【若狭留美の考察】



若狭「ただ…烏なら黒っぼくて狡猾で徒党を組んで行動する近寄り難い人…ってイメージは持ってしまいますね…」


91巻に初登場し、まだまだ謎の多い若狭留美…彼女に隠された壮絶な過去を紐解いていきます。


今回は若狭留美の過去を"彼女の視点から"、"事件列に沿って"考えていきます。





1. 考察に入る前の前提条件

2. 若狭留美の過去を時系列順に考察

3. 2.が正しいと仮定した上で作中の描写の意味を読み解く

の3パートにわけて書きました。




※なお、このブログを全部読むとRUMの正体がわかってしまうので要注意です。







1. 考察に入る前の前提条件



・若狭=浅香である

・若狭留美は元"純"組織の一員(≠NOC)であるが、今は組織を抜けている


この2点が正しいと仮定して話を進めます。若狭留美がなぜNOCではなく純組織メンバーだったと考えられるかの根拠だけ述べます。


若狭留美の現在の年齢は37歳なので、17年前羽田殺害事件が起こった時は20歳。諜報機関に入った後、組織に潜入したのなら20歳はあまりにも若すぎます。

 





2. 若狭留美の過去を時系列順に考察



若狭留美視点でストーリー風に描きます。黒田はここでは敢えて出しません。



組織の一員"浅香"=現在の若狭留美

生まれた時から組織の環境下で育ってきた浅香。彼女はずっと組織の環境下で育ってきたため、外の世界を知らない。つまり、"暗く冷たい海の底"のような世界しか知りません。組織は彼女を有能な人材にするために、武術などを教えこんでいました。


素性を隠してアマンダに接触

組織はアマンダにコネを持つために浅香をアマンダのボディーガードとして送り込みます(アマンダはFBIやCIAに顔が利いた人物だったそうなので、組織がアマンダに接触を図る動機はありそう。この部分は別で掘り下げて考察する予定)。浅香として、アマンダのボディーガード

となることに成功しました。


羽田浩司と知り合う

浅香としてアマンダのボディーガードを務めている若狭留美は彼女を通じて羽田浩司と知り合います。(アマンダはアメリカの資産家、羽田浩司は資産家の御曹司。羽田浩司が殺害される前に二人がアフタヌーンティーをしていた、という情報も含めると二人はプライベートでも仲が良かったのでしょう)


若狭留美の変化

20歳まで組織社会で育てられた若狭留美。暗くて冷たい海の底のような世界で生きてきた若狭留美は人生で初めて外の世界を知ることになります。これまで生きてきた世界とは全く違う、明るくて暖かい世界を若狭は初めて知りました。特に、羽田浩司の暖かさに触れて、恋愛感情すら抱いたかもしれません。


アマンダが浅香の素性を疑い始める

一方でアマンダは、浅香が組織からのスパイではないかと疑いを持ち始めます。資産家であるアマンダは同じ資産家である烏丸家あるいは烏丸グループの事も詳しく知っているはず、何かのきっかけで疑い始めたとてもおかしくありません。


FBI,CIAも若狭留美に注目

組織を追っているFBI,CIAは、当時から組織にNOCを送り込み、組織の情報を得ていました。そこからの情報もありFBI,CIAまでもが、アマンダに接触している浅香という人物は組織のスパイではないかと疑いを持ち始めます。


羽田浩司と若狭留美

この頃には、羽田浩司と若狭留美はかなり仲良くなっていました。アマンダも二人の仲が良い事を察し始めていました。


FBI,CIAがアマンダと作戦を立てる

FBIとCIAは浅香を捕まえるためにアマンダにこう話を持ち掛けます。


「あなたのボディーガードの浅香は組織からのスパイの可能性が高いです。捕まえるために協力してください」

これに対しアマンダはこう返しました。


「実は私も浅香は烏丸グループが私に仕向けてきた刺客じゃないかと思っていました。しかし、彼女はどうも悪い人には見えない。彼女は組織からのスパイかもしれないが、彼女を説得すれば組織を裏切って私達(アマンダ+FBI,CIA)側についてくれるはずだ。」と。


こうして、FBI,CIAはアマンダを協力者にし、組織からのスパイの浅香を逆にFBI,CIA側に抱き込む事で逆スパイにする作戦を立てました。これが成功すれば、浅香から組織の情報を盗む事はもちろん、うまくやれば組織の幹部を誘き寄せて捕獲できるかもしれません。


羽田にもこの作戦を伝える

羽田と若狭の関係性を知っているアマンダは羽田にもこの作戦の事を伝えます。若狭なら組織を裏切って私(アマンダ)とあなた(羽田)の味方になってくれるはず。彼女を信じよう、と。


浅香を説得する

アマンダと羽田は浅香を説得し、浅香経由で組織の情報を得ることに成功します。この説得時に羽田は「遠見の角に好手あり」という格言を引用します。具体的に言うと組織からのスパイとして潜入してきたあなたが逆に私達の側に協力すれば、組織に隙が出来る。だから協力してほしいと言ったのだと思います。


組織側も作戦を関知する

一方、組織側もFBI,CIAの動きに違和感を覚え始めます。組織の情報がFBI,CIAに漏れているようだと。こうして、浅香が向こうに抱き込まれた事を悟ります。そして、FBI,CIAの作戦に協力したアマンダ、浅香、羽田の殺害を決めます。


RUMの登場

しかし、RUMは浅香の殺害に反対します。RUMが浅香の殺害に反対した理由は2つありました。

1つは浅香を殺すよりも、浅香をもう一度組織側に抱き込んで便利な道具として用いた方が好都合だと考えたからです(キュラソーがベルモットに殺されそうになった時にRUMが助けたのと同じ理屈)。


もう1つは、FBI,CIAがついているアマンダを殺害するのは難しいため、FBI,CIA側に「浅香は我々の方の味方だ」と油断させ、その隙を付く事でより殺害が簡単になると考えたからです。


RUMの巧みな口車

RUMは浅香に対してこう持ちかけます。

「羽田を殺害すれば、今回の裏切りを不問に付して組織に戻らせてやろう」と。20年間組織側で生きてきた若狭はRUMの巧みな口車に乗せられ、こう思いました。「情に流されて、FBI,CIA側に付いた自分は愚かだった。」と。こうして再び浅香はアマンダ達を裏切り、組織側に付きます。


アマンダと羽田の殺害計画

こうしてアマンダと羽田の殺害を浅香とRUMが行う事になりました。組織は羽田がチェスの大会の前日にアマンダとJukeホテルに泊まる事を知り、この時に二人まとめて殺害する計画を立てます。RUMがアマンダを浅香が羽田浩司を殺害する計画です。


羽田浩司の説得

羽田の部屋に入る若狭…羽田はその様子から自分を殺害しに来た事を読み取ります。

若狭「私は組織に戻るため、おまえ(羽田)を殺害する…情はなしだ…」

羽田「僕を殺害する事が組織に課された条件なんですか…?あなたを信じた僕を…それでも僕を殺すと言うんですか?」


若狭留美の変化2

羽田の発言を聞いた若狭は再び、組織社会とは違う"明るくて暖かい日々"を思い出しました。そして、RUMの口車に乗っていた自分にもう一度気付きました。自分を信じてくれた羽田を殺す事はできない…こうして若狭は再びアマンダ側に寝返る事になります。


アマンダの安否

アマンダ側に寝返った若狭は自分を信じてくれたアマンダも守らなくてはいけない、と考えました。RUMが今頃アマンダを殺害しようとしているはず…アマンダを守るために羽田の部屋を出てアマンダの部屋に向かう浅香…アマンダの泊まっている部屋をノックする。返事がない…鍵が開いている!?部屋に突入した浅香の目に飛び込んで来たのはアマンダの遺体でした。アマンダは既にRUMに殺害されてしまっていました。


羽田の安否

動揺する若狭…そんな時若狭の鼻をついたのは鉄の臭い。急いで、羽田の部屋に戻る浅香。羽田の部屋のドアを開けるとそこには羽田の遺体がありました。RUMは浅香が最終的にまた組織を裏切る可能性も予期しており、アマンダの部屋に若狭が行ったわずかな隙をついて羽田を殺害していました。


【ストーリー上、アマンダも羽田もRUMが殺害した事にした方が描きやすかったのでそうしましたが、アマンダを殺害したのは浅香という可能性も普通にあると思ってています】


若狭留美の変化3

自分を信じてくれたアマンダと羽田をRUMに殺害された若狭。若狭は2人を殺害したRUMに必ず復讐すると誓います。また、若狭は自分がRUMの口車にうまく乗せられなかったら…自分が羽田とアマンダを裏切る事さえしなければ、二人が殺害される事はなかったのだと激しく自分を責めます。


RUMを誘き寄せる

羽田事件をきっかけに組織を抜けた若狭はRUMに復讐するために組織を探りますが、RUMの居場所はわかるはずもありません。RUMに復讐する機会を得るには、組織の嫌がる事をして組織が自分を殺しに来た所を返り討ちにするしかないと考えます。RUMを誘き寄せるために若狭は3つの作戦を取ります。


Ⅰ. 羽田浩司殺害事件の記事を挙げる

組織は「裏切りのステージ」でベルモットとバーボンを調査に行かせたりなど、羽田事件に関する物を消そうと動いている。これに逆行して、羽田事件に関する記事をしつこくあげれば組織にとって目障りとなり、若狭を殺したくなる。


Ⅱ. 江戸川コナンに接触

組織の事を追う内に眠りの小五郎の存在を気に留めます。そして眠りの小五郎が始まった時期とコナンが出てきた時期と工藤新一がAPTX4869を飲まされた時期などが一致する事を掴みます(本堂瑛祐と同じパターン)。さらに眠りの小五郎が、ブラックインパクトや霊魂探偵殺害事件など何かと組織と絡んでる事に気付きました。つまり、コナンに接触する事で組織と接触する機会が得られます。(実際、小五郎にRUMが接触してきており、若狭の作戦は成功している)


Ⅲ. RUMを挑発する偽名を使用する

若狭はコナンに接触するために帝丹小学校に潜入をはじめます。若狭留美…アナグラムを並び替えると「RUM I'm ASAKA」つまり「RUMよ!私は浅香だ!私を殺せるもんなら殺してみろ!」というメッセージが込められた名前であり、「若さ留める美しさ」という組織の目的を匂わすような偽名を使用します。

 





3. 2.が正しいと仮定した上で作中の描写の意味を読み解く



2. のように考えると作中のほとんどの描写に説明がつきます。


・浅香が持っていた手鏡が羽田殺害現場に落ちていたのはなぜ?

→若狭留美と羽田浩司は仲がよかったため、若狭は服装に気を使うべき羽田に自身が使っている手鏡を渡した。


・ダイイングメッセージの「CARASUMA」の意味

→羽田はFBI,CIA+アマンダサイドの人間だったので烏丸の存在を知っていた。だから烏丸の名前を残すことができた。(若狭がCARASUMAのダイイングメッセージを残した可能性もあり得るが、手にハサミを握りしめた跡があったようなので、羽田が残した物だと考えてます)


・沖矢「その世良さんの周りに変わった人とか見かけませんでしたか?そう、例えば…絶えず周囲を警戒し~」はどういう意味?

→赤井はFBIの人間だから羽田事件の事を詳しく知っている。なので浅香が組織に復讐しようと動いている事も察しがつく。このセリフが出てくる「裏切りのステージ」の前の話は「霊魂探偵殺害事件」。この話では、羽田浩司の名前が出たため、組織は事件のあったホテル(=世良のいたホテル)に間違いなくやってくる。という事は浅香もそのホテルに来ている可能性が高い。つまり、世良の回りに浅香がいる、という状況が出来上がる。


・いいマンションに住んでいるという事は、教師以外にも財源がある?

→アマンダor羽田の遺産?(これは少し説明不足になってしまう)


・将棋の駒を常に持ち歩く意図は?

→裏切ってしまった羽田に対する詫びの意味とRUMに対する復讐心を具現している


・「馬鹿…馬鹿な…馬鹿な奴…」の意味

→アマンダ達を裏切った自分の事を最後まで信用した結果、RUMに殺されてしまった馬鹿な奴。


・「その人…会う人によって~相手をだましやすい人物に成り済ます…詐欺師とか…」は若狭の素性の伏線?

→若狭留美(浅香)が組織所属という素性を偽りアマンダに接触した事の伏線になっている??


・コナンが山村を眠らせるのを見てニヤリしたのはなぜ?

→眠りの小五郎の正体がコナンであると予想した上で接触してきており、それの核心的な場面を目撃したから。


・四つ葉のクローバーを捨てたのはなぜ?

→四つ葉のクローバーを持っていると幸せになれる。四つ葉のクローバーを捨てたという事は若狭は自分は幸せにならなくていい、いやなるべきではないと考えている。なぜなら、羽田を裏切り、守りきれなかったから。自分が羽田を殺したも同然と考え、羽田の復讐のためだけに自分は生きるのだという信念の現れ。


・「ただ烏なら黒っぽくて狡猾で~」という組織を揶揄する発言

→組織に恨みがあるから





今回の考察は以上です。読んで頂きありがとうございました。Twitterもやってます→https://twitter.com/LifewithBzConan

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