長崎旅行の二日目は車で島原に行きました。天気予報は大雨、フロントガラスに雨が打ち付ける中、まずは島原城に。島原城は想定よりかなり立派でした。そう書くと失礼かもしれませんが、実際、城内の説明にも、当時7万石の島原藩には「過分な」城であった、と記されています。奈良からやってきた松倉氏がこの城を7年かけて築城したようですが、こうした領民への圧政が後に島原の乱を招いた一因のようです。
島原は湧水が豊富な城下町で、水路には鯉が泳いでます(観光のために放流しているようで、本当は鯉は温かい水が良いようですが)。公園に足湯や飲む温泉もありました。
二日目の宿は、雲仙みかどホテルという温泉旅館ですが、入り口の立派さに圧倒されました。巨大な銘木や木の彫刻が多く配置されて、フロントはステーキハウスのような肉のにおいが充満してます。ちょっとした異世界に迷い込んだ感がしました。
夕食はこちらでビュッフェでした。私は蟹の食べ放題が目当てでしたが、鮨や刺身、焼き肉に天ぷら、カレーやデザート、さらに生ビールや焼酎、日本酒なんでも食べ放題、飲み放題で、腎臓病患者には「透析になる前にはここで死ぬまで食べよう」と思わせる凄まじさでした。とてつもない広さの食事会場は、頼んでもいないのに焼肉用のグリル全てに火がついてます。皆、最初はにこやかに笑っていますが、徐々に蟹や焼肉と格闘して無口になり、終盤は修行僧のような表情で食べていました。そう、まさに、ここはフードファイター達が集う戦場でした。老人たちは浴衣の乱れなど意に介さず、汚い下着が見えて最悪だったと妻が言ってました(視野が広いと見たくないものまで目に入るのか)。私は、普段の食事のたんぱく質量や塩分量をスマホのアプリに記録していますが、この日はタンパク質が100gを超えたあたりからどうでもよくなってきました。塩分も10gを超えていた気がします。
次の血液検査が死刑宣告となりそうです。