残業を減らし、自分への投資する時間を増やしたいという
ビジネスマンが多いと思います。
巷では、勉強会や異業種交流会などに積極的に参加する
ビジネスマンが多いことからもその様子がうかがえます。
本日は、そんな残業時間に対するタイムマネジメントの話。
一度ご参考ください。
現代人は忙しい……
「いつも時間が足りない」「仕事に追われてばかり」
「やりたいことがあるのに、忙しすぎてちっともできない……」
「仕事」や「時間」についての悩みは、現代のビジネスパーソンに共通するものです。時間が足りないという悩みそのものは、いまに始まったことではありませんが、その深刻さは年々深まっているように思えます。書店に行くと「○○時間術」といった本をよく見かけるようになってきました(実際に、そういう本の出版点数は増えているようです)。それも、この悩みの深さを象徴しているように思えます。
残業にまつわる2つの問題
「時間についての悩み」といえば、残業に関するものも少なくありません。
残業に関する悩みのひとつは「残業が長くて困る」というものです。「仕事が多すぎて終わらない。帰れない……」「納期の直前は、いつも長時間残業してしまう」など、残業についての悩みは多いはずです。
一方、不景気になると別の悩みも出てきます。「残業がカットされた(残業できない)のに、仕事はなかなか減ってくれない」「時間内に仕事が終わらない」という悩み。これも気の毒です。また、この悩みは景気が上向けば(残業が解禁されれば)、解消するとは限りません。「ワークライフ・バランス(仕事と生活の調和)」が、企業の課題になりつつある現在、景気がよくなったとしても、むやみに残業させるわけにもいかないでしょう。
これらの残業の悩みを解消するためには、仕事でちゃんと結果を出しながら、仕事の時間を減らしていくしかありません。「仕事が減らないのに、仕事の時間は減らす? そんなムチャクチャな!」と思うかもしれませんが……。
実は、私自身も仕事がとても忙しく、残業が長時間になってしまったことがありました。健康上の問題も起こりかねないと言われるレベルの長時間残業をこなさざるを得ない。そんな状況でした。しかし、当時は「時間が足りない」とあくせくするばかりの、まさに「時間貧乏」で、もう一つ、いい結果につながりませんでした。
その残業を大幅に減らすことができたのは、「タイムマネジメント」のおかげでした。
タイムマネジメントによって、ムダを省くことができ、仕事時間を大幅に減らすことにつながりました。その時の実績値で、残業時間は3分の1以下になりました。
私は仕事が遅いわけではなく、どちらかというと速い方です。性格的にはややせっかちで、仕事を速く進めたがるタイプ。非効率なことは大嫌い。仕事の中で「時間をムダにしている」という自覚も特にありません……。それでも、タイムマネジメントを行なうことで、仕事時間が減ったのです。
タイムマネジメントは難しいのでは?
「タイムマネジメントなんて難しそう」「面倒くさそう」
「実際やってみたことあるけど、あんなのやってられないよ……」
そう思う人も多いと思います。一般的に「タイムマネジメント」には、「難しそう」「面倒くさそう」「ストレスが溜まりそう」等々、悪いイメージがつきまといます。
それは仕方のないことかもしれません……。確かに、そのとおりですから。
実は、私もいろいろなタイムマネジメントの手法を試してきましたが、長続きしなかったものがほとんどです。「毎朝、今日一日の計画を立てる」とか「15分単位でスケジュールを立てる」といったやり方は、忙しい仕事の中で継続するには非常にストレスの溜まるものでした。正直言って、2度とやりたくありません。
そんな経験のある私が、なぜか現在、多くの企業で「タイムマネジメント」の講師をしています。そして、その方法は「簡単にできる」と好評です。
それは「タイムマネジメント」の手法を少し改善したことがきっかけでした。タイムマネジメントは、やり方しだい。手間をかけないタイムマネジメント、ストレスを溜めないタイムマネジメントもできるのです。
タイムマネジメントは、「細かく完璧にやる」よりも、「ちょっとルーズだけど、ポイントは押さえる」やり方の方が継続しやすく、結果としてうまくいきます。
本連載では、そのポイントを紹介していきましょう。
まず「ルーズな自分」を許せ!
外国と比較すると「日本人は時間に厳しい」と言われることも多いようですが、実は、その日本人の多くが「タイムマネジメントが苦手」だと感じているのをご存じでしょうか?
私の研究では、ビジネスパーソンの中で「タイムマネジメントがうまくできていない」と感じている人は全体の約7割もいました(弊社ビズアーク 時間管理研究所調べ)。他の同様の調査を見ても「タイムマネジメントが苦手」あるいは「うまくいっていない」という人が6割~8割という結果がほとんど。「タイムマネジメントが得意」という人はごく少数なのです。
忙しい人が多い現代のビジネス環境の中で、タイムマネジメントをやらないよりも、やった方がいいのは当たり前のこと。それなのに、できていない人が多いのは、なぜなのでしょうか? これは、いったい誰の責任なのでしょうか?
私は、これは学校教育にも責任の一端があると感じています。「日本人は、時間に厳しい」と言われるように、学校教育において「時間」を意識することは少なくありません。最近ではあまり言われなくなったかもしれませんが、かつては集合時間の5分前には集まるという「5分前行動」という言葉を繰り返し教えられたものです。
また、学校では「時間割」に沿ってきちんと行動することが求められます。こういう「時間を守る」という意識を持っているビジネスパーソンは多く、これはよいことであり、誇らしいことなのですが、残念ながら、仕事は「時間割」だけではうまくいきません。
「時間割」的なスケジュールの実行は事実上不可能なこと。「絵に描いた餅」です。本来、不可能なことを想定していれば「タイムマネジメントが難しい」と感じるのも当然ですし、「タイムマネジメントなんて、やるだけムダ」とあきらめている人もいるはずです。この「タイムマネジメントのイメージ」が問題なのです。
ビジネスパーソンがタイムマネジメントを実践するためには、まず、タイムマネジメントのイメージを時間割的な「学校のタイムマネジメント」から、「仕事のタイムマネジメント」へ変えていく必要があります。つまり「脱時間割」です。
実は、学校教育の中でも「仕事のタイムマネジメント」に近いものがあります。時間割に沿わずに進めていく「宿題」です。もし、学校教育の中で「宿題を計画的に進める」ための方法をもっと教えていたとしたら、「タイムマネジメントが苦手」という人はもっと少なくなったかもしれません。でも実際は、学校では「宿題は計画的に進めなさい」と言う程度です。本当は「計画的に進める」ための「計画の立て方」「実行の仕方」を教えるべきなのですが……。とはいえ、いまさら学校に対して恨み言を並べても仕方ありません。自分で脱時間割の「仕事のタイムマネジメント」を身につけていくしかありません。
コツを知れば、案外、簡単に身につけることのできるものだと私は思います。
[参照:時間貧乏は「時間割」の学校教育が原因!?ルーズな自分を認めて「脱時間割」へ DIAMOND online]