ショウノウの匂い。
今はもうほとんど嗅ぐことがないけれど、
子供の頃に、
この匂いがすると、ちょっとした恐怖でした。
なぜなら、その独特の化学的清涼感のある匂いがするのは、
当時住んでいた家の和室に着物が吊るされている時だから。
祖母が、祝儀不祝儀などの何らかのイベントがあると、
二つ折りの衣桁や鴨居に着物を衣紋掛けにかけて吊るすのでした。
衣紋掛けによって広げられた着物のシルエットは、
独特な恐怖だったのです。
和室には仏壇もあり、
今にして思うと、市川 崑 監督の横溝シリーズを思い起こさせたから、
恐怖につながったのかも知れません。
時に、人は匂いが強烈な記憶を刻んでいる場合があると思います。
そう、アーモンドの匂いを嗅ぐと、亡くなったあの人を思いだすように…。
ここまで、このわかりにくいものを読んでくれてありがとうございます。
平成生まれの人にも理解いただけるように、ここから単語の解説をいたします。
ショウノウ→昔に使われていたタンスなどに入れる衣類の防虫剤の一種。
祖母は防虫剤全般を、ショウノウ、ナフタリンといい加減に呼んでいました。
今のものと違って匂いがかなり強かったと思います。
衣桁(いこう)→着物を掛けておく為の骨組みだけの衝立みたいなもの。
ドラマなどで、花嫁衣装がかかってるのがこれ。
現代風になら、折り畳み式の室内洗濯物干しを想像のこと。
衣紋掛け(えもんかけ)→着物用の長めのハンガーだと思ってください。
伸び縮みするもので遊んで怒られた記憶があります。
市川 崑 監督の横溝シリーズ→なんでも鑑定団の司会の石坂浩二さんが、
横溝正史さんの小説が原作の探偵、金田一耕助を演じる映画。
血縁関係がドロドロしていて、子供の時に見ると、トラウマになりかねません。
僕が健全(?)でいるのが不思議です。
尚、石坂さんや女優さん、そして画作りはとても綺麗で、
このシリーズをどう評価するかで、
大人と子供の線引きが出来ると言っても良いでしょう。
アーモンドの匂い→青酸カリ中毒の遺体から発生する匂いと言われています。
ミステリーでは定番です。
もちろん、僕は数えるほどしか嗅いだことはありません。(嘘)
僕のブログは、日記的なこともありますが、
こんな感じの文章の時も多々あります。(むしろ、こちらの方が多いかな。)
仕事のことも地方や海外ではリアルタイムに書くこともありますが、
企業さんやプライベートのショーなどはあえて触れないことも多いのです。
で、今日は、タイトルが先行して書きました。
コメントに明日のタイトルを楽しみにしています、
なんて書いていただいたのですが、全く何も考えていなかったんです。
衣紋掛けを『いもんかけ』と読む人がいて、
前に戻ったの?
なんて思う人がいるかもしれないと
このタイトルにしたのですが、ちょっと辛い。
タイトル先行も厳しいです。
そのコメントをいただいたのは関西の方なんで、
きっとこう言うでしょう。
「えぇもん、書け」
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