2月3日、土曜日の昼下がり、私(今泉)は今池駅にいた。ドン・キホーテに買い物に出かけた後、家路に向かう途中だった。自分では意識をしていなかったが、何らかの見えない引力で今池駅に吸い寄せられたのかもしれない。
目の前には小学生らしい男の子を連れたお母さんがいる。何とはなしに親子の会話が聞こえてくる。
男の子「今日の問題●×△□」
会話の内容は明瞭には聞こえないがお母さんは男の子の会話を嬉しそうに聞いている。
ここで、「ん?もしかするとこの子たちは中学受験の帰りなのか?」
との思いが心に浮かぶ。時刻は13時30分。
東海中学の最寄りの車道駅から今池駅までの移動時間を考慮しても、この時間に今池駅にいる可能性は十分にある。
男の子「灘の●×△□」
男の子の会話の端々が聞こえる。
会話を盗み聞くような悪趣味はないが、自然と会話が気になってしまう。
私「今、灘って言ったよな。中学受験の帰りなのかな?」との思いがふと心に浮かぶ。
男の子ははじける笑顔でお母さんに話を続ける。男の子はどこかテンションが高い。
その様子をお母さんは、微笑ましく眺めている。
私は「東海中学の受験の帰りだったら、実力を出し切れているといいな。」と思いながら家路に向かう。
明日は東海中学校の合格発表。
全ての受験生に幸あれ。