- 蕃茄(ばんか) -
トマトのことでございます。
『トマトが赤くなると、医者が青くなる。』
たしかオオカミの桃というトマトジュースのラベルにあったと記憶しています。
それほど栄養豊富ということでしょう。
僕は、前世がイタリア人かと思うほどの好きな食材のひとつです。
生でも、調理しても、ジュースでも大好きです。
不思議なもので、トマトは食べれるけど、ジュースは駄目で、
「じゃあ、トマトシースは?」と聞くと、ソースならOK!という人や、
ジュースは飲めるけど、生のトマトはイヤだ、なんていう人もいます。
同じ食材なのに、なぜなんでしょうね?
と、書きましたが、僕にもありました。
梅干しが苦手。
まったく食べれないわけではありませんが、
皺のある大きな梅干しなどは特に苦手。
要は食感が駄目でして、あのグニュッ感が得手じゃないのです。
味は平気ですから、カリカリ梅や裏ごしした梅肉ソースなどは問題ありません。
鱧の梅肉ソースなんぞは、大好きな一品です。
まあ、好みは人それぞれですよね。
おっと、トマトに話を戻します。
お中元でいただいたトマトジュース。
『ギュッとしぼった濃厚とまと』
ネーミングからして、美味そうじゃないですか。
期待して、飲んでみると
「ん?」
何かが違う。
美味しく感じない。
濃すぎるためなのか?
塩を加えてみました。
抜群に美味しく変貌いたしました。
いや、トマトの力を引き出す塩のマジックです。
尚、このジュースは、カゴメさんが出していますが、贈答用専門のようです。
機会があれば、ソルトマジックを体験あれ。
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先日、目撃した衝撃的光景。
僕は車移動が多いのですが、電車移動もいたします。
地下鉄に乗った時のことです。
車内は1シートに2人くらい座っていて、それなりにすいてはいました。
しかし、端に座っていたおじさんが、やおら新聞紙を膝の上に広げると、
カバンから、それは大きなトマトを取り出して、そのままかぶりつき始めました。
車内にはトマトの青いに香りが広がります。
いや~、ほんとに驚いた。
新聞紙を広げるあたりが、ニクイじゃありませんか。
もっとも、トマトの香りだから許せるんですが、他の食材では物によってはね(`×´)。
もちろん、トマトの香りだって苦手な方も中にはいるでしょうし、
マナーとしては最低ですが、
呆れるというより、その度胸とたたずまいに感心すらいたしました。
あの光景は忘れられません。
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トマトを使った簡単料理をご紹介。
トマト(中玉)の上部を切り、中をスプーンでくりぬきます。
要は容器を作ります。
(くりぬいた中身はオリーブオイルとあえて、バケットに乗せたり、
別の料理に使ってください。)
くりぬいたトマトの中に、卵を落とし入れて、バターを加えます。
そのまま、耐熱皿に乗せて、オーブンへ。
180度で10-15分くらい。
塩、コショウで味を調えてください。
パセリやバジルを添えても良いでしょう。
スプーンですくうようにお召し上がりください。
グッとくる味です。