権力の濫用と自意識過剰リミッター | 複雑系レトリック~自営業白書~

権力の濫用と自意識過剰リミッター

チキンソテーオランデーズソース

こんにちは。昨日も九九クイズを出題されて苦しんだ複雑系自営業者のコンプレクソロジストです。ごきげんいかが?


昨日は試みに「ちょっと考えて回答する」という方法で九九クイズに望んだところ、たぶん0.5秒以内くらいで全部答えられました。

考えずに反射的に回答するのと比較してほとんど時間的な差はなさげなんですけど、使っている脳の部分が違うっていうのと、どうしても「即座には回答に自信が持てない」っていう二つの問題点があるように思います。


というわけで私の結論・・・


このブログを見ているヒヨコフリークのよい子たち、


出来たら九九は全部覚えよう!!(`Θ´)デキタラネ




写真は昨日の晩ご飯、チキンソテーのオランデーズソースです。


これ、なにせ時間がかからないのが良いです。レシピブックからのパクリですが・・・


酢と水大さじ2杯を鍋に入れて弱火で半量になるまで温める。

あら熱をとって卵黄を二個分入れ、なめらかなクリーム状になるまで丁寧に混ぜる。

バター100グラム(!!!!)を入れてレモン汁適当に入れて完成。



それにしてもバター100グラムってちょっとスゴイですよねぇ。

私はこの分量恐ろしいので20グラムくらいしか入れてません。それでもこの写真みたいな感じにはなります。


これ、時間はかかりませんが慣れるまで何度か失敗しました。油断するとすぐにスクランブルエッグになってしまうのです・・・(`Θ´)




本日は私の高校の話をさせていただきます。


これまで何度かご紹介いたしましたが、私が通っていた高校は学区内で最も成績の良い進学校です。


入学当初の私の順位は19位でしたが、二度とそれを上回ることなく徐々に下がり続け、卒業当時は360番台という輝かしい戦績を残しました。

ちなみに、この結果が48の悪魔によるものかどうかは分かりません。(`Θ´)



私はこの学校で生徒会の副会長を務め、欲しいままに権力を濫用していました。私のような人間は絶対に政治家になるべきではないと思います。まじで。



これまでも何度か「権力を濫用していた」とだけ申し上げてきましたが、ご覧の皆様の中にはこれをある種のオーバートークとお考えの方もおいでかもしれません。


そこで本日は懺悔の意味を込めて具体例を挙げたいと思います。





そもそも副会長というものは、生徒会の中で最も権力を有しているポストだと理解しています。


組織構造のさらに上には会長がいるわけですが、ズバリ申し上げて会長は看板です(笑


まぁ学校によっていろんなスタイルがあろうかと思いますが、私は生徒会顧問の教師からそのような説明を受けていましたのでわりとそういう所多いと思います。



生徒会の会長と副会長の関係は、大臣と事務次官の関係に近いと思います。

実務的な実権の所在はあくまでも副会長なのです。



私が副会長になったのは成り行きです(笑


そんで立候補したわけですが、対立候補が存在しないというあまりにもやる気のないシチュエーションのおかげで普通に当選(笑




私は当時音楽の道を志しているバンドマンでしたので、数あるイベントの中でも特に文化祭にフォーカスしていました。




その他のイベントは最初に計画を作って人を配置した後はほとんど生徒会室でだらだらしていたくせに、文化祭ではまるで水を得た魚のように動きまくりました。


それもこれも、体育館を完全に占領して行われるバンド演奏と、最後に行われるフィナーレでの企画を成功させるため・・・



私は企画運営を行う立場であるにもかかわらずバンド演奏を行いました。


文化祭のフィナーレもこれまたバンド演奏で、しかも私はリードギター兼リードボーカルを務めるという極めてワンマンショー的な計画を立てたのです。



ちょっとファッショ?・・・(`Θ´)




そんで私はこのフィナーレのバンド演奏でどうしてもやりたいことがあったんですよね。



題して



体育館ライブハウス化計画!! 






詳細はこんな感じ


・体育館のカーテンを閉め切って真っ暗にする


・照明機材を持ち込んで、ライブハウス化する





以前こちらの記事 に登場した吉永さんという体育教師がいます。


この人物は質実剛健という校風の権化のような方。



私の体育館ライブハウス化計画に対して最初にイチャモンをつけたのはやはり吉永さんでした。




「おまえそんなんして、何が起こるかわからんかろうが。真っ暗にするとか、したらいかん!」



いったい何が起こると思っているのだ・・・(`Θ´)


なんかまたヤらしいこと考えてるなきっと・・・





「私はこの企画に命をかけています。私は暗くすることでものすごく盛り上がることをよく知っています。」



私は引き下がりません。とにかく生徒会最後のイベントだし、好きにさせてくれよーってことで食らいついたんですね。



「要するに匿名性が増して調子に乗るっちゅーことやろうが?

それなら全員仮面でもかぶって参加したらよかろうが。そうや、仮面ライブにすればいいやろう。」



うぐ・・・やるな、吉永さん・・・・(`Θ´)


この考察はかなり正しいと思います。


実際、ライブハウスが暗いのは「誰も自分のことを見ていない」という保証を得て、どんなにおかしな踊りを踊っていても恥ずかしさを感じなくて済むような工夫の一環だと考えています。


そうして心に必ず存在する自意識過剰リミッターをはずし、誰もが自由に振る舞う雰囲気を演出するわけです。



それにしても、仮面ってあんた・・・・



どんなんですかどんなんですか。


1000人オーバーの全校生徒が全員アヤシイ仮面をかぶってベネチア体育館みたいになっているところを具体的にイメージしてみてくださいよ。

ベネチアってか、多分それはカルト教団になると思います。


しかも当然ながら、曲を少年隊に変更する必要があるでしょう。






仮面というのはどうかと思いますが、それでも吉永さんの目の付け所は鋭いと思いました。


ただのキン肉マンじゃねぇな・・・(`Θ´)




「しかし、個人が特定できないレベルの仮面ってどういうものですか?それに作る時間がありません。」



うむ、オッケーな切り返し。


私がどうあっても引かないので、最終的に吉永さんは諦めてくれました。




てなわけで全権を委任された私は、近所にあるコンサートホールから照明のレンタルを取り付けます。


いつもだらだらしている私ですが、こういう談になると非常に素早く動くんですよね。



速く動こうと思うな。速く動けると知れ。

         映画マトリックス  モーフィアスの台詞より




教材映画などを上映する場合もあるため、体育館のカーテンはかなり重厚に出来ています。

全部閉めると完全に真っ暗になるので、シンプルにまとめても3本の照明機材が必要。




そんでものすごく高価で大砲みたいな照明機材3つ借りたのですが、素人がこれを操作することは不可能であるという非常に整然とした理論を打ち立て、



エンジニア

も三人雇いました。つまりホールの照明さんもついでに3人連れてきた(笑


どんくらいか具体的に覚えていませんが、搬入搬出も全てお任せしていたのでかなりの金額になったと思います。




フィナーレのバンド演奏は相当盛り上がりました。


迷い込んだ幻想(イリュージョン)です。

時を止めた楽園です。



暗闇効果はもちろんのこと、照明さんたちもたった一曲のためだけに呼ばれてますから気合いの入り方がひと味違います(笑



ふふふ・・・思った通りだ・・・(`Θ´)



ちなみに曲は学園天国です。ベタですみません・・・でも誰でも歌えるものがいいと思って・・・



そんなこんなで


副会長 On Stage!!!  (With 照明さん)




無事終了!



私は全ての生徒会活動を通じて、イベント後に感極まって泣いたのはこれが最初で最後です


さっさと撤収したそうな顔をしている照明さんを捕まえて、泣きながら握手しました。



あなたがたがいてくれたから出来た!その気持ちを伝えたかったんです。




こうして私は自分のコダワリを実現するためだけに湯水のごとく金を使って、自分が満足する結果を手に入れました。



私みたいな人間が政治家になると、新幹線を自分の家の近くまでひっぱってきたりするんだと思います(笑