私、生まれも育ちも葛飾柴又…。と書きだしたくなるブログタイトルをつけてしまいました。静岡県出身の今泉です。学校のテストもほぼ返却されてきました。テストの返却状況を見ながら、変化する英語教育について考えることが多くなってきました。

 

  4技能という苦労

小学校の英語導入から始まる一連の大学入試改革で、4技能の重要性が以前より強調されるようになってきました。「話す」、「聞く」、「書く」、「読む」の4技能(厳密には、「話す」技能は「やりとりすること」と「発表」の2つの技能に分かれており、これらを2つの技能と考えると5技能といえるのかもしれません)をバランスよく試験問題に反映するために、 学校の先生方も努力されています。その努力は、テストの問題や生徒から伝え聞く授業の様子から感じられます。

 

その一方で、英語学習に以前よりも多くの時間がかかるようになってきたことは否定できません。「読む」、「書く」に加え、「聞く」、「話す」の技能が加わった結果、学校のテストにはリスニングや自由英作の問題が恒常的に見られるようになっています。これらすべての技能をバランスよく練習するために、生徒たちは英語学習に多くの時間を割く必要が生まれています。

  共通テストリーディングというプレッシャー
 

英語教育や英語学習をかえるきっかけとなったのは、センター試験の後継として生まれた共通テストです。共通テストではリーディングの配点が100点に引き下げられ、リスニングの配点がリスニングと同じ100点にまで上げられて事で、生徒はリスニングの練習をせざるを得なくなりました。それに加え、リーディングの長文化により、生徒たちは長文を素早く、効率的に読まなくてはならなくなり、その意味で大学共通テストは生徒たちに多くのストレスを与えています。

 

大学共通テストのリーディングは、いわば「優秀な秘書」を選抜する試験のようなものです。時間のない中で、生徒たちは優秀な秘書となるべく、「この文の要旨を教えて」と問われれば、ぱっと要旨を探し出す。そして、「この物語文の〇〇という人物について教えて」と問われれば、その人物についての情報をすぐに探し出す。また、「この言葉の意味を教えて」とか、「この〇〇についての数字的根拠を教えて」とか。「〇〇と△△」の違いはといった問題が怒涛のように押し寄せる中で、正解を探さなければなりません。

 

センター試験の時に問題に書かれていた「〇段落によると…」といった指示は問題から消え、その本文から自力で設問の該当場所を探さなければなりませんが、読解する問題の種類の多様化により、設問毎に着目するポイントも異なっており、それらを瞬時に判断して正確に読解しなければならないのです。2次試験よりもある意味ハードなのが共通テストのリーディングと言えると思います。

 

  二次試験は深く精読

一方の二次試験は英文の精読が必要です。 各段落の要点、筆者の主張とその根拠、さらには説明内容を理解し、答案に記述することが求められます。 私が大学受験をした2000年頃に比べ、問題の重心は和訳から「説明に」そして、英作文も自由英作文という形でほとんどの国公立大学では出題されています。ですから、受験生は「速く正確に読解する」共通テスト用の勉強と、「深く内容を理解し、説明する」2次試験用の勉強を同時に進めていかなければならず、2種類の異なる特徴を持つテストに向けて準備を進めていかなければなりません。これには多くの時間がかかり、英語以外にも勉強を進める必要のある生徒達には非常にツライのです。

  受験生を迎えるまでにいかに準備できるか
 

実際問題、英語は受験生を迎えるまでにいかに準備できるかにかかっています。ほとんどの受験生は高校3年時に必死に勉強をします。ですから、勉強時間では他の生徒と多くの差をつけるのは難しいです。結局、予定を立て、管理し、勉強効率を上げることで他の生徒と差をつけることになります。高校3年生までにいかに準備をし、やり残しをなくすのか早くから対応策を考えるかが受験の肝です。

 

今回、英語英語の長文を要点捉える練習を行う【ここから始めよう!2次試験英語(理論編)】と、【ここから始めよう!2次試験英語(理論編)】で学んだ要点の把握方法を実際に用いて記述式の国公立大学の入試問題にチャレンジする【さらに深めよう!2次試験英語(実践編)】を単科講座に準備しております。大学受験に向けた英語学習のスタートに、ぜひ、ご活用ください。

 

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