欠けた茶碗に気づける心 | 『井福来/若芝/山風木日記』

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ようこそ『井福来/若芝/山風木日記』へ! 私たちの活動が少しでも伝われば幸いです。令和6年6月1日にふじしろデイサービスは移転してデイサービス井福来となりました!

デイサービスには様々な物品があります。日常生活をご支援させていただくわけですから、ご家庭でも普通に持っている物品が多いです。茶碗や湯飲みはその代表的なものです。(もちろん、一般的な家庭で茶碗を10膳以上も持っていることはないでしょうから、数量については事業所独特のものになります。)

デイサービスは、ご自宅で生活されている利用者様をお迎え入れをして、ご自宅だけではフォローしきれないような様々なケアをしていくことになります。しかし、ご自宅での生活基盤をしっかりと持たれた利用者様です。もし、デイサービスがご自宅よりも著しく居心地の悪い場所であれば、わざわざ出かけることが馬鹿らしくなります。【居心地の良い】という表現では、総花的になってしまいますが、個別の関わりの中で、それぞれの利用者様にとっての居心地の良さを見つけ出していかなければなりません。

湯飲みをひとつとってみてもそうです。休みの日に出かけました。途中のサービスエリアでお茶を飲むときに、紙コップでもそれは十分でしょう。それほど違和感はありません。でも、週2日も3日もデイサービスに通われるとすれば、通った先で出されるお茶が紙コップで出されたら・・・違和感ありますね。日常生活の一部を担うのがデイサービスです。日常生活の中で紙コップでお茶を飲みますか?という話になります。こんなことでは居心地の良い空間作りにはならないと思います。

では、湯飲みがほんの少しだけ欠けていたとしたらどうでしょうか?よくよく見ないと気づかないぐらいの小さな欠けはあり得ます。形あるものですから使っている中で、洗っている中で、片付ける中で小さな衝撃がきっかけで欠けることは普通のことです。問題は、その欠けに気づくことができるか?ということです。毎日、毎日、コップや湯飲みや茶碗やお椀やお皿や・・・・全ての食器をチェックすることは現実的ではありません。しかし、たまたま1回見逃しても2~3日の日常生活の中で気づくことはできるはずです。

「あらやだ、このコップ欠けちゃっているわ!」

こんな言葉は生活の中で普通にありますよね。利用者様はお客様です。遠慮して言い出せないことがあります。職員が気づかなければならないことです。お茶をお出しするときに「あれっ!欠けている!」と気づいて、「少々お待ち下さい。お茶を入れ直して参ります。」と普通に言えるようにならなければなりません。小さな気付きがなくなってしまうと、利用者様の小さな変化にだって気づけなくなります。欠けた湯飲みを普通に1ヶ月も半年も使っているようでは、現場で働いている職員の人生観(しつけ)が疑われてしまいます。

気づく心を磨いていきましょう。これは毎日の鍛錬です。そして、積み上げたものは成果(実績)となるはずです。