- 占拠(センキョ) -
ここは、飛行機の中。
二人が、トランプでゲームをしている。
それを横目で見ていた人が思わず聞いた。
「お二人は、一切声を出さずにゲームをしているようですが、何故ですか?」
「いや、声を出すと、場所が場所だけに問題がおきるといけないので」
「どんな問題です?」
「いやね、カードを出すときに思わず言っちゃう場合があるんですよ。
ハイ、ジャックと」
随分前に読んだジョークです。
昨日、舞台『操縦不能』の稽古でした。
この舞台では、3つの航空機事故について取り上げます。
そのうちの一つにハイジャック事件があります。
休憩時に、鉄道オタクの吉川正洋さんに、
「電車が乗っ取られるのは何ジャックって言うの?トレインジャック?」と聞くと、
横からホームチームの檜山さんが、
「乗り物の乗っ取りはすべてハイジャックと言うらしいですよ。
語源が「ハーイ、ジャック」と呼びかけたことらしいですから」
「そんな~、それはネタですよね。
だってバスジャックとか、電波ジャックとかあるじゃないですか」と僕。
「いや、でもマジらしいですよ」と檜山氏。
彼は僕と同じで、真顔で嘘が言える男ですから、簡単に信じる訳にはいきません。
帰宅後に調べてみました。
以下ウィキペデイアから抜粋です。
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ハイジャックの語源は様々に述べられている。有名なものは以下のとおり。
・追いはぎを意味する「Highwayman」と密猟者を意味する「Jacker」を組み合わせた単語である「Hijacker」から転じたもの
・「Stick'em up high,Jack(手を高く上げろ)」という強盗の文句から成立した
・駅馬車強盗が駅馬車の御者を呼び止める時に「Hi,Jack!」(やい、おめぇ)と声をかけた事から
したがって、対象が船でも車でも、乗り物を乗っ取る行為はすべて「ハイジャック」である。
しかし、日本においてはよど号ハイジャック事件の際に「Hi」を「高い」という意味の英単語「high」と間違えて「高い所を飛ぶ=飛行機」の意味と捉え、「jack」を「乗っ取り」の意味として捉えたため、
その後「バスジャック」「シ―ジャック」、果ては放送電波への重畳を「電波ジャック」、番組への乱入を「番組ジャック」と呼ぶなど多数の「ジャック」を使った和製英語が生まれることになった。
同様の造語は英語圏でも一部存在し、航空機乗っ取りを描いた「スカイジャック」なる海外小説が実在するように、この後に「スカイジャック(skyjack)」という言葉も生まれている。
また、自動車を狙った「カ―ジャック」(car jacking)」という言葉も用いられることがある。このほか一般的とまでは言えないが「シージャック」に相当するseajackingも見られる。
英語圏では、ジャック (Jack) という名前が男性の一般的な略称であるため、ロサンジェルス空港のように、「Hi, Jack」(ハイ、ジャック)あるいは「Hey, Jack」(ヘイ、ジャック)と挨拶することは避け、不意の混乱を起こさないように呼びかけている場所もある。
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ほんとなんですね。
冒頭のジョークはジョークと言えないかも知れません。
檜山豊、真顔で真実を言う男です。
あ、それは、普通か。