篠原夏希② | 黒き双龍(銀魂夢小説)

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※夏希は男装中は一人称がオレなので注意してください。


それでは、スタート!






面倒くさい仕事を押し付けられて、イライラしている隊士共を連れて、オレは町へ見回りに出た。


後ろで隊士達がブツブツ言ってるのが聞こえる。


いつもなら、

夏希:オラァ、さっさと動かんかいコラ!!

とか、

夏希:文句あんのか!?

と言う所だが、今日ばかりは仕方がない。

恥ずかしい話、高杉相手に1人じゃ敵うはずない。

ここは隊士達の力も借りなければ…

沖田:フワァ~…

沖田は文句を言うことはなかったが、やる気のない表情で辺りを見廻している。

夏希:沖田隊長。
私が招いたこととはいえ、さすがに仕事はしっかりやらなきゃダメですよ…!

沖田:じゃあ、やるからさァ…

沖田の目が甘味屋の看板に泳ぐ。

目は口ほどにものを言う。

まさにこの人のためにあるような言葉だ。

夏希:奢って欲しいんですか…

沖田:団子10本とチョコレートパフェ、あとオレンジジュースお願いしまさァ。

隊士:えっ、じゃあオレたちにも奢ってくださいよ!

夏希:ちょっと、冗談言うなよ!
勝手に決めんな!

隊士A:だって篠原さんが決めたことじゃないですか!

隊士B:なんで沖田さんはよくてオレ達はダメなんですか?

夏希:わ、わかったよ!

隊士達が一斉に甘味屋に走っていく。

夏希:まったく!




店員:お兄さん羽振りがいいんだね~。

夏希:ええ、まぁ…
(あたしの給料、パーだっつーの!)

そうやって話している時も、辺りに不審な人物はいないかどうかを確かめていた。

真撰組の制服が目立つから、制服を見てすぐに逃げ出す輩もいるのだ。

すると 裏通りから怪しい輩が逃げていくのが目の隅に見えた。

明らかに攘夷派の連中だ。

夏希:お前らはそこで待ってろ!

沖田:どうかしましたかィ?

夏希:いや、怪しい奴らがいたから。

沖田:オレも行きまさァ。


夏希:あ?
お前らまだ食い終わってねーだろうが…
せっかく俺が奢ってやったのに残す気かよ?

ブルーグレーの瞳ににらまれて、隊士達の動きが一瞬止まった。

隊士達:すいませんでした!!

夏希:安心しろ。
ちょっとでも危ないとおもったら、すぐに助けを呼ぶからよ!

そう言うとさっきの路地裏を走っていった。

そう遠くへは逃げていないはずだ。

するとさっきのやつらが私の方を見ていた。

逃げすにいるとはいい度胸してるじゃねぇか…

更に足を早めようしたその瞬間、誰かが私の背中を取った。

刀が突きつけられる。

夏希:しまっ…

そこまで都合よく行くわけがないか。

私は覚悟した。

?:待て、離してやれ。

志士:しかし こいつは真撰組ですよ?

?:仮にもお前らの先輩だぞ?
今は訳あって、真撰組にスパイとして潜り込んでいるが。

そいつらは、私から剣を離した。

そして、その声の主を見上げる。

清涼な雰囲気を持つ男。

夏希:………ヅラ……!




篠原夏希③~完結~ に続く→