能面の君と2回目のお食事

前回は私がプロデュースしたから、
今回は能面の君がお店を考えてくれた

それはいいんだけど。

前回はパスタで、今回はピザ

またイタリアン?
頭の中で、彼のチョイスに疑問符が飛び交った


まあ、それはいいとして


実は万が一の時のことを考えて、私もお店を調べていた

かの有名なハンバーグ屋さん

肉食な能面の君はきっと気に入ってくれるだろうと思って。

ピザ屋に行こうと進路を決めたところで、
ついぽろっと、何の気なしに
こんな店もあるよーと言ってしまった

今思えば余計な一言だったんだろう

彼は少し考えてから、行き先の変更を申し出た
私は、やっぱり肉食な彼はハンバーグが好きなのだ!と
のんきな勘違いをして、意気揚々と案内した

なんて、おバカなのだ!!

あれは、彼なりの気遣い
全く気付かなかった!

ハンバーグはおいしかったし
店の雰囲気も良かったけど、
あそこは素直に彼の案内に任せて
ピザを食べるべきだったのだ!

なんたる失態!!

せっかく早めに来て、
お店の場所まで確認してくれたのに
全部台無しにしてしまった!!

反省……


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前回よりもはるかに笑顔が増え、
楽しそうにしていた能面の君

努力の甲斐もあって
スカイプ作戦が功を奏し、
ため口で気安く話せるようにもなった

だけど、別れ際は拍子抜けるほどあっさりしていて
次の約束もせず。

挙句「また遊びに行くとき連絡してねー!」って。

私が誘うの前提なのね……
そして、君からはアクションを起こさないつもりなんだね……

なんだか、彼の考えていることが分からなくなった


好き好き光線も出さなかったし
そんなそぶりもないし、
たぶん私は彼の好みのタイプじゃないんだと思う

女じゃなくて人間として、
友達としてしか見てないと思う

興味がないんだろうなーという感じ。


このまま、もし私から連絡しなければ
せっかくつないだ縁だが自然に切れてしまうだろう


どうするべきか、迷う



痴呆が進んだ祖母は、
孫の顔がわからない
実の娘のことも
早くに亡くした夫のことも
自分の名前も忘れてしまった

何でもないような物忘れから始まり
だんだんと記憶を失くしていく様を
すぐそばで見て来た母は
どんな気持ちだったのだろう

実の母に、あなたの名前は?と
聞かれた時の衝撃は

介護も仕事も、家事も育児も
一手に引き受けて
恨み言一つ、愚痴一つこぼさず
粉骨砕身して

何一つ手を抜くことなく頑張る母は
ギリギリまで張りつめたピアノ線のようで
いつ切れてしまうかとヒヤヒヤした

過労と心労で倒れてしまわないか
それが私や兄の心配事だった

発症から何年か経って、
祖母はようやく老人ホームに入れた
その頃にはもう、自力では歩けない程
体も衰えていた

母は先の見えない介護生活を
なんとか乗り切り、
今は週に何度かホームを訪れ
祖母を見舞っている

痩せ細った身体
力のない瞳
表情が抜け落ちた顔

実の母のこんな姿を見るのは
どんなに辛いだろう

冷え切った手を握って温めながら
いろんな話をする
たくさん話しかけても
反応することは稀だ
それでも話しかける
笑顔になってくれたらいいなと
思いながら

孫が会いに来ましたよ、と言っても
祖母はきょとんとしていて
少し悲しい
どうしておばあちゃんと呼ぶの?
とでも言っているよう

印象的だったのは、
成人式の話をした時

私、お母さんの振袖を着るの
おばあちゃんが昔買ってあげた、薄紫の
大事に取ってあったから
綺麗なまま残ってたんだよ
お母さんが成人式で着たの、覚えてる?
写真撮ったら、また見せにくるね

初めは何の話か分からない
といった風だったが
次第に目が潤んで
何か言いたそうに
口を開いたり閉じたり
でも、言葉にはならなかった
ただ、ギュッと
力強く握り返してくれたのが
嬉しかった


ほとんど寝たきりの祖母は
あまり食が進まないらしい
出された物の半分も食べないとか
けれど、母が見舞いに訪れると
パクパク食べるのだとか

昨日、母が嬉しそうに話してくれた


祖母が何を分かっていて
何を忘れてしまったのか、
何を思って生きているのか
私たちには知る術がない

ただ、すべてを忘れてしまっても
母娘の間には通じ合うものがあるんだろう



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私は自分の
男を見る目に自信がない(笑)
経験上、自分で選ぶと、
碌な人に出会わないからだ。

男運がないのかもしれない(笑)

ともかく、今度は、
他人に薦められた人にしようと思っている

男友達は良いやつばかりなのに、
恋人となると、ハズレを引く(´Д` )

そんな、私の前に現れた能面の君

兄からは、良い人と推されていたから、
安心して仲良くなろうと思っていたのに。


なんだか、雲行きが怪しくなってきた


先日兄が同じサークルの子たちに
能面の君について聞いたところ、
男も女も異口同音に、
薦めない、と言うのだ。

その理由は聞けなかったそうだが、
よく考えた方がいい
と言われたらしい。

私は思った
女はともかく、
同性から良く言われないって、
人としてどうなんだろう?

異性は異性独特の目線でしか見ていないが、
同性は、人間性を見て、善悪を判断する。

その同性から、太鼓判をもらえないって、
相当欠陥人間なのでは?


いま、私の頭の中では、
能面の君に対する疑念が
渦巻いている。

このまま仲良くなって、良いものか。

なんだか、嫌な感じがする。


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