GWに宿題、ありやなしや
新学期が始まり、行事やなんやかんやでやっと新しい環境に慣れてきたかな、と思ったら大型連休がスタート。宿題が出る、出ないも学校の特色が出ます。
「ちょっと休みがあるとすきあらば宿題出してくるうちの学校なんなの」とプリントの束を抱えるT中生(名古屋市外)の横で、「え、GWに宿題出るの?」と驚いているT中生(名古屋市内)。「休みは休むものですよね・・・」と同情の目をむけるN中生(女子中)。「出たけど多分この量なら一日で終わる」とやんちゃなことをおっしゃるN中生(男子中)。
私立の中学校って、イニシャルかぶりすぎてどこがどこだかわからないですね。え、バレバレですか。
(学習計画を)作って(心置きなく)あそぼ
4月27日(土)から5月3日(金)の期間、コンプリートパスも教室はお休みをいただいています。その期間中1、中2生には中間試験の範囲の数学・英語・理科を進めてもらう課題を出してあります。休みが明けたらすぐにテスト対策が始まりますので。すぐ「対定期テスト戦闘モード」に入っていただきますので。
特に中学1年生は、GWの課題をいつどこまで進めるか一緒に計画を立てました。旅行や一日予定が入っている日を除き、毎日どのくらいのペースでやればいいかを計算して、こちらで作成した進度表を利用して計画を立てました。「自分で計画を立てる」というのはもしかしたら中学受験ではあまりなかった経験かもしれません。
中学受験では多くの場合、カリキュラムがきっちり決められていて、計画を立てるもなにもあらかじめ計画された課題やテストを乗り越えることで精いっぱいだったのではないでしょうか。
中学校に入ったら、ある程度勉強の裁量権が生徒自身に移ってきます。というか、自己管理の必要性が中学受験に比べて大きくなります。やらなければならないことの量を確認して、逆算して、一日にやるべき分量を把握して、さまざまな誘惑と戦いながら進めていく。特にテスト前はこの繰り返しです。
頭の良さだけが勝負じゃないから
私立中学の生徒さんは、中学受験を勝ち抜いてその学校に入学した生徒さんなので、実力が拮抗しています。特に入学した時点の差はあっても決定的な差ではありません。上りもするし、下がりもする。その一つの要素として「やるべきことを把握しているか」「やるべきことに正しく向かえているか」があると思います。いくら頭が良くても、自制心が乏しく、娯楽ばかりに時間を費やしてやるべきことがおろそかになっていると成績はどんどん落ちていきます。怖いのは「中学受験がなんとかなったんだから大丈夫だろう」「前はあいつよりできてたんだからすぐ追い抜けるだろう」とどんどん後回しにしてしまうことです。いわゆる「明日から本気出す」状態です。その明日って何年後?中学受験の成功体験が、完全に足枷になってしまいます。
だから、中1の段階で目で見える形でやるべきことを把握し、立ち向かうことを「当たり前」にしてしまおうと思っています。ほら、仕事でも、かかる時間やコストを逆算して計画を立てますよね。あれと同じです。ましてや生徒はスマホやらYoutubeやら誘惑が多い中戦うわけですから、並走して、励まして、達成したらめっちゃほめたたえます。(だから計画表には「ほめたたえてもらう」まで計画として入ってます。トイレの「きれいに使ってくれてありがとう」みたいな感じですね。)
一回ではうまくいかなくても何度でも。定期テストが続く限り、成長の機会があります。生徒にとってテストと戦うことは畢竟自分と戦うことです。できないことやできない自分と向き合い成長する機会(テスト)を大事に戦って欲しいと思います。
塾で東海中1生に配布したGWの宿題チェック表です。よろしければご利用ください。
最後まで読んで下さりありがとうございます。コンプリートパス中川でした。