原田マハ 『楽園のカンヴァス』 | コナン・ジムシーのブログ

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本の感想?を書いています
100冊/年?は読みたいです

古い記事でもコメントもらえると
うれしいです

いやぁ ついに 出会えた 


『さいはての彼女』 『キネマの神様』 『カフーを待ちわびて』


いずれも よかったんだけど 


この人なら もっと 惹きこんでくれる作品が描けるはずって


毎回 思って その手のこと 

毎回 ブログに書いてきたけど


いやぁ ついに きたね~ (@_@;)




原田マハ 『楽園のカンヴァス』



既読の3冊 いずれとも 違う


美術作品をめぐるミステリー


いや けっして ミステリーのカテゴリーに

収まりきれない


なぜなら そこには


決して恵まれていたとは言えなかった生活の中で

絵画に 自分の世界に 憑りつかれる

アンリ・ルソーの悲哀


そして そのアンリ・ルソーに次第に

惹かれていく 洗濯女 ヤドヴィガのこころの震え




同時代のパリに生き

ルソーの作品の数少ない理解者であるとともに

自らも 芸術の破壊者であろうと何かを探し続けていた

パブロ・ピカソの情熱




かれらを 誰よりも 理解し

かれらの 作品を守りたいと願う


主人公 織江とティムの 思い 想い 

そして 情熱


それらが そこに 描かれていたから。。。





なんちって 

すみません 興味はあるんですけど

正直 門外漢でして (^_^;)


なので


よけい 素直に この作品の 

世界観に引き込まれちゃいました


知的欲求が 満たされていく ~ みたいな (^_^メ)


イギリスのテート・ギャラリー

そして ティムがキュレーターとして勤める

ニューヨーク近代美術館(MOMA)

利権の裏に暗躍する美術品オークションハウス

クリスティーズやサザビーズ


いやぁ でも ほんと 面白かったです


よかった 原田マハ 諦めず 読み続けて (^^♪



原田マハの来歴は以前から見てて

マリムラ美術館 伊藤忠 森ビル ニューヨーク近代美術館 

フリーのキュレーター ・・・

と異色づくめで 

当然 自分が深く関わっていた世界と思われる 

この手の 美術ものは面白いだろうなぁ

と思ってたんですけど

うん 納得でした


ちなみに 原田マハのマハは ゴヤの「裸のマハ/着衣のマハ』

から付けたとのこと





もっと 美術ミステリー的なもの

書いてくれるといいのになぁ


それとも 書いてるのかなぁ

探してみるべ (^_^;)




-コナン-