【赤井務武について考察(黒田兵衛ストーリー続編の前章)】
「でも大丈夫!務武(あの人)はとても強い人だから…その悪い人達を一網打尽にしてすぐ戻ってくるわ…」
チートキャラ勢揃いの赤井一家。その4人よりも遥かに高い推理力を持つという赤井家の父親、赤井務武…今回は謎に包まれたチートキャラ確定の『赤井務武』を紐解いていきます!
このブログは↓の続きとなっています。
1. 赤井務武の情報をまとめる
2. 赤井務武の設定を考察する
3. 黒田兵衛≠赤井務武と考えるのが妥当
4. RUMを義眼にしたのは赤井務武ではないか説を検証する
の4パートにわけて書いています。この次のブログが非常に重要な考察になっています。一番下にリンクを貼っておりますのでぜひ読んで頂きたいです。
1. 赤井務武の情報をまとめる
コミックス等の赤井務武に関係する部分をすべて抜き出しました。
◯原作
・「いや…直接かかわっていたのは俺の父だ…」(89~90巻「17年前と同じ現場」)
・「主人が死ぬ前…この安全な国に私達を送った時に言った言葉を…『いいか、この先、私はいないものと思え…どうやら私はとんでもない奴らを敵に回してしまったようだ』っていうあのメールをね…」(92巻「さざ波の魔法使い」)
・「(母さんこそ忘れてるんじゃないのか?父の遺体はまだ発見されていないって事を…)」(92巻「さざ波の魔法使い」)
・「お父さんの友人の羽田さん覚えてる?彼の息子で浩司って人いたでしょ?その浩司さんがアメリカで謎の死を遂げて…お父さん、羽田さんに頼まれてその真相を探りに渡米したんだけど…とんでもない相手がからんでる事がわかって危険だから念の為に日本に避難するのよ…」(98巻「阿笠博士の堆黒盆事件(仮)」)
・「羽田浩司を殺した犯人はわかったの?」「いや、とても大きな組織だという事しか掴めなかった…奴らに目をつけられて逃げるのに必死でね…」(99巻「死を呼ぶ誕生パーティー(仮)」)
・「じゃあ十数年も私に連絡しなかったのはどうして?」「この前偶然街中で出会った時に話しただろ?奴らから逃げる際に頭に大怪我を追って長い間、記憶喪失で街をさまよっていたと…」(99巻「死を呼ぶ誕生パーティー(仮題)」)
・「君と再会したお陰でようやく記憶が戻り1年後にはMI6に復帰できそうだ…」(99巻「死を呼ぶ誕生パーティー(仮題)」)
・「務武さんと別れた時娘はまだ胎の中…お前は誰だ!?」(99巻「死を呼ぶ誕生パーティー(仮題)」)
・「もう随分前から定期的にこの街をうろついていたのよ?貴方のご主人のこの顔でね…」「なるほど…その姿を我々の同僚に目撃させ…本人かどうか確認させる為に私をこの国に誘き出したのか…罠だと気取られぬよう偶然を装って再会するまで3年もかけて…」(99巻「死を呼ぶ誕生パーティー(仮題)」)
◯原作以外
・赤井さんがジークンドーを始めたキッカケは何ですか?-A. お父さんがやってたから。(SDB 90+ Q5.)
・赤井務武、死亡。遺体は発見されていない(SDB BLACK+ 黒の軌跡)
・羽田浩司殺害事件には赤井の父・務武が関わっていた。務武はこのあと死んだとされているが、何か事件と関係が?(SDB BLACK+ P.108~109 羽田浩司殺害事件特集ページ)
・赤井がFBIに入局したのは父・赤井務武の死の真相を突き止めるため。務武は17年前の羽田浩司殺害事件の後、死んだとされているが遺体は見つかっていない。(SDB BLACK+ P.157)
・赤井務武が言い残した"敵"の正体とは?赤井務武が死ぬ前に送ったメールに書いてあった『とんでもない奴らを敵に回してしまった』という言葉。務武の言う"とんでもない敵"とは、やはり組織の事なのだろうか?(SDB BLACK+ P.161 赤井家の動向)
・赤井秀一は、なぜ両親が所属するMI6ではなくFBIに入る事を決意したのでしょうか?-A. 父がアメリカで消息を絶ったから。(SDB BLACK+ Q88.)
・長野県警が関わる事件には『赤』が多いように思いますが、何かの伏線?-A.……いや、たまたま。(SDB JUSTlCE+ Q70.)
・赤井秀一が来葉峠で死んだはずが生きていたように、作中のキャラで今死んでいるとされているが実は生きているという人物はいますか?-A.え~、いたっけなぁ?死んでると言われてるけど生きている…でしょ?あ、いるなぁ!いますねぇ、言えませんけど(笑)(青山剛昌先生と話そうDAY!!2018)
・ズバリ、赤井家の中で最も高い推理力を持つのは誰ですか?-A.ダントツで務武です(週刊少年サンデーS 2020年3月号)
2. 赤井務武の設定を考察する
◯赤井務武は生きていると考えてほぼ間違いない
まずネットでもよく見かける赤井務武生存説を検証しましょう。
赤井務武は死んだとされているが、遺体は見つかっていないそう。これだけだと赤井務武が生きているという仮定が妥当か判断できかねます。しかし私は生きてると考えてほぼ間違いないと思います。根拠は以下の4つ。
・SDBでの表記
1.にSDBで赤井務武に関して触れらている箇所をすべて記載しました(見落としてる可能性アリ)。どの記述でも赤井務武が死んでいるとは一切書かれていません。
・赤井務武のキャラ設定がしっかりしている
赤井務武が赤井家の中でダントツの推理力を持つ、などの裏設定に加え本編の描写も含めると務武のキャラ設定がかなりしっかりなされてる印象を受けます。死んでいるのなら、そんなにしっかりキャラ設定しないのかなーと。根拠としては弱いですが…
・思わせぶりな設定
死んでいるとされているのに、遺体は見つかっていないという設定で、さらに「(母さんこそ忘れてるんじゃないのか?父の遺体はまだ発見されていないって事を…)」というセリフをいれたり、読者側に死んでいない事を匂わすような描写がたくさんあります。もし死んでいるのならこれらの描写の意味がなくなってしまいます。
・話そうDAY2018
話そうDAYは例年1月に開催らしいです。2018年1月の時点でコミックスは95巻まで出ています。95巻までに出ている人物で、"死んだとされているが生きている"人物となると務武くらいしかいない気がします。(スコッチはSDBで死んだと明言されていますし、黒羽盗一はそもそもコナン作中で死んだ設定になっていませんし…)
以上の根拠から赤井務武は生きている、と見て間違いないと思います。
◯赤井務武はジークンドーに"相当"長ける
・赤井務武の武術はジークンドーである
原作においては務武がジークンドーをやっていた事は明言されていなかったと思いますが、1.に書いたようにSDB 90+の質問コーナーによると務武はジークンドーをやっていたようです。ジークンドーが赤井家の中で務武→秀一→世良と受け継がれてるんですねえ…
・務武のジークンドーの腕前は?
作中で務武がどれほど武術に長けるのかは明言されていませんが、MI6所属なのである程度長ける事はまず間違いないでしょう。さらに、推理力が秀一やメアリーよりもダントツで優れている事は明言されていますが、戦闘力も秀一やメアリーを凌ぐ気がします。父親が息子以下って設定にはしないだろうという予測です。
◯赤井務武は左利きであると予想される
・物語の設定的に左利きの可能性が高い
キャラクターの設定を作る段階で、必ずキャラの利き手を設定しなくてはいけません。当然、赤井務武のキャラクター設定を作る時も、利き手どうしよう?ってなったはず…務武は秀一の上位互換みたいな感じだから左利きにしよう!となっても何らおかしくありません。
・統計的に左利きの可能性が高い
統計的には両親の片方が左利きの場合、左利きの子どもが生まれる確率は20%だそう。両親が共に左利きの場合でも26%程度のようなので、3兄弟で1人でも左利きがいるのなら、両親は左利きである可能性は高いです。(日本とイギリスで左利きの割合はそんなに違わない)
◯とんでもない奴ら=組織もほぼ確定
一応BLACK+では『とんでもない敵とは、やはり組織の事なのだろうか?』とあり、"とんでもない奴ら"=組織は不確定の設定だったようです。
しかしBLACK+が発売された時点では95巻までしか発売されておらず、
◇98巻「お父さん、羽田さんに頼まれてその真相を探りに渡米したんだけど…とんでもない相手がからんでる事がわかって危険だから念の為に日本に避難するのよ…」◇99巻「羽田浩司を殺した犯人はわかったの?」「いや、とても大きな組織だという事しか掴めなかった…奴らに目をつけられて逃げるのに必死でね…」
などの"とんでもない奴ら"=黒の組織という考察を組み立てる上での決定的なピースが欠けていました。99巻まで発売された今、これらの情報と
・赤井務武は羽田事件に関わり消息不明になった事
・羽田事件に組織が絡んでいる事
などを踏まえると、とんでもない奴ら=組織なのは確定でしょう。
◯羽田康晴と赤井務武はかなり仲がいい
息子の死の真相を調べて欲しいと依頼するぐらいなので、二人は相当仲が良いと考えられます。ちなみにですが…
・世良「昔から世話になってるパパの友人が金持ちなんだ!」の友人=羽田康晴
羽田家が資産家である事、務武と康晴が友人である事、この2つは確定しているので、世良の言うパパの友人も康晴で確定でしょう。務武が康晴の頼みを了解したのは「家族が昔から世話になっているからその恩返し」という意味もあったのかもしれません。
・パパの友人≠ジェイムズ・ブラック
「コナンvs平次 東西探偵推理勝負!」でジェイムズが世良を女だとすぐに見抜いた事から、ジェイムズは世良の事を知っている。よって"パパの友人"がジェイムズなのではないか、という意見があります。しかし、ジェイムズが世良の事を知っているのは、FBIに世良が遊びに来たのを見ていたからだそうです(情報源はSDB JUSTlCE+の質問コーナー Q.202↓)。つまり、ジェイムズが世良の事を知っているシーンはパパの友人=ジェイムズの伏線ではありません!
ジェイムズは世良真純の事を知っているような雰囲気でしたが、赤井家とは昔から何らかの繋がりがあるあるのでしょうか?それとも来葉峠の一件の前に、赤井さんから家族を頼む等のお願いを受けていたのでしょうか?-A. 昔、世良ちゃんがFBIに遊びに来た時に見ている。
◯赤井務武が組織を追い始めてから消息を絶つまでの年数は6年未満
1.の情報より
①羽田康晴から息子、浩司の死の真相を解き明かして欲しいと依頼される
②家族と住んでいたイギリスを離れ渡米
③調べる内に、組織の存在を知り、家族を安全のために日本へ逃がす
④組織との闘いの末、アメリカで消息を絶つ
という流れになります。
メアリー「じゃあ十数年も私に連絡しなかったのはどうして?」というセリフから、務武が消息を絶ってから十数年経っている事がわかります。つまり、④の出来事が起きたのは数十年前です。羽田浩司が殺害されたのは17年前。従って務武は17年前から十数年前までの数年間、組織と闘った事になります。
赤井務武が消息を絶ったのは"アメリカ"である事も留意しておきたい所です。
◯赤井務武はFBI,CIAに特別なコネがあったと考えられる
赤井務武は羽田浩司殺害事件の真相を探るためにアメリカへ渡ったそうですが、いくらなんでも一人じゃ捜査するのは無理があるように思えませんか?たとえば、いくら被害者の知り合いだとしても、殺害現場を見るには捜査してる警察に許可をもらって中に入れてもらわなきゃいけませんし、遺留品も普通は見せてくれないはず。なのに、務武が羽田事件を捜査し組織を追い詰める事ができたということは、務武は警察から(現場に入ったり遺留品を見せてもらうのを許可してもらえるぐらい)信頼されていた事になります。
では、その信頼はどこから得られたものなのでしょうか?その答えは『赤井務武→羽田康晴→羽田浩司→アマンダ・ヒューズ→FBI,CIA』の回路でしょう。つまり、康晴は浩司、アマンダを通じてFBI,CIAにコネクションを持っており、その康晴を通じて務武はFBI,CIAから信頼を得たと考えられます。つまり、康晴は務武に「息子の康晴の死の真相を探って欲しい。捜査に当たっているFBI,CIAの人には伝えておくから」のように言ったと考えられます。
3. 黒田兵衛≠赤井務武として考察を進めるべき
2.で赤井務武は生きていると見て間違いない、と結論づけました。そうなると気になるのが『赤井務武は今何をしているのか?』ネット上では黒田=務武も浮上していますが、私は否定的です。
◯黒田≠務武の根拠
・顔が違う
まず単純に顔が違います。作中で変装術を持つのはベルモット、有希子、黒羽快斗、黒羽盗一だけですが、どの人物もこの変装に協力する立場になさそうです。
・黒田の推理力はそこまで高くない
1. に書いたように赤井務武の推理力は赤井家の中でダントツであると公言されています。秀一がコナンレベルなので、務武の推理力はコナンよりも断然高い事になります。では、黒田の推理力はどの程度か。分かりやすいのが93巻「燃えるテントの怪」。この話で黒田が真相に気付いたのはコナンと同タイミングなので、黒田の推理力はコナンレベルという事になります。よって黒田と務武では推理力に大きな差がある事になります。
・MI6所属の人間が公安警察に入るのは不可能
務武がMI6、黒田が公安のトップである事は間違いないでしょう。となると、MI6の人間が公安警察に入っている事になり非現実的です。さらに
◆公安の裏理事官には入庁15年程度の警視正が就任される
◆新卒で警察官になったとして、警視正になるには大卒で28年、高卒で32年かかり順調に出世して丁度50歳
らしいです。黒田は公安の裏理事官を50歳で務めており、順調に日本の警察官として出世したのだとすると丁度の年齢です。MI6になるために必要な年数、MI6としての活動期間が入る余地は全くありません。
まだまだ理由はあげられそうですが、これだけの根拠だけで十分、務武=黒田説を打破できるでしょう。
ならば、務武は今何をしているのか?
◯務武は今も意識不明だと考えるのが妥当
・99巻のセリフがキーとなる
99巻の「もう随分前から定期的にこの街をうろついていたのよ?貴方のご主人のこの顔でね…」「なるほど…その姿を我々の同僚に目撃させ…本人かどうか確認させる為に私をこの国に誘き出したのか…罠だと気取られぬよう偶然を装って再会するまで3年もかけて…」というセリフよりベルモットが3年以上の間、務武に変装して街を歩いていた事がわかります。
・務武なら変装である事は容易に見破れるはずなのに…
この務武がニセモノだというのは務武本人なら当然わかります。つまり、務武なら組織の罠である事を容易に見破れます。なのに、3年以上の間何もせず、結局メアリーが幼児化させられる事になってしまいました。ではなぜ、罠だと見破れる立場だったのに何の行動も起こさなかったのか?または、起こせなかったのか?
・務武の生存をMI6も把握していない
それを考える前に、まず前提条件として務武の生存をMI6も把握できていない事をはっきりさせておきます。その根拠は99巻のメアリー「時間になっても私が戻らねば赤井務武は偽物だとMI6に伝えて…ロンドンから離れろと娘には言ってある」というセリフ。つまり、務武はMI6に自身の生存を伝えていない、あるいは伝える事ができない状態にあると断言できるでしょう。
・赤井務武は自身の生存をMI6に伝える事ができない状態にある
ではなぜ、務武はMI6に自身の生存を伝えない、あるいは伝える事ができないのか…まず『伝える事ができる状態だが敢えて伝えていない』可能性はないと思います。単独で動くよりMI6と連絡を取った方が情報を得る事もできますし、敢えて自身の生存を伝えないメリットはないからです。たとえば、赤井秀一も死を偽装しましたがFBIと連絡は取り続けていましたよね?
・赤井務武は今も意識不明である可能性が高い
"務武がMI6に自身の生存を伝える事ができない"のはなぜか。それは"赤井務武は今も意識不明だから"、としか考えられないのではないでしょうか。
・十数年間も意識不明なんてあり得るの??
このように結論づけると「いくらなんでも十数年も意識不明なんてあり得ないでしょ?」と突っ込まれそうです。実際、十数年意識不明などという事はありえるんでしょうか?調べてみると……あるらしい!!稀なケースではあるものの、"数十年"意識不明からの回復という事もあるようです。
・務武が入院してるのはどこ?
務武は意識不明だとすると、どこかの病院に入院している事になります。それは一体どこなのか…結論から言うとそれは"日本の警察病院"だと考えます。こう言うと
◆「務武は"アメリカ"で消息を絶ったという話だったのに、"日本"になってるじゃないか!」と言われそうですが、こう考えるのにはちゃんと訳があるんです!
◆また、コナンをしっかり読んでる方なら気付くはず…そう、黒田も日本の警察病院に入院していた設定でした!ここで務武と黒田がつながってくるんです!
この2点についてはしっかり次のブログ『黒田兵衛ストーリー続編』で説明するのでお楽しみに!!笑笑
4. RUMを義眼にしたのは赤井務武?
これは完全に思い付きなので予想要素が強めです。
◯ボスが赤井務秀一を恐れる理由が説明できる
・ボスの赤井秀一に対する警戒心
◆42巻『黒の組織と真っ向勝負! 満月の夜の二元ミステリー』よりベルモット「や、やっぱり相討ち覚悟であの時殺っておけばよかったわ…ボ、ボスが…あの方が我々のシルバーブレッドになるかもしれないと お、恐れているあの男を…」というセリフ
◆58巻『赤と黒のクラッシュ』で、ボスがベルモットにわざわざ赤井の車を見張るように命令した事
主にこの2つのシーンから、ボスが赤井秀一を非常に恐れている事がわかります。
・ジンの赤井秀一に対する警戒心
一方、ジンは同じ話で
◆「フン…我々を一撃で破滅させられるシルバーブレットなんざ存在しねえよ…」
◆「あの方が奴の何を恐れているか知らねぇが…所詮一発…銀の弾一発じゃ大砲には勝てねぇよ…」
などと発言しており、ジンはボスに比べて赤井秀一への警戒心が薄い事がわかります。
・"あの方"と"ジン"の警戒心の違いの訳
ボスが赤井秀一を恐れるのは、赤井秀一があのRUMを義眼にした男(赤井務武)の息子だからという可能性は考えられないでしょうか。すでに述べたように務武はジークンドーの使い手なので目潰しでRUMの目を潰したのかもしれません。
では、なぜジンはボスに比べて赤井秀一を恐れないのか。それはジンが「RUMを義眼にしたのが務武であることを知らないから」だと考えます。
RUMは自身を義眼にしたのが務武だという事をボスには伝えるでしょうけど、自分より格下のジンには伝えないと思います。格下の人間に自身の恥部を晒すようなマネは普通しないはずです。
さらにジンはRUMの事をあまり好きではない説も出ています(情報源はSDB BLACK+ Q47↓)
ジンが「ラムが抜かった仕事なんざ…知った事か…」と言っていましたが、ジンはラムが嫌いなのですか?-A. かもねぇー。
回答は「かもねぇー。」なので確定ではありません。しかし、100巻「黒の組織vsFBI 海猿島の攻防戦(仮題)」で
は、ジン「いちいち誉めるな…」というセリフもありましたし、個人的に『ジンはRUMの事を良く思っていない』のは確定だと考えています。ジンがRUMを嫌っているなら、RUMもジンがあまり好きではないのかもしれません。だとすると、なおさら伝えないでしょう。
つまり、ボスとジンで赤井秀一への警戒度合いの差違は「務武がRUMを義眼にした事を知っているかどうかに起因する」という結論です。
◯RUMがジン捕獲作戦の時、わざわざ現場に赴いたのはなぜ?
100巻「黒の組織vsFBI 海猿島の攻防戦(仮題)」で58巻の老人がRUMである事が明らかになりましたが、なぜわざわざRUMはFBIが張っている現場に赴いたのでしょうか。
わざわざリスクを冒してNO.2が出向く必然性はないように思えます。この理由は「務武のせいで義眼になったから、その仕返しの意味で敢えて現場に赴いた」と考えると説明つくのかなと思いました。【といいつつ、NO.2のRUMが現場に行った事には、特に深い意味はないような気がしてます。そこまで考えて描写されていないのかなと…】
◯RUMの義眼が左目である理由が説明できる
・務武がRUMを義眼にした説に矛盾アリ?
RUMは左目が義眼です。一方、2.で務武は左利きの可能性が高いと結論づけました。左利きの務武がRUMに目潰しを食らわしたのなら、RUMは右目が義眼になるように思えませんか?わかりやすい例が92巻「さざ波の魔法使い」。この話では、メアリーと秀一がホテルでやり合ったらしく、それにより
◆赤井秀一(左利き)が左目にアザ
◆メアリー(右利き)が右目にアザ
を作っています。赤井秀一を赤井務武に、メアリーをRUMに置き換えると、RUMは右目が義眼になるはず。しかし実際は、RUMは左目が義眼ですから矛盾しているように思えます。
実際、私は「赤井務武がRUMを義眼にした説」を最初に思い付いた時、この部分が矛盾するように感じました。しかし色々調べると必ずしも矛盾するとは限らないようです。それを以下で書いていきます。
・ジークンドーと他の格闘技との大きな違い
調べて初めて知りましたが、
『普通の格闘技では利き手と反対側を前にして構えるが、ジークンドーは利き手をを前にして構える』そうです。 理由は、よりパワーのある利き手での攻撃が相手に届きやすいようにするため。わかりやすい例が「純黒の悪夢」での、赤井と安室の格闘シーンです。赤井と安室の構えに着目すると、赤井も安室も左手を前に構えている事がわかります。つまり、
◆ジークンドーの使い手である赤井は利き手を前にして構えている
◆ボクシングの使い手である安室は利き手と反対側を前に構えている
ことがわかります。
・矛盾は生まれない
つまり、『務武(左利き)はジークンドーの使い手であり、RUM(右利き)はジークンドー以外の格闘技の使い手である』ならば、左利きの務武は左手を前に、右利きのRUMも左手を前に構えますから、目潰しは左目に食らいやすい。つまり、RUMの義眼が左目なのも納得がいきます。【「さざ波の魔法使い」では、メアリーが"右利き"で"ジークンドー"の使い手だったためにアザが右目になったというわけです。】
・RUMがジークンドーの使い手である可能性はないと思われる
ジークンドーは赤井家特有の格闘技という設定になってそう。なのでRUMはジークンドーの使い手ではないと思います。
・作中のセリフとの矛盾
とここまで、さんざん赤井務武がRUMを義眼にした説を述べてきたのですが、実は決定的な否定要素があります。
それは、灰原「ラムよ…何かの事故で目を負傷して…左右どちらかの眼球が…義眼らしいわよ…」というセリフ。つまり、RUMが義眼になったのはあくまで"事故"が原因だという設定になっているんです。なので、人の攻撃を食らって義眼になったという考え方が根本的に間違ってるのかもしれません。まあ、赤井務武にやられた事を隠すために事故で負傷したと偽ってると考えれば一応説明つくんですが………
以上、赤井務武がRUMを義眼にした、という設定なら面白いなと思って考察しました!
※あくまでこの設定なら作中の描写はこう捉えられるよねっていう話であることは留意しておきたい点です。作中の描写が説明できる=正解とは言えません。それこそ『阿笠博士黒幕説』のような絶対あり得ない説でもそれなりに根拠のある説明ができてしまいますからね。
今回の考察は以上です。読んで頂きありがとうございました。Twitterもやってます↓
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