社会の仕組みがキシンでいる | 『井福来/若芝/山風木日記』

『井福来/若芝/山風木日記』

ようこそ『井福来/若芝/山風木日記』へ! 私たちの活動が少しでも伝われば幸いです。令和6年6月1日にふじしろデイサービスは移転してデイサービス井福来となりました!

ふじしろの関係会社では「人材派遣事業」を行っています。リーマンショック以降、派遣業への風当たりは非常に厳しいですね。いわゆる「製造業派遣」や「日雇い派遣」が話題になりました。この関係会社は保育士・幼稚園教諭・調理師に焦点を絞っていることもあり、資格や経験に応じた専門職の派遣に近い内容となっています。それでも、法改正次第では事業継続も危うくなってしまうと思いますが。。。

それはさておき。。。この会社はふじしろデイには直接的な関わりはないのですが、そちらの業務でこんなことがありました。派遣スタッフのひとりが、この秋に出産をすることになったのです。非常におめでたい話です。産休や育休などの労働者保護の制度を活用して、子育てと社会復帰の両立を実現して欲しいものです。

しかし、それが思うようにはいかないようです。産休は取れます。登録型派遣ではありますが、社会保険の加入が維持されれば出産手当金も出産一時金も支給されます。妊娠が分かった時点で、派遣契約の更新を拒んでしまえば、社会保険も脱会となってしまうので産休はとれません。そういうことをするつもりも無いので、手続きをしっかりと進めるそうです。ですが、育休は取得できそうもありません。取得基準を満たすことが難しいのです。細かな規定は記載しませんが、登録型派遣では規定を満たすのが非常に困難なのです。

産休だけでは、産前42日・産後56日しか休みが取れません。生後2ヶ月たらずで保育園に預けて働くなんて・・・これでは豊かな社会は築けませんね。社会制度の様々な矛盾があると思います。

介護職員の処遇改善というテーマも不思議な制度です。もっと給料払いなさい!という話ですが、その財源ともいうべき保険料は決まっています。

・事業者努力が価格設定に反映されません。
・「規模の経済性」も働きにくいです。
→大量生産で効率をあげるということができません。なぜなら、配置基準がある以上は一定の人権費が必ず発生するからです。
・「範囲の経済性」も働きにくいです。
→川上から川下までの事業範囲を広げようとしても、認可基準が硬直的です。お泊りデイを併設しようとしても、ショートの基準でスプリンクラーとか言われたら、とっても認可なんかとれません。

なんだかなぁ。。。という思いに憂鬱になることがあります。

労働基準法の遵守も事業者として当たり前のことですが、保険料が固定的なままで、やることばかり増やされて、労働環境だけは改善しなさい!
これは、明らかに矛盾です。事業運営者の最低限の義務かもしれません。しかし、事業が継続できなければ労働者を守ることはできません。運営に失敗するような経営者は事業を行う資格がないのかもしれませんが。。。だったら、もっと事業努力を経営改善につなげられる環境をください!!

どうか、昭和のイケイケな時代はとっくに終わりました。高齢社会・少子社会という新しい社会にあわせた環境が必要です。偉い方々へ。どうか・・・既得権益に縛られず、固定観念を捨てて、新しい社会制度を設計してください。実務は責任をもって遂行していきます。