今年も前半戦が終了。年初来の各商品のパフォーマンスです。( )内は前回の報告3月12日時点のリターンです。

 

TOPIX… +18.7%(+12.3%) →相変わらず銀行、保険株とか好調

Jリート… -4.6%(-7.0%) →3年連続マイナスに向けて依然弱い

SP500… +14.5%(+7.4%) →AI関連株主導か 

ナスダック100… +17.0%(+6.7%) →NVDAが一時時価総額トップに

SOX(半導体指数)… +31.1%(+17.1%) →Nvidiaが強すぎ

ビットコイン (円建)… +64.9%(+77.4%) →上昇止まったかな?

(注)SP500やナスダック100、SOX(米国株)はドル建て換算です

 

少し補足が必要だと思います。上記の米国株はドル建て換算なので、円建てにすると、ドル円の円安分がプラスされます。ドル円は年初来で+13.9%上昇してますので、例えば年初にSP500のETFや投信を円建てで買った日本人は上記+14.5%に+13.9%がプラスされて約+28%のリターンになっているはずです。ちなみにビットコインも上の+64.9%のリターンの中にはドル円の円安分(+13.9%)が含まれています。

 

そんなことを諸々整理すると、やはり年初来リターンのトップは依然としてビットコインなんですが、3月時点からはマイナスになっています。ビットコインのようにボラティリティ(価格の変動幅)が大きい資産は買いタイミングがずれるとすぐに損失になってしまいます(なので私は手を出してません)。

 

ビットコインの次に良いのは半導体株です。円建てでSOXに連動するSMHというETFを購入していたら、+31+14=+45%程度のリターンになっています。ちなみに半導体株で一番大きいNVDAは年初来+149.5%(つまり半年で2.5倍)という恐ろしいリターンです。株式市場はAIバブル状態に突入しているのかもしれません。

 

そう考えると、日本株のTOPIX+19%という年初来の上昇もかなりの高リターンなんですが、たいしたことないような感じがしてきます。我が家の主力商品である日本のリート(JREIT)なんて、3月より少しマシになったとはいえ依然として年初来マイナスですから、もはや茫然自失状態です。これだけのリターンの格差を見せつけられて、仕方なく我が家でも恐る恐る米国株への投資を増やし始めました。今更かよ!という気もするんですが、投資の主目的はインフレ防衛(インフレによる資産の目減りを防ぐ)ということを考えると、日本がインフレになる要因は円安なわけですから、円安でメリットを受ける米国株を資産に組み入れたほうが効率的です。もちろん円高になれば損失が膨らみますから、怖くてこれまでなかなか手が出せなかったんですが、もはや我慢できなくなりました(大体こう感じる時が高値になってしまうものですが)。

 

今年日本では新NISAがスタートして、オルカン(全世界株)とか米国株を積み立て始めた日本人が大勢いたと聞いてますが、皆、現時点では儲かっていてハッピーだと思います。円安インフレで庶民の生活は厳しくなってますから、外貨建て資産運用で生活防衛するしかありません。