道東どっこいしょの旅
2003.6.2.~ 2003.6.6.
一日目 いきなり波瀾の予感…。
34歳を迎えた早朝、さわやかな空気の中、意気揚々と家を出たのはよかったが、羽田で出鼻をくじかれる。
「女満別空港視界不良のため、札幌または釧路に向かうこともあります」
ええーっ!!!
釧路ならともかく、札幌なんかに降りられた日にゃ、移動で一日潰れるや~ん。(涙)
電車の運転見合わせだと振替輸送がタダになるけど、飛行機はやらないんだろうなぁ。せっかくバースデー割引で安く行けるから決めた旅なのに~。
とまあ、私がゴネたところでどうにもならないので、運を天に任せて搭乗。
そして運良く女満別に着陸。厚い雲に覆われていると聞いていたが、本当に大雪原って感じの雲だった。
後で聞いた話では、女満別はレーダー管制がないため、天候で飛ばない、降りないが多いのだとか。
「当地の気温は9度」とのアナウンスに乗客からどよめきが起こる。
天気がよければ、その途中にある「小清水原生花園」に寄ろうと思っていたが、この冷たい雨の中、荷物を担いで行くのもなぁ…と思い直し、直行することにした。
窓に行き先がデッカく書かれたバスで約2時間。乗客はずっと私ひとりだった。
ウトロで降りると息が白い。9度ってこんなだったっけ?半袖のTシャツで歩いてる私ってクレイジーかもしれない。
オンシーズン手前の平日のためか、まったく人気がない。
民宿 ボンズホーム
素泊まり 3,500円という安さ、1Fのレストランのメニューがおいしそうだったこと、レンタサイクルがあることで決めた宿。男女別相部屋なので、ほとんどユースホステルのようなもの。となると一人旅同士でしゃべったりするのが楽しい。かなりのツワモノがいたりするものだ。
チェックイン時間より早く着いてしまったので、荷物だけ置かせてもらおうと思ったが、やっぱり寒いので着替えもさせてもらう。(Tシャツが長袖になっただけ…)
名物の栗じゃがいものグラタンをいただく。食感も味もじゃがいもだけど、甘さだけがさつまいもに似てる。それがゴロゴロ入っているのをハフハフ食べた。ちょっと火傷。
オーナーくれた地図を見ると、オシンコシンの滝まで5キロとある。暇だし、雨も上がったようなので歩いて行ってみることにする。
看板おばあちゃんのソラ(ハスキー犬)をなでたら擦り寄ってきた。抜け毛がごっそりついた。(汗)
海沿いの道をてくてく歩く。やっぱり寒い。暗いオホーツク海が寒々しさを更に演出。(泣)
それでも、海が見えるのは嬉しい。暗くても冷たそうでも海が好きだ。自分がここまで海好きだとは知らなかった。
波しぶきが舞い上がって、先の方の道路が霧がかって見える。時々、遠雷のように海が鳴る。
うねうねした海岸線を歩くこと1時間あまり。オシンコシンの滝に着いた。
オシンコシンの滝
オシンコシンとはアイヌ語の「オシュンク・ウシ」=エゾマツの群生するところ、という意味。日本の滝百選に選ばれたこともあるそうで、さすがに観光客が多い。
マイナスイオンを補給してリラックスしていたら、ドヤドヤと不穏な雰囲気が…。
観光バスで団体さんが着いたのだ。元気で集団の中高年は、どうも嫌いだ。彼らを避けて売店の前まで退散し、缶コーヒーを飲んでたら、ゾロゾロ戻ってきた。ちょっと写真を撮っただけでヨシ、なのか?そういう旅のスタイルが分からん。
また1時間以上かけて宿へ戻る。雨が降ったり止んだり。傘はなし。(涙)
宿でお風呂セットを用意して、近所の温泉に入りに行く。
「夕陽台の湯」
といい、町営らしい。のぼせ性には嬉しい露天つき。
海に沈む夕陽を期待していたが、新緑が茂ってほとんど見えない。(涙)
しばらくは貸切り状態だったが、地元のおばあちゃんが入ってきて話しかけてきた。
最初はウザいなぁと思ったが、結局話しこんでしまって気づけば一時間!
それでもまだ粘ろうとする私に「いい旅、続けてくださいね」と。
温泉の帰り道。ちょっと変わった形の雲。
この旅の目的のひとつ。それはウニ丼!
東京でもいい店に行けば、おいしいウニが食べられるのだろうけど、地元の新鮮さには敵うまい。
ガイドブックでチェックしていたうちの一軒が宿の二軒先にあったので、そこに決めた。
しかし、やっぱりあたりに人影がない。入り口は擦りガラスで中が見えないが、客がいるようには思えない。
入りづらい…。
しばらくウロウロしたけど、意を決して戸を開けた。客ゼロ。
しかも念願のウニは、以前食べたものほど香りもしないし、甘味も少ない。乗っかっている卵黄を混ぜると、更にウニの味は薄くなる。とほほである。疲れていたせいか、小鉢の海藻の酢の物がおいしかった。1,700円だから、ま、いっか。
この日は私のほかに、男女ひとりずつの宿泊客がいた。ともに同世代。
居間で旅の話をし、男性がビデオラックから見つけた「1979年の紅白」を一緒に見た。
BSで再放送されたものらしい。懐かしくて楽しかった。
デビューしたての石野真子、衣装が巨大化する前の小林幸子、既に額が後退しはじめているさだまさし、入信前の桜田淳子、サーカス、ゴダイゴ、山口百恵、ジュディ・オング、ツイスト…。
西城秀樹の「ヤングマン」は、最近聞くものよりかなりテンポが速くて振りも激しかった。見ているだけで息切れしそうだった。
(つづく)














