日経平均株価が絶好調です。年初来の上昇率は+25%、プロがベンチマークとして使用するTOPIXの上昇率(+12%)の二倍以上のペースで上昇しているのは、日経平均の半導体業界のウエイト(構成比)がいびつなまでに高いことが原因でしょう。つまり、現在の相場のけん引役が半導体業界であり、フジクラなどの非鉄電線業界とあわせてAIブームが背景にあるのはほぼ確実でしょう。ちなみに半導体業界の株価指数(SOX)は年初来で+66%上昇(ドルベース)してます。

 

ここにきて半導体業界の株価上昇ピッチが加速しているのは、6月下旬にもIPOが予定されているスペースX(X AIを吸収してスペースXAIになるんでしょうか)への期待が高まっているためと思われます。稀代の起業家イーロン・マスクが率いるこの企業の時価総額は2兆ドルとの声もあり、AIコンピューティングの頭脳GPUを提供するNVDAの5.2兆ドル、アップルの4.3兆ドルに比肩する企業がいきなり誕生します。イーロン・マスクはテキサス州に最大1200億ドルの投資を行うテラファブ構想を掲げており、半導体業界に大量の発注を行っているようです。その後は宇宙空間にデータセンターをスターリンクのように打ち上げる構想だそうなので、半導体、半導体製造設備に対する需要は無尽蔵に見えます。

 

ただX AIが展開している「Grok」は苦戦しているようで、スペースXはそのコンピューティング機能をアンソロピックに提供するもようです。このアンソロピックの提供するAI(クロードなど)が極めて好評のようで、その強力すぎるパワーのためSAAS業界の株価が暴落したくらいです。一方でCHAT GPTでAI時代の先陣を切ったオープンAIはアンソロピックに対して劣勢にあるようで、今年後半のIPOも延期になる恐れもあるようです。このほか中国製AIのディープシークもありますが、今のところAIではアンソロピックが勝ち組と評価されている印象です。

 

今の株価がAIバブルかどうかはわかりません。ただバブルが発生するだろうな、という印象は持っています。投資家としては、バブルの上昇波動には乗りたいですし、その後のバブル崩壊前には首尾よく脱出したいのが本音ですが、当然ながらタイミングを見極めることは極めて困難です。今がピークなのか、それともアンソロピックがIPOすると予想されている今年10~12月がピークなのか、それともピークはその先にあるのか、全く想像もつきません。

 

だた確実なのは、年初来で-8%下落し独り負けしているJ-REITを大量に抱えている私の投資判断が間違っていた、ということでしょう😭。