失う前に残したもの・・・
そんなものは今じゃ自分の遺骨と変わらないんだろうが、思い返して覗いてみると、なんだか、その頃の気持ちはまだ生きていて、自分がその続きを織り成そうとしている姿をありのままに受け入れることができた一日だった。
かつては活字の行間を生死の狭間のように彷徨っていたが、今思うと不思議な物語が私と同じ個性の匂いの中に静かに、待つという姿勢を崩していない。まるで何かを待つように、耳を澄ますように。私はそんな過去の活字が好きだが、そろそろ今を示してみたいと感じている。
物語を綴ることはとても幸せだが、サルトルは私から離れていかないし、私は彼の作を読んで何らかの答えに達しなければならない。だから、失う前に残したものの中から、その活字たちが死なないうちに、すこしづつ、記していかれたらと思う。それをブログに載せるかどうかは定かではないが、自分は完全に否定していない気がする。曖昧さは美徳の範囲だが、時には荒削りの木材に肌を擦るような蝕み方を、心の右の方から差してよこす。