ソウル3日目。


帰国日、僕の韓国での新しいエージェントになるであろう方と


ランチミーティングの後、金浦空港へ。


良く見ると、出発ロビーが少し変わっていました。


新羽田の開港を受けてのことかと思います。


ソウルは、打ち合わせだけとは言え、充実した3日間でした。


それにしても、韓国(ソウル)でのスマートフォンの普及率は凄くて、


僕の周りの人は見る限り、100%です。


通訳&コーディネーターをしてくれた宮本さんと話すと、


彼の場合は、日本と韓国を行ったり、来たりなんで、


どちらのスタッフとも、連絡をとるのに、


カカオトークというアプリが便利なんだそうです。


それは、韓国版スカイプみたいなものだとの事。


そのカカオトークの便利さもそうですが、


日本の携帯の場合と違い、


従来の携帯からは、完全自由アクセスができなかったページが、


スマートフォンになって出来るようになり、


ツイッター、フェースブックの流行も


普及に拍車をかけたのだそう。


国も普及を積極的に推進しているようです。


話はかわって、宮本さんが言いました。


「正直なところ、2週間くらいコチラにいると、申し訳ないんですが、


日本の災害やそれに伴った節電の事などは忘れてきてしまうんですよね」


そうだと思う。


東日本大震災。


世界中の人々が援助、応援をしてくれているけど、


日本と違い、3ヶ月以上もたつと報道もグッと減って、


例外的な人を除いて、所詮、他人事というか、対岸の火事。


当たり前なんだけど、


ソウルの街には節電モードの空気などあるわけもないのです。


それほど暑くないのに、ホテルのエアコンもガンガンでした。


東京が急に暑くなったのは、


BSのTVを見ていたので知っていましたが、


羽田に着いて、その暑さに少し驚きました。


さて、本日のブログのタイトルですが、


『ゼルダの伝説』とはまるで関係ありません。


今、書いたように、


ソウルの多くのホテルでは、NHKのBSを見ることができるのです。


そこで、朝ドラの『おひさま』は欠かすことなく観ていました。


今週、『おひさま』は東京大空襲。


観ている人の殆どが、


それと震災の画とが重なってしまった事と思います。


そして、今回の移動時間に読んでいたのが、


百田尚樹さんの『永遠の0(ゼロ)』。

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実は、以前から盛んに勧められていたんですが、未読でした。


この本は、一種の戦争体験者のインタビューのような構成で、


主人公が、自分の祖父の生きざまを紐解いていくもの。


その祖父は、徴兵されても、生き残ることを死守しようとしていたのに、


特攻で命を落としたのです。


いったいなぜ?


このことを主人公が、


戦地に行っていて存命の方々やその家族に取材をしていくのです。


こう書くと、それだけで抵抗を感じるかも知れませんが、


未読の方に言っておきますと、かなりあなたの想像とは違うと思います。


僕がそうでしたから。


僕は基本的に戦争物、戦記物を避ける傾向があります。


映画もその手のものは、まず観ません。(SF物は別ですが…。)


本来、歴史認識をはじめ、


正面から向き合わないといけないとは思っていますが、


なかなか手にしなかったんです。


今、そのことをとても後悔しています。


すごい本だと思います。


小説ですが、まるでドキュメンタリーのようです。


いや、ここに多くの真実があるのでしょう。


それでいて、小説ですから、


じつに読みやすいように構成を考えて作られています。


これだけ記憶に残る本も久々でした。


読み終えたのは、羽田着の30分くらい前でしたが、


機内だというのに、正直、頬を流れるものを、止める術はありませんでした。


戦争とは、日本人とは、命とは、そして、愛とは、何か?と心に響きます。


さらに、保身的な政府&官僚的なシステム。


これは、正に今の日本に起きている様々な状況と驚くほど重なっています。


真に求められるものを、再度、教えてくれることと思います。


丁度、今、


多くの人が、読むべき本だと強くオススメします。


そして、今、


何ができるんだろうかと、


自分に問いている自分がいます。


不思議なリンクに感謝。


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