「きみ、着なさい」
そう言われたK君は、その場で着物を洋服の上に羽織るのでした。
しかし、そう発言したF氏を見ると、洋服の上に着た着物の上に、更に着物を。
そして、さらにその上に着物を。
まるで十二単の状態だったそう。
(写真はお借りしました。イメージです。)
その状態で、走る、走る。
周りの人達からは、拍手や歓声が。
なにしろ、場所は海外の空港なのです。
これ、直接Fさんから聞いた話。
Fさんは和妻、つまり日本の伝統奇術を得意とするマジシャン。
いや、和妻師もしくは専業奇術師。
K君はそのお弟子さん。
関係ありませんが、以前に「ご職業は?」と聞かれたので、
「専業奇術師です」と答えたら、ポカ~ンとされた覚えがございます。
話を戻します。
そのFさんが、海外公演を終えて帰国の際に空港で、
荷物が重いとのことで、
オーバーチャージを請求されたのです。
しかし、行きの便ではそれがなかった。
同じ航空会社で、なにか荷物が増えたわけでもないのに、
オーバーチャージが帰りのみ発生するのはおかしいだろうと
チェックインカウンターの方に言いますが、
その方は譲らない。
正直なとこ、そこそこのオーバーチャージの請求は、
カウンターの係りの方の裁量によるところが多いようです。
搭乗時間もせまっていますが、Fさんもただではひかない。
「荷物の多くは服です。
じゃ、それを着てスーツケースが軽くなりゃ良いのか?」
と聞くと、
係りの方は
「まあ、そうです」と答えたそう。
で、冒頭の展開。
海外の空港に、着物を何枚も重ねて着た男が二人走るんだから、
ほとんどコントの世界。
さて、なんでこれを思い出して書いたかというと、
サモア航空さんが、体重別料金を導入したというニュースを昨日聞いたから。
(本当は飛行機つながりで、昨日書こうと思っていたんですが、時間なくて。)
これに近いことを常々思っておりました。
僕がずっと思っていたのは、総重量制の導入。
例えば、エコノミークラスで100㎏までとします。
体重が70㎏の人は30㎏までの荷物はフリー。
しかも、余った分はポイント制で、そのポイントは譲渡できる。
こんなふうにすると良いのじゃなかろうかと。
体重別制のみですと、
重い人からは、なにも好きでそうなったんじゃなく、
遺伝的なものだから差別するなとの声も聞こえてきそうなんですが、
この制度なら、
軽い方と同乗する、荷物を軽くするなどの工夫が出来るわけ。
どうかしら?
Fさんの方法は使えないけどね。
話変わって。
昨日は、社会風刺コントのザ・ニュースペーパーさんのメンバー、
松下アキラさんの初の完全単独ライブを拝見。
いや、その知的レベルの高いネタと間違いない演技力に圧倒されました。
すごいです。
尚、↑の撮影はY氏。
そのY氏に連れられ新宿のディープゾーンの暖簾をくぐるのですが、
それはまた別の機会に。
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