立花実咲先生

わーい初恋ものそして身代わりものー\(^o^)/って書いちゃうくらい初恋ものも身代わりものも大好物です。ジレンマがたまらないですよね切ない。もぐもぐ。

双子の王女の妹、クリスティナは、姉のカトリーナの影として、そっと存在を隠されて生きてきました。ひっそりと生きて来たクリスティナは、「大きくなったら結婚しよう」と約束をしていた、名前も知らない少年との幼い日の初恋を大事にし続けていました。
けれどもクリスティナは、ある日カトリーナに請われて、彼女の身代わりになって「一晩だけ」アレクシス王子のところへ嫁ぐことになります。花嫁の条件として純潔を求められたものの、そうではないカトリーナは、その証をリスティナに身代わりになってもらえばいい、と考えたのです。
アレクシスによって「純潔の証」を調べる儀式という体でエロティックなラブシーンがあり、ちょっとS気味のいじわるなラブシーンは濃厚です。
でもこのアレクシス王子は、幼なじみの従者リュシアンにも指摘されているように「扱い方を知らない」というだけで実はとっても一途で健気な王子様なんですよね。
国の習慣で大切な人に渡すというサシェをアレクシスからもらったカトリーナですが、もしかしたらこれはアレクシスが手作りしたものなのかな、と思わせる描写があるんです。手作りしたのか王子が!なにそれ可愛すぎる!!とちょっと悶えてしまうくらい。
特にラブシーンでは冷たいようなところもあり、ツンツンしているところもあるアレクシスなので、こうやってちらっと見せる部分が余計に愛おしいです。
身代わりでやってきたクリスティナには、惹かれても求められても自分はいつか国に戻って姉と入れ替わらなければならない、という変えようのない未来が待っていて、辛くて切ないシーンが続きますが、だからこそ想いを伝えあったシーンでは胸が詰まるくらいに幸福感にあふれています。

なんといっても、お姉さまとリュシアンの関係にはびっくりです。
私はこのお姉さま、そんなに嫌いではないんですよね。なんというか…彼女は彼女なりに、歪んでしまう理由があったように思えるので。
だからこそ、リュシアンがお姉様に救いの手を差し伸べたとしたら素敵だなと思うのですが、これこの二人のお話の続きがあったらぜひ読みたいです。リュシアンがまた紳士的で素敵。



私はSS付きのほうを読みました。幸せなお話で満足です。
ですが、もっと読みたい~!と思っちゃうくらい素敵なお話。
立花実咲先生

ファンタジーなお話です。
簡単に言うと滅亡されたとされている国の王女と、栄えている国の皇帝のラブストーリーではあるのですが、
「妖精」「魔法」「青い鳥」さらには「キスをすると(妖精から)不完全な人間の姿になる」「妖精の姿に戻るには、キスの相手と交わらなければいけない」という設定が出てきます。これらのキーワードがすごく活かされていて、読んでいてとても楽しいお話です。

主人公のミレーヌは、国の全員が妖精に変えられてしまった国の王女。(みんな妖精サイズなので、表向きミレーヌの国は滅亡したとされています)
ある目的のために、皇帝ジークフリートの元へと赴きます。そこで彼女は自分の使命を果たそうとするのですが、天性のドジっ子と周囲の人々からの評判も高い(笑)ミレーヌ。
見事にジークフリートに捕まってしまうのでした。

…いや、ほんとうに可愛いんですミレーヌ。ジークフリートに近づこうとしたのは舞踏会なんですが、つい我慢できなくて舞踏会に出されていたケーキに乗っていた、大好物のイチゴを何個も食べちゃって、そのうえそのおいしさに感動しちゃうところとか。いやいや!ってツッコんじゃうんだけど、これをミニな妖精サイズでやっているシーンを想像するとすげえ可愛い!ってなっちゃう。すごく好感度の高いヒロインです。

捕らえられてからは、ジークフリートのエッチなイタズラが続きます。
「交わらなければ人間に戻れない」という設定をうまく活かしたラブシーンが濃厚です。
というかこれを利用しているジークが可愛い!
やっと妖精に戻れた…と安堵しているところに容赦なくキスして、また人間に戻しちゃうとか(笑)
「キス→人間→えっち→妖精→キス→人間」無限ループ(笑)
ミレーヌにしてみれば、ひどい!痛いことも我慢してやっと戻れたのに!っていうところなんでしょうが、読んでるこっちは「あ、手放したくないんだな~」っていう感じでニヤニヤしちゃうんですよね。

ジークは皇帝という立場上、少し計算高く…それも味方の少ない状況では仕方のないことなのですが、少しひんやりとしたところのある孤独な皇帝です。でもそのジークがミレーヌと共にいるときには表情がゆるむというか…やり取りがすごく可愛いんですよね。微笑ましい。
オウムが言うまでもなくきみたちラブラブだよ!(笑)

読んでいて幸せになるお話です。





いやあ妖精サイズのミレーヌもきっと可愛いと思うので無限ループでもいいんじゃないかな~(笑)
わかつきひかる先生

砂漠の国のお話。アラビアンハーレムものです。
話は最初はけっこう重たい感じでスタートします。砂漠の国のお姫様のトゥリーンは自国が攻め滅ぼされてしまい、敵国の軍隊長ジェラールに攫われてしまいます。
これも、最初は侍女に扮した状態で攫われてしまうので、「(敵国の)お姫様だってわかっちゃったらどうなるんだろう…!?」とかなりハラハラしながら読んでいたんですが、
ジェラールは死者にはきちんと敬意を払っていたりして、雄々しい、猛々しい、男らしい、というような印象なんだけども、なんだかきちんとそういう紳士のような部分もあるんですよね。
で、実はこのジェラールは国の皇子様で、自分の後宮(ハーレム)を持っています。たくさんの女性たちがジェラールのためにスタンバイしているハーレムに、トゥリーンはぽいっと投げ入れられてしまうのです。
本当は熟れたセクシーな女性が大好きなジェラールですが、トゥリーンに触れるごとにうぶで健気な彼女にどんどん執着していきます。彼女もまた、同じようにジェラールに惹かれていくのですが、そこはやはり自国を滅ぼした相手ということで、苦しい葛藤です。
そしてジェラールの寵愛を受けているトゥリーンには、他の女性たちからの嫉妬や政に巻き込まれ、危険が迫ります。

雄々しいジェラールらしく、ラブシーンは甘くも激しいものなんですが、この国独自の「儀式」がとってもHです。神に仕える巫女的な存在の女性達から、ちょっとした拷問のような儀式を施されてしまいます(ソフトですが)
不思議な異国情緒の溢れる世界観では、本当にありそうな儀式です(笑)
このエロティックな儀式と、ジェラールとのラブシーンがH度が高くてよかったですよ~。でもやっぱりジェラールとの甘いラブシーンが一番ですが。
俺様で男らしい王子様、かっこよかったです!

立花実咲先生

ウェディングドレスのデザイナーの雛子が、取引先のオーナーから見初められるシンデレラストーリー…というと単純なんですが、実際はとっても複雑な物語です。
でも、とても素敵な物語です。

ヒロインの雛子は、ウェディングドレスを着たことがない、という母親のためにウエディングドレスのデザイナーを志し、夢を叶えてデザイナーとして働いていましたが、才能のある同僚を横目に今ひとつくすぶっていました。
しかし母は亡くなっており、きっかけとなった母にウェディングドレスを着せたい、という夢はもうかなわないのですが、姉の遺した「アオイ」という男の子を支えに日々がんばっている、自立した女性です。
がんばりすぎているくらいがんばっている雛子。姉の子とはいえ、仕事をしながら甥を育てていくのは大変だと思うのですが、「逆に自分がアオイに励まされている」という雛子は本当に素敵です。
そして取引先のオーナーは王子様のように素敵な美青年のオリヴィエ。雛子とオリヴィエは仕事を介して少しずつ距離を縮めていくのですが…
このオリヴィエが、超かっこいいです。すごく大人の男性、という感じで、基本的には冷静に、かつやさしく雛子を見守ります。
そしてこの物語の大きな鍵となるのが甥の「アオイ」。
オリヴィエによって、「アオイ」のとんでもない正体が明かされます。この「アオイ」に関して、雛子は作中、辛い決断をせまられることになります。
時には立っていられないほどのショックを受ける雛子を、そっと背中から支えるような…なんだろう、私この、雛子とオリヴィエの距離感がすごく好きで。二人とも自立している大人なので、普段は少し距離があるんですよね。特に雛子にとっては、オリヴィエはすごく立場が上の人間なので。
でも、大きな問題に立ち向かおうとしている雛子を、オリヴィエが全力で、だけどやさしく支えて守ろうとしているのがよくわかるんです。
この、オリヴィエと雛子の二人の距離が少しずつ近づいて、心を通わせていく過程が何とも切なく、いいんですが、雛子と「アオイ」の関係に、また涙が出ます。甥と叔母という枠を超えて、もう自分の子供同然になっていたアオイの幸せを想って、雛子が決めたこと。読みながら胸がはちきれそうになります。アオイがまた可愛くて可愛くて…
恋愛小説なんですが、もうこれは「家族」のお話なんだな、と思いました。
雛子とオリヴィエ、雛子とアオイ、雛子と母親、アオイと実父、アオイと雛子の姉である母…そして最後に、オリヴィエと彼の母。もうこの最後のシーンには鳥肌が立つくらい感動しました。
色んなところに愛のかけらが落ちていて、それを丁寧に拾い集めていくようなお話です。

立花先生の本、もう何冊も読んでいますが、本当に大好きな一冊になりました。

春原いずみ先生

ものすごーく簡単に言ってしまうと、三人の魅力的な男性にそれぞれ愛される話、というストーリーなんですが。

逆ハーレムものは好きでたくさん読みますが、このお話はなんだか新鮮に感じました。
主人公の彩佳はいつかは親が決めた相手のところへ嫁ぎ、幸せな花嫁になるんだわ、と自分の未来を想像しているお嬢様。
そんな彩佳は、嵐のように現れたある女性に請われて、モデルを経験することになります。
それをきっかけに、三人の男性から愛される(愛に気づく)ことに。
・執事の鈴見
・御曹司の久遠寺
・メイクアーティストの光央
の三人です。この三人がまたそれぞれ違った魅力があって、全員が素敵な男性。
特に御曹司の久遠寺からは熱心なアプローチとプロポーズを受け、家族全員の賛成を受けながらも彩佳の気持ちがずっと光央に向いています。久遠寺は身分も財力も評判も何もかも申し分ない相手なので、彩佳は一度は結婚を受けてしまうんですよね。
そうすれば、光央からのメールを待つこともなくなる…
光央にメイクしてもらうこともなくなる…
そうやって恋の苦しみから逃れるように。
久遠寺もめちゃくちゃかっこいい王子様なので、このまま久遠寺とくっついちゃうの!?と思ったんですが、
ラストは成長した彩佳がきちんと自分で選び取った未来に、ほっと胸を撫で下ろしました。

メールのすれ違いのくだりにはちょっと涙しつつ。(光央の気持ち考えたら切ないよー)
鈴見の、献身的な愛情に心打たれ…
萌えエピソードがぎゅっと詰まった素敵な1冊でした。