ブログを再開しようと思った理由は、色々伝えたいことが増えて来たからなのですが、その中の一つに「ジアルジア症」のことがあります

ジアルジア症とは寄生虫によってよって引き起こされる病気のことで、ランブル鞭毛虫という原虫の一種が腸に寄生して起こります。

9月下旬から東京へ3泊4日で"出張いえねこ写真撮影"の仕事を行い、帰ってきてすぐに緊急事態で大阪へ3日間滞在し(このお話は後日書きますね〜)、ようやく我が家へ帰ってきて落ち着いたと思った矢先のことでした。

我が家のごまちゃん(黒猫)が血便を出して、それも結構な鮮血で粘膜も付いていたことからこれは大変!と思い病院で検査していただきました。


「何にゃ?わたちは元気にゃけど?」
血便以外は何事もない元気なごまちゃん。
ご飯もモリモリ食べて走り回ってます

下痢はしていなかったため、通常そこまで調べないそうですが飼い主が心配性なので下痢パネルと呼ばれるReal PCR検査という外部検査へ出してもらうことにあせる

たぶん心配性なのは先代の"こむぎ"が心臓病だったからかなぁ…

その検査では、ジアルジアの他にコロナウイルス、パルボウイルス、サルモネラ、トキソプラズマと猫飼いさんは一度は聞いたことのある病気が感染しているかわかります

でも実は私、ジアルジアって知らなかったんです…
以前に病気のことを色々勉強していたことがあって、本には載っていたのでさらりと読んではいたようですが、コクシジウム(ジアルジアと同じく顕微鏡でしか見えない小さな原虫と呼ばれる寄生虫)のように保護した子猫が感染していたという話をあまり聞かないため、すっかり初見になっていましたあせる

1週間程経った頃に病院から電話があり、ジアルジアが陽性だったことを知らされ、そこからジアルジアって何!?と調べることに

ネット情報を色々見ているうちに不安がどんどん募っていきました…。
ジアルジアって治らないの?
成猫は症状が出ていないだけで実は感染しているの?
人間にもうつるの?

とにかく猫トイレは毎日の取り替えて綺麗にしておく必要があるようだったので、病院からの電話を切ってからすぐにホワイトペレット(システムトイレに使える格安の猫砂)を注文。
ネット情報はとにかく全てを鵜呑みにせず、まず病院へ行ってきちんとお話を聞くことにあせる
そこから段々とジアルジアのこと、これからどうするべきかわかってきました。

結論から言うと、ジアルジアはお薬で猫の身体から駆虫することができます!
ただ、ジアルジア症にかかった猫ちゃんはシストと呼ばれる殻に覆われた物質をウンチと一緒に排出し、これが猫ちゃんの口へ入ることで再感染することになります。
つまりは
○ウンチはすぐに取るビックリマーク
○使ったトイレは砂もシートも捨てて消毒するビックリマーク
○部屋の中に既に蔓延んでいるだろうシストをやっつけるビックリマーク
○手洗いは徹底して行うビックリマーク

これを心がけていれば、必ず治るものと思います!
ネットなどでジアルジアは治らないと言われているのは、これらを完璧にやることが難しいからのようですが、飼い主次第で完治もしくは症状を改善することが出来るのではと思いました。

もちろん神経質になりすぎて、飼い主さんがヘトヘトになってしまってはいけないので、
大切なのは猫ちゃんと笑顔で生活を送りながら、長い目で治していく病気かなと

ジアルジア症は人間でも感染はあります。
海外へ渡航する時に注意喚起されているようです。
ジアルジアに限らず色々な病気があるので、普段から手洗いは徹底しないとですねあせる

成猫は症状が出ないことも多く、気が付きにくい病気だということがわかりました。
子猫の場合は粘膜性の下痢や、重くなると体重減少、発育不良となってくるそうです。
成猫でも原因不明の下痢が続くようであればジアルジアを疑ってみてもいいかと思います。

症状がないというのは怖いですね…
我が家もお外から来た保護猫さんは猫専用部屋に入ってもらって、ごまちゃんとすぐに接触させないようにしていますが、改めてその重要性を感じましたあせる

ジアルジアに限らず感染症は様々なので、猫ちゃんを保護した時は、まずきちんと病院へ連れて行ってあげてくださいねーーあせる
寄生虫やウイルス性の病気もすぐに症状が出ないことがあるのでしばらくは隔離して様子を見てあげる方が安心できるかな

これからも度々ジアルジア検査は受けていこうと思います。

長くなったので、ジアルジアの駆虫、トイレの消毒方法などについてはまた写真付きで改めて書きますね

とりあえず2週間の投薬後のジアルジア検査は、ごまちゃんも保護猫の雪ちゃんもそれぞれ2回してすべて陰性となっています!

早めに気が付けた方だったのかな?
念のため引き続きトイレ消毒など頑張っております

あっ!ちなみに下痢パネルの検査は通っている病院では13,000円に消費税でした。参考までにあせる

この検査はかなり高いですが、ジアルジアだけの検査キットであれば3,000円に消費税でした。
こちらも次回詳しく書きますね!



追記:猫からヒトへ移るかどうかは色々読んでいてもどっちの意見も書いてあり中々はっきりわからずだったのですが、過去の食品安全確保総合調査表の中に「ジアルジア属には 5 種類の形態種がある が、その中で G. intestinalis のみがヒトへの 感染性を有する。」と記載がありました。移るか移らないかはっきりわからないのはどの形態種なのかわからないからなのかな?と思いましたあせる可能性がゼロではなさそうなので、どちらにしても気をつけないといけないようですあせる