不思議の国のアリスに登場する双子が、
暗誦してくれた詩に登場するのが、
セイウチと大工。
「あなたはあのセイウチなの?」と言われてしまうくらい牡蠣は好き。
または「牡蠣絶命計画でも立てているの?」と聞かれるくらい牡蠣が好き。
いままでも、何度か牡蠣、特に生牡蠣が好きだと書いてきました。
同じくらい好きなのがフグ。
なにしろ自分で釣りに行くくらいですから。
お財布さえ許すなら毎日でも食べたいくらいでございます。
特にフグの白子は魔味。
濃厚さとトロリとした食感はたまりません。
しかし、当然ですが、頻繁に食べられる価格のものではございません。
で、それに近いものを追及しているのです。
名刺の肩書に疑似河豚白子研究家と入れちゃおうかと思っているくらいです。
ただ偽物を食べて満足しているのではなく、
想像力と創造力の遊びと思っております。
漫画『美味しんぼ』の中には、フグの白子に近い食べ物として、
牛、羊の脳の料理が紹介されていましたが、
現在、入手は困難です。
少し前にこのブログ (←リンク)に、
湯豆腐に瓶詰めのウニを乗せて食べるとちょっと近いと紹介しましたが、
更なるバージョンアップのレシピをご紹介します。
『温泉油揚げのウニのせ』です。
きっかけは温泉湯豆腐。
この豆腐のフルフル感が、良いかと思っていたんですが、
一緒に入れた油揚げのほうが上となりました。
では、温泉湯豆腐を作ります。
温泉湯豆腐は、佐賀の嬉野温泉が発祥とされています。
嬉野の温泉水がアルカリ泉のため、その温泉水で湯豆腐を作ると、
豆腐が溶けてフルフルになるのです。
しかし、嬉野温泉の温泉水が容易に手に入りません。
でも、要はアルカリ水であれば良いわけです。
きっと代用法があると思って検索すると、果たしてありました。
『こんな寒い日は。究極の、とろける湯豆腐 』(←リンク)
こちらのレシピを参考にさせていただきました。
何度か作りましたが、
重要なのは、
油揚げも豆腐と同じタイミングで入れる。
油揚げは油抜きしておく。
沸騰して十分に豆腐、油揚げに熱が入ってから重曹を入れること。
重曹は水100ccに対して1g。
ドラックストアには、3gの分包があるので、
600ccの水に2包、900ccに3包という具合にしてください。
また、お豆腐は箸では取れませんから、豆腐すくいでとり、
レンゲやスプーンで食べたり、
器を口元に運んで、ヘリからいただくようにします。(火傷に注意してください。)
おろし生姜と小葱の微塵切りを入れたポン酢でいただくと、
それはそれは美味しゅうございます。
もうなんども「ただただ美味い」とつぶやいてしまう僕がいます。
で、時々、アクセントとして、瓶詰めのウニを少し乗せたりするのです。
油揚げも、いつもの油揚げとは全く違ってフルフル、トロトロなんです。
箸で持ち上げると、自重でちぎれるくらいです。
そして、揚げてあるだけあって油の濃厚が加わって、
それが白子を思わせるのです。
それにお値段は、とってもお財布にやさしいし、
白子をバクバク食べるより(食べられませんが…)、
体にもやさしいに決まっております。
温泉油揚げ、ウニはなくとも十分に美味しく、
絶対のオススメ料理でございます。
是非、お試しあれ。
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