いよいよ明日6月12日に米国ナスダックにスペースXが上場します(民主党ウォーレン議員が上場延期をSECに要請しているようですが
)。そこで備忘録も兼ねて、スペースXの株価予想をしてみました(予想は外れる前提で、とりあえず予想してみることが大切と思ってます)。
12日に上場した後は、6月下旬~7月初めまで乱高下しつつも上昇すると予想します。株価バリュエーションはすでに大気圏外に飛び出していますが、需給要因により上昇するのではないでしょうか。
需給要因①ナスダック100、ナスダック、MSCI、FTSEなどの株価指数に連動するパッシブファンドの機械的買付が6月中に行われる予定であること。どれだけ高くなっても機械的に巨額資金による買付(浮動株の約3割と高水準)が予定されているわけですから、その買付の前にスペースXの株を購しようとする投資家(特に個人)は大勢いるでしょう。
需給要因②浮動株が極めて少ない。今回のIPOで発行済み株数の5%程度しか公売り出されないようですから、それゆえに上場当初は空売りも極めて困難なようです。ロックアップが解除されて市場に浮動株が増えてくれば徐々に空売りも可能になるらしいですが、前述のように、パッシブファンドの機械的買付が終わるまでは本格的な売りも出ないと予想します。
しかし、パッシブファンドの買い付けが終了した後は、株価は下落すると予想します。理由は、需給要因、バリュエーションです。需給要因は、パッシブファンドの機械的な買付が消失し、同時にそれを当て込んで腹一杯に買い付けていた投資家の売り圧力が高まると予想します。また、8~9月に予定されている四半期決算発表後は一部ロックアップが解除されるようなので、その売りも出るでしょう。バリュエーションについては上場前の現時点ですでに天文学的ですし、そこからさらに上昇するなら株価の割高感は一層強まります。
投資家向け上場前説明会によると、スペースXの現在の株価を正当化するには、いくつかの困難な技術的ハードルをクリアする必要があるようです(理系でないのでチンプンカンプンです😅)。
最大のセールスポイントの宇宙空間AIデータセンターは、大型完全再利用可能宇宙船(スターシップ)で打ち上げコストを下げ、70mの大型太陽光発電機から電力供給を受け、太陽光に対して一定の(エッジオン)姿勢を維持して大型ラジエータで放熱する。この大型太陽電池はギガサットと呼ぶ新工場でこれから製造する。また、このデータセンターで使用するチップ(ロジック、メモリとも)は放射線への耐久性を高めた宇宙空間用の新型チップであり、テラファブと呼ぶ新工場でインテルとともにこれから製造する、らしいです。
宇宙空間にデータセンターを打ち上げるのは、地球上での建設には、電力不足、冷却用の水不足、環境問題、住民の反対に自治体の規制などの障害があるためです。また、打ち上げコストを下げられる可能性があるのは現状スペースXのみらしいからです。しかし、これらのストーリーはまだすべてが「これから」の段階であり、実現までに多くの困難なハードルをクリアしないといけないようです(当社自身もリスク要因として目論見書に記載している)これらが本当に実現可能なのか、その際のコストは想定の範囲内で収まるのか、データセンターの耐用年数やメンテナンスの問題、完成後のAIの計算需要は存在するのか、など懸念点を挙げればきりがありません。このような懸念が取りざたされると株価の下落圧力になりそうです。反対に技術的課題をクリアするたびに株価の上昇要因になることも考えられます。
色々予想してみても結局はわからないことばかりなので😂、上場後に臨機応変に対応するしかないと思ってます。