昨日は、もの凄い音と閃光で目が覚めました。
そう、中国の重慶市万州の朝は、
信じられないほどの豪雨と落雷でした。
それは、この日にこれから起きるであろう
波立つ出来事を予感させるかの様でした。
ホテルでの朝食は実に充実していて、
中国の朝食の大道である豆乳、お粥はもちろん野菜の炒めものや、
肉ワンタンなどを大変美味しく頂きましたが、
同時にそれはまともに昼食時間が摂れないことを暗示していました。
起きたばかりは、バケツをひっくり返すような雨でしたが、
出発の8:00には、通常の雨になり、空も高くなってきたので、
外ロケは大丈夫だと確信するのでした。
ご一緒した辻よしなりさんも晴れ男とのことで、ダブルパワーです。
ホテルから目的のロケ地まで、車で1時間半くらいで、
その道はまるでロディオのような険しい道だと聞いていました。
実際、もの凄い揺れ、映画『インディージョーンズ』のようです。
30分ほど走らせると、車が急に止まります。
何事かと思いましたら、
豪雨の影響で道路が遮断され、復旧の見込みがつかないとのこと。
しかも、別ルートは工事中で、もしそのルートだと2時間以上はかかるそうで、
コーディネーターやスタッフは僕の飛行機の時間をずらせないか、
今日の仕事をキャンセルできないか、とまで連絡を取っていました。
一瞬、このロケは消えるかな、と思いましたが、
なんとか別ルートでの移動を決行。
さて、目的の地には予定よりかなり遅れて到着。
時間がありません。
無理やりの街頭ロケ。
もちろん(?)雨はあがっています。
この街の裏には次のような風景があります。
今回のロケの中心は、
中国の自称超能力者という方のパフォーマンスを見て、
それが本当にトリックのない超能力なのかを検証するのが僕の役回り。
それが、辛かった。
詳しくは番組を見ていただければ幸いですが、
簡単に言うと、
その方は、お札を出現させるパフォーマンスを見せるのですが
それは遁術という術であり、
マジックやイリュージュンのようにトリックや仕掛けがないと称しています。
僕、個人としては超能力に対して接する態度は
グレーゾーンでいたいと思っていますが、
物理的な現象のほとんど、
いや、99%が偽物であることも否めないと考えています。
けれど、それで商売をしている人もいることも事実で、
それを、否定しなくてはならないのです。
非常に微妙な立場であることをご理解いただけるでしょうか?
マジックと言っていただければ、野暮な詮索はいたさないのですが…。
結果ですか?
その方は優秀であったとだけ記しておきましょう。
重慶に戻り、上海に移動。
上海の空港に着いたのが、午前1時過ぎ。
タクシーに乗ろうとしますが、長蛇の列。
ディズニーランド方式で、近づいてもなかなか辿りつかないパターン。
そこで、どこにでもいるタクシー乗り場の前の先に車を停めようとする輩。
日本のタクシーさんは乗り場がある場合、
ほとんどが乗り場優先になっていますよね。
でも、こちらは大陸ですから行列に並ばずに、
必至に先回りして停めようとするわけです。
しかし、上海空港では、笛を持った係員がもの凄い勢いで怒るものですから、
すごすご列に並んでおりました。
久々に来て改めて思うのですが、
この国の国民性は自己主張が強く、ゆずるという感覚が薄めであるということ。
やはり、これは我が島国の気質とは異なると思います、善し悪しでなく。
さて、僕等も一旦は並んでいたんですが、
コーディネーターさんの機転で比較的早くホテルに入れました。
(ルール違反したんじゃありませんよ。)
それでも2時を回ります。
ホテル出発は6時。
そして、羽田へ。
今晩のショーに向かいます。
場所は六本木。
重慶市の万州の田舎から、東京・六本木へ。
時空を感じています。
-----------------------------------------------------------------
クリックするだけで、東日本大震災支援募金ができるサイトがあります。
トップのメッセージボードに貼ってありますので、是非クリックを。