですが)
そしてヒロインの万里恵は、ちょっとしたことにくじけてしまってダイエットを失敗してしまう、ちょっと押されるのに弱いというか、なかなかはっきりしない性格の女の子なのですが、その分とても心が優しいいい子なんです。
そんなこんなで、雪也の力を借りてダイエットに励むことになった万里恵。
途中、離れ離れの遠距離になってしまったり、当て馬が登場したり、謎の多かった雪也のとんでもない身分差が発覚して、万里恵の母親代わりの叔母さんから結婚を反対されてしまったり…と、ハラハラしてしまう展開が続きます。
二人の食事シーンやダイエットに励む日常シーンなど、基本的には可愛らしくてニヤニヤしてしまうんですが、ハラハラ&切なさとのバランスが絶妙でした。
後半には、以前はダイエットにくじけてしまった万里恵がものすごく成長している過程の描写もあり、また雪也も少しずつ強くなっているようで…二人が関わりあって励まし合うことで、こんなにもこの二人は成長できたんだな…と感動的でさえありました。

あと。個人的には武田さんに幸せになってほしいです。スイーツ系ぶっきらぼう男子なんて素敵じゃないですか!!あんまり素敵なのであれ?万里恵こっちとくっつくのかな!?ってちょっと思っちゃったよ・・・!!
スピンオフあったら買う・・・!

大槻はぢめ先生

わたし、こちらの先生の作品はBLで幾つか読んだことがあって(もうすごい大昔ですが)さすが!と言わざるをえないほどの読みやすさでした。心理描写から展開から、何からなにまで読みやすい!
ライバル役もいい意味で嫌な人で(笑)ずっとハラハラしながらも、さくさくっと一気に読み終わってしまいました。

ヒロインは保育園の先生のいずみ。いずみには、10年以上想い続けている初恋の人がいます。
それが中学時代の家庭教師をしてくれていた透という年上の男性。
その透と、担当する園児の父兄と担任、という関係で再会します。

このヒロイン、いずみの健気さと一途さがとってもいいです。初恋を大事にし続けていただけあって、とっても初心で、透にとっては妻、息子の健太にとっては母という大切な人を亡くした二人をそっと見守って支えている姿、応援したくなります。
保育士としての仕事に誇りを持ちつつ、子供達を大事にしているいずみの姿勢にも共感。
10年ぶりに大好きだった初恋の透に再会して、ちょっと舞い上がりつつも、そこは「保育士」と「父兄」という関係にも葛藤や悩みがあって…それでも二人が再会後、少しずつ距離を縮めていく様子がとっても丁寧に描かれており、心が温かくなります。透が「理想の人」とはちょっとずれているような様子も垣間見せるのですが、いずみは全然幻滅せずに受け入れます。私はこの、完璧な理想の人、ではない透が好きなんですよ。いずみが片付けても片付けても部屋がすぐ汚部屋になっちゃうっていう(笑)
(もちろん、父子家庭という大変な状況で健太を育てているからそこまで手は回らない、というのは大きいのでしょうが)
二人とも、健太の存在を共有して大切に想いながら、関係を育んでいるからでしょうか?読んでいてやさしい気持ちになれ物語です。

ラストは大円団。とても幸せなラストシーンで心が温まると同時に、いずみの10年間を思うと少し切なくもなります。
報われて、本当によかったね…
この幸せなシーンがもっと長く続いてくれたらいいのになー!と思ってしまうほどでした。

これはちょっともうクラウディオが男前すぎてたまらん。
という本でした。立花実咲先生です。大人の包容力。

お話としては、
隣国の若き王クラウディオに恋心を抱くティアナ。
ティアナはクラウディオのことを、1年前のパーティーの出会いからひっそりと想い続けていたのですが、クラウディオは何とティアナと仲のいい従姉妹のロミルダと結婚が決まってしまいます。
ショックだけれど、とっても素敵で大好きな二人の結婚を祝福しようと決めるティアナ。
ところがある事情から、顔が瓜二つのロミルダとティアナの二人は入れ替わることに。

自分の正体を伏せたまま、ロミルダとして、大好きなクラウディオのところへ嫁ぐ…という序盤からかなり切ない展開なんですが、「好きな人を騙している」「いつか離れなくちゃ」とか、「ロミルダ」として求められているんだけれども、「ティアナ」として応えたい…というヒロインの葛藤や心の揺れが切々と、かつ丁寧に描かれているので、読んでいてとっても切ないんです。
と共にクラウディオのかっこよさー!
ティアナは、初対面のクラウディオに「金の獅子の化身のようだ」というイメージを持って一瞬怖気ずくんですが、若き王ならではの威厳があって、そして懐も広く悠々としていて…
決して饒舌ではないタイプのヒーローなんですが、それでも言葉の端々や態度が甘く、ティアナ(ロミルダ)を壊れ物のように大切に大切に紳士的に(いや、エッチなところは容赦無くエッチなんですけども)扱うのがいいんです。ラブシーンもまさに大人の本領発揮!という感じで、リードも甘く、素敵です。

ちょっとクラウディオが好みすぎてクラウディオのことばっかり語ってしまいましたが(笑)
ティアナも健気で、好感の持てるヒロインです。最初に身代わりを受けたのも、やはり何よりも従姉妹を案じて、という部分が大きいでしょうし。

本当に素敵なお話でした。何度も読み返したい一冊です!

春野リラ 先生 エバープリンセス文庫

表紙と、ぱらぱらっとめくってみた序盤のストーリーにまず惹かれます。
 ーーこの美しい生き物は何?
というヒロイン・エリスの独り言からスタートする物語。エリスはある事情により、森の奥で一人で生活しています。
ある日エリスが見つけたのは、森で倒れていた青年イザーク。このイザークは、とても美しい青年で、エリスは心を奪われます。目覚めたイザークは森の実を口にしたせいで一時的に視力を失っており、エリスはイザークの面倒を見ることになるんですが、この二人きりの森での生活の描写が、甘くて、そしてエリスに科せられたある「決まり」のためにとてつもなく切なくて、お伽話のように美しくてとってもいいんです。
エリスがイザークに想いを寄せるようになったのも、決して彼が美青年だったから、というわけではないんですよね。ちょっと強引で、でも優しくて、そして家族を失って一人きりだったエリスの孤独をはじめて埋めてくれた人なんです。


エリスは、父から「人を愛しても、愛していると告げてはいけない」と教えられて育っています。「その人を不幸にするから」と。その理由というか、父の真意はのちに明かされるのですが、
イザークを不幸にしてはいけない、という気持ちからエリスは愛を口にしません。どんなにイザークに愛を乞われても、自分の名前さえ偽って接しています。
この「偽った名前」というのが、たまたまイザークのまだ見ぬ婚約者だったせいで、更なる波乱というかイザークの勘違いを呼んでしまい、エリスはイザークへの気持ちにどんどん苦しむことになります。
この、「溢れ出しそうなくらいの愛が、伝えられない!」というエリスの心情が、すごく丁寧に描かれているんです。読んでいて、健気で、本当に、切ない。エリスが今まで背負った孤独感や寂しさを考えると、ほんとに幸せになってほしい…。と思いながら読み進めていました。

序盤からだいぶ切ない展開が続きますが、ここからも怒涛の展開が待っています。
一度別れたイザークと再会したときはまた違った立場(それも思いもよらない立場)で、エリスは接することになります。
森の中で親しく、甘く触れ合っていた二人でしたが、
頑ななエリスの態度にイザークも傷ついたのか、少し冷たく意地悪になっています。
でも、イザークはこれでいいと思うんです。なんというか、包容力のあるヒーローもすごい素敵ですけど、こういう、ちょっと傷ついてひねくれちゃうというか(笑)人間味のあるヒーローも可愛げがあって好きだな、と思いました。


国王陛下のひとめぼれ~偽りのプリンス!?~ (ロイヤルキス文庫)
立花実咲

全くタイプの違う兄弟王子様が登場します。
この王子様がどっちもかっこいいんです!
兄は、甘くてキラキラした優しいイケメン王子様。
弟はもちろんイケメンなんだけど、冷たい雰囲気でぶっきらぼうな(ツンデレ)王子様。
どっちも好みの王子様で、読んでて楽しかった~!
ヒロインは兄の優しい王子様に(ちょっとした事情があって)求愛されるんですが、本当は気になっているのは弟のツンツン王子様。
ツンツン王子様=カイルに誤解されないか不安になったり、カイルの冷たい態度に腹を立てつつも傷ついたり、嫌われてないかと思ったり…ヒロインの気持ちに胸がきゅーっとなります。
表面的には冷たいカイルの言動も、実はちゃんと読み込むと優しさに溢れてるところがツボ。
まさにツンデレ王子なんです。
兄王子の甘い系王子様も大好きなんですけど、こういうぴりっとしたタイプの、でも実は愛と優しさは誰よりも深いタイプの王子様もほんとに素敵。
ヒロインも健気で、応援したくなるようなタイプの女の子です。
何よりも素敵なのは、お花のエピソード。ああ、ここがこうなるのか…!と胸が温かくなります。
後継問題がありながらも、兄弟愛が伺える二人の王子のエピソードも胸熱です。この兄弟かっこよすぎてもう…スピンオフがあったら絶対に買います。でないかなー!

国王陛下のひとめぼれ [ 立花実咲 ]

¥628
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