どうも、ぼく、茶トラです(本名はあるけど個人情報なので非公開です)。
僕は5年前に子猫の時にこの家に来ました。先住猫のハチ割れの先輩がいて、ずいぶんかわいがってもらったよ。ちょっとハチ割れの顔の部分のプリントがミスってるから、最初は怖かったけど、今は僕の身体も大きくなったから、けんかしても負けることはないよ。
僕の家の主人夫妻は旅行が好きみたいで、ぼくたちニャンズを家において旅行によく行きます。その間、シッターさんがトイレ掃除とか面倒を見てくれるけど、僕は人見知りだからずっと物陰に隠れています。黒い先輩も主人がいなくなると不機嫌になるから、なるべく旅行に行くのはやめてほしいんだよね。
先日、先輩が眠っている間に、主人夫妻がPCの前で楽しそうにお話ししながら作業していたのを発見したんだ。あれは絶対旅行の予約だ!と、ピーンと来た僕は、何とか旅行をキャンセルしたくて、こっそりPCを操作しようとしたんだ。そしたら…
「あれ、何やってんだ!茶トラ! ダメだろ、PCで遊んじゃ!なんだこれ?」
「やばっ!見つかっちゃった!…黒い先輩にとりあえず報告しよっと」
(茶トラ)「先輩!あの主人たちがまた旅行を企てていたようなので、妨害工作を仕掛けておきましたよ!」
(ブラック)「そうか、ご苦労。しかし、あれでは少し不十分なようだな。まあいい、あとは俺に任せておけ。」
その夜、ぐっすり眠って休養十分のブラックは朝4時に行動を開始した。
(ブラック)「ニャアアアン! ニャアアッ! ナオオオオン!」
(茶トラ)「え?何してんすか、先輩!」
(ブラック)「こうやってあいつらの睡眠を妨害すれば体調不良になって旅行に行けなくなるだろう?これが俺様が頭脳派と呼ばれる所以なのさ。って、あれ??」
(主人)「うるさいんだよ、お前は!」
(茶トラ)「ああ…先輩、ゲージに入れられちゃった。…僕は先輩の真似だけはしないようにしようっと」
(ブラック)「茶トラ、後は頼んだぜ…」
その日、主人は寝不足で会社でふらついていましたとさ。 (おわり)

