トータルコーディネート制とは

ことの始まり

 すごい名称だが、今は昔「戦略経営企画室」(だったよなぁ…)があったとき、「コンプリートパスの授業外での受験に向けたメニューはどうなっているか?」

と聞かれ、

 「生徒たちの志望校は、東大、京大、どっかの医学部、そんで名大でしょ。時々一橋や東北、東工大なんかも混じるじゃない。一人ひとり受験校は違うから、もう一人ひとり、いつまでにこの教材をこんな工程でやるって決めるんですよ。」

 「それ表とかにしてます?」

 「してないよ。裏紙使って、殴り書き。」

 「それちゃんとした表にしましょうよ。それ、絶対に商品になりますよ。」

 「オッ、そうかじゃお願いします。」

 「どんな感じか、まず、樋口さんが作ってみてくださいよ。」

 で、ずっと教室で作っている。今は「企画室」はない。

 

トータルコーディネート制とは

具体的には 例えば数学では

 数学でいうと、授業とは別に、高1から高2の初めに「新数学スタンダード演習」(東京出版)を開始。やり直しを含めて高2の夏前には終わらせる。それから、「東大(京大)の数学27ヵ年」(「東大の数学1点でも多くとる方法 安田 亨」を併用)、場合によっては「新数学演習」(東京出版)に進む。

 英語、国語、理科、地歴公も授業を中心にその周りに必要な衛星を回していく。作った当初は各担当が思いの丈をぶつけ、まるで英語、理科ばかり勉強するようなスケジュールだ。「そりゃ、東大の英語で110点(/120点満点)取れそうだわ。後の科目どうする?」だった。

 今でもやってほしいことは山ほどある。それを実行可能な計画、少しゆとりを持たせるくらいの計画まで、その生徒にとっての優先順位を考えて、調整する。それが樋口の仕事でもある。このことをトータルコーディネート制度というらしいのだ。今は「企画室」はないが。

 これがないとサボってしまう。コケてしまう。人間はそういう生き物だ。ほっといてもやる子には塾はいらない。サボってしまう普通の人間には、ここ愛知県、すなわちカリキュラム・シラバス未開県、大学入試後進県(=行き当たりばったり、進度遅し、最後まで終わらないで入試といった学校しかない県)では塾は必要になるのだ。東京都や関西などカリキュラム進度が早く、全国から実力のある教師をスカウトして揃えている超進学校でも「何となく不安」で70%の生徒が通塾しているのに、ここ愛知県では100%に近い生徒が通塾していないとおかしい。

 

トータルコーディネート制とは

実際、高校生はどうしているのか

 高校生を対象とした全国的な、しかも正確な調査はないようだが、公立の中学校における通塾率の調査(2018実施年の調査で、少し古いが)では1位が神奈川県で56.1%、2位奈良県は54.2%、3位が東京都で53.0%、愛知県は10位で45.6%となっており、県別で上位に属するのは間違いないが(東海三県が10、11、12位と続く)、同じ会社内の進学塾サンライズからコンプリートパスの指定校(旭丘・明和・向陽・菊里・東海・滝)へ進んだ生徒のご家庭へのイベントのご案内で電話掛けした樋口と辰巳の印象では高2以上の学年はほぼ何らかの予備校・塾に在籍しているようである(もっとも、公立の進学校に在籍する生徒は、部活が忙しいという理由でビデオを見る塾に在籍し、睡眠学習をしているている生徒が多いようであるが…)。

 未だに公立至上主義の愛知県ではそうなのだ。

 では西塾卒の私立中高の高校生はどうかというと河合塾、駿台予備学校、SEAなどが多いが、やはり、ほぼすべての生徒がどこかに在籍しているようである。ベネッセの調査でも偏差値が高い高校の生徒程「予備校・塾の在籍率」が高いとあったが、その通りのようであるのだ。

 しかし、どこも、受験までの工程をデザインしてくれるわけではないのだが…。

 「それ、絶対商品になりますよ!」

 と言っていた今はもうない「企画室」の彼の言葉はホントだったかも知れないとトータルコーディネート表を作りながら思う今日この頃です。

 

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