観てきました。「魍魎の匣」

原作とは別物、監督のものと思うようにして。

あんなに長い原作、そのまま映画になるわけがない。

思い切って、バッサリ落としてあって潔い・・・と言える。


前作「姑獲鳥の夏」のことはだいぶ忘れてしまったのだが、

何しろ堤演じるところの京極堂が、チリンチリン鳴らしすぎるのに辟易したことは覚えている。

ここぞというタイミングで「りん」と鳴らす方が、決まるのになぁ。



--!ネタバレがあります!色を変えるので、読みたい方はドラッグしてね!--



といっても、大したことは書けないんですが。(笑)


楽しみにしていたのは、京極堂と御筥様教主の対決シーン。

魍魎退治の正しい作法をやってみせるシーンで、

本で読んでいてもカッコよかったけど、ぜひ実際に見てみたかった。

原作の京極堂のような迫力はなかったけど、きれいだった。

セリフを言いながら舞うのはさぞかし大変だったろうな。


椎名関口は案外よかった。

見た目は永瀬の方が合ってると思ったが、今回の演出がユニークだった。

調子よくペラペラしゃべるけど、要領を得ないのが関口らしい。(笑)

髪型とファッションも似合ってたな。レトロ顔なのか?


頼子が関口の小説を読んでいたことがきっかけで、加奈子を突き飛ばしてしまうこと、

雨宮が加奈子を連れ去り、誘拐と勘違いされたこと、

その雨宮と出会ったことで、久保の箱娘フェチが始まることなどが、

すっかり吹っ飛ばされた。

そこの辻褄合わせは、原作を読んでいると無理があるように見える。

いきなり映画を見た人は、そうでもないのかな。


美馬坂のやったことを暴きはしたけど、結局憑き物落としがなかった。

その時の京極堂は黒衣どころか白い着物姿だった。

やっぱり、関係者が集まったところで一挙にどーんと落としてほしかったなぁ。




でも、総じて楽しかった。

映像がきれいだった。

中国ロケをかなりしたらしいが、日本では失われてしまった素朴な風景があった。

堤、椎名、阿部が偶然にも同い年なことも影響してるのか、

共演者同士の雰囲気がよさそうだった。

こういうのは、監督の力でもあるのかな?

原作をまた読み返してみたい。






数少ない読者のみなさま、

新年おめでとうございます。


ついに平成の世も20年なんですねー。


昔、大人が「今年何年だっけ?」なんて言うのを聞いて、


えっ?分からないの?と思ったものですが、


平成も二桁に入ると、たまに分からなくなることも・・・。


あれ?17年だっけ?19年だっけ?・・・っておい。


でもさすがに今年は、他の数字と間違わずに済みそう。




で、昭和で言うと何年だっけ?




そういえば西暦表示にも慣れてきました。


新聞が「00年」なんて表記を使うことに違和感がありましたが、


ようやく慣れてきた気がします。


でも賞味期限で「090410」(=2009.4.10)なんて書いてあると、


1990年の方が先に浮かんでしまう、元バブリーズ。




2008年は、もうちょっと右脳と左脳のバランスをよくしたい。


私は左脳偏重、言語理解・表現に頼りすぎで、感覚がおざなりです。


それはラクだけど、自分の本心を見失ったり、大事なものを見逃したりしがち。


今年は感覚を大事にしていきたいです。

・・・って言葉を知ったのは「電車男」ででしたが。

昨日、近所の神社でチャリティ餅つきがあったので行ってきました。


1パック300円。

歳末たすけあいに寄付するらしい。

おいしかった。



ひさしぶりに本のこと。

明川哲也(元ドリアン助川)の「世界の果てに生まれる光」を読んだ。

だって、帯にこんなことが書いてあったんだもの。


すばらしき迷い人たちに告ぐ!我々が抱きしめたものは全部ホンモノだ!
――宮沢和史 ミュージシャン

http://www.kadokawa.co.jp/sp/200710-04/

読むでしょう。やっぱり。

世界の果てに生まれる光/明川 哲也
↑表紙もきれいです。
¥1,785
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私は前に読んだ「メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか」の方が、面白かったと思うし、

力強く励まされたと感じた。

本作の方が小説としてはきれいだけど。


テレビの構成作家、バーの元マスター、デリヘル嬢、ムック本のライターとフォトグラファー。

精神性は、病んじゃってる感じは私にとってそう遠くないものだけど、

住む世界の遠さを感じた。テレビのむこうのような隔たり。

最後に収録されている「プリズムの記憶」の後半には驚かされたし、揺さぶられた。

でもやっぱり、「メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか 」の方が面白かった。



もう一冊。じゃない、もう一作というべきか。

上下二巻だから。

真保裕一の「栄光なき凱旋 」。

栄光なき凱旋 上/真保 裕一
栄光なき凱旋 下/真保 裕一

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¥1,995
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真珠湾攻撃直前からの、在アメリカ日系二世たちの闘い。

ハワイに住む明るい好青年のマットは同級生ローラと愛を誓った大学生。

ロスで日本料理店を営む両親のもとで育った優等生のヘンリー。

ヘンリーの幼馴染ながら、誰にも頼らず一匹狼のように暮らすジロー。

ケイト、ポール、エドワード・・・。


真保さんの本は、どれもハラハラしながら一気に読ませられてしまうから、

あまり考えずに図書館から借りてきたが、今までのとは違った。

なかなか読み進めない。上巻と、下巻の半分くらいまではスイスイとはいかなかった。

でも、意地で読んでよかった。

登場人物がみんな生き生きと描かれているが、読み進むにつれて、

ダークイメージなジローに惹かれていく。

特に最終章はすばらしかった。

ハッピーエンドではないが、希望を持たせて終わってくれた。


一転して今、読んでいるのが、櫻井よしこの「何があっても大丈夫 」。

何があっても大丈夫/櫻井 よしこ
¥1,575
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日テレ「きょうの出来事」のアナウンサーのイメージが強い。

柔らかくて上品な声質と発声、言葉遣いと、

凛とした姿勢、鋭い視点、頭のよさが見事に共存している感じ。

櫻井さん、終戦後二ヶ月でベトナムで生まれてたのね。

中学までを大分で、高校時代を新潟で過ごしているところまでを読んだ。

タイトルはやさしくて頼もしいお母様のことば。


(アフィリエイトをつけると本の画像が出るので貼ってみました。2007/12/13)