○○●新本格魔法少女りすか2 ○ 西尾維新著●○○
供儀創貴と水倉りすか。冷えた心の少年と魔法少女の野望はいかに?新たなるキャラクターも登場し、コメディ風味が薄めな残酷青春小説は続く。
ミステリ度 0.5 もはやミステリではない…と思いつつ、題名の「本格」が気になる。
SM度 5 誰がなんといおうとこのシリーズはSM。青春SM。
ラヴ度 4 愛が無いイジメは格好悪い。
りすか調教の旅は新キャラによって薄まって、独裁者創貴君が突っ走る。書き下ろしの三話目にいかにもリアリティのないラノベちっくな親子関係が続くのを別にすれば、上手くまとまりすぎててページを繰る手が止まらなくなる。キヌ氏のイラストが絶品なのはいうまでも無い。
(感想)
このシリーズの一番の面白さは、破綻しない程度の滅茶苦茶さに尽きる。
りすかが人名だなんて考え付かない。おまけに相手はキズタカだってよ。
おまけに創貴少年のえげつないこと。サディスティックすぎます。でもそこがまたおもしろい。
歯がゆいボケもつぼを押さえて織り込まれていて、少年による少女のための青春調教本としては面白すぎる出来。
とは言え今回はりすかの出番は控えめ。と言うのも新キャラ繋場いたちが殺人級の萌えレベルを誇る。
実際に萌えるかどうかは別にして、萌えろといわんばかりの装備ですがな。何って、見た目、性格、もろもろが。ここは読んでのお楽しみ。
超絶萌えー!!なりすかに比べれば落ちるけど、ツボなひとはかなりツボと見た。
毎回ながら、イラストがいい。表紙の絵がいい。こういう塗りしてぇぇぇぇ…。
ミステリじゃないとは分かっていながらよんでしまうのもこのイラストの所為です。予想外な仕込み方に惚れてしまうのも、イラストの果たすところが大きい。
惜しむらくは三つ目の話。
ちょっとの違和感は風変わりな世界後と愛せるけど、ここでの家族関係の違和感には目をつぶれなかった。たかが小学生と父親のする会話か、これ。リアリティが乏しすぎる。読み手の発想力がないから、といわれてしまえばそれまでだけど。
もうちょっとなめらかにいかんのか。
この作家の作品を味わうには、ありとあらゆる先入観をすてさって、やわらかーい頭で読まないといけないのかも。まだまだ修行がたりなかったな…。