-理由(ワケ)-


本日のブログは多少ヌメっとしていますので、そのつもりで。


親父つながりで、


さだまさしさんの『親父の一番長い日』をYouTubeでどうぞ。


権利関係が問題ないのかが心配ですが、


この歌をご存じなくて、妹のいらっしゃる方、涙線の弱い方は、


覚悟してお聞きください、溺れます。


僕は、若い時、家族との関係がギクシャクした際に聞いていました。


原曲が12分30秒のこの歌は、ドラマです。まさに、さださんの歌です。


それ以外はありえません。


正直、今風のように乾いていなく、ヌメっとしていますが、


そこがまた良いのです。


ここに、絶滅危惧のピュアな昭和があります。


CD化はされたようですが、シングルはあまり流通していないようです。


僕は未だに、片面1曲、両面で2曲のシングルなのに、


大きなLP(アルバム)サイズのこのレコードを持っています。


(ただ、レコードプレーヤーがもうない(>_<))



ところで、僕は、ショーの際、自分で積極的に荷物などを運ぶようにしています。


たぶん、一般の方が想像できないほど、表に見えない荷物があるので、


ツアーや、大きなショーなどは、まるで引っ越しなのです。


何度か、メインの人がどうしてそこまでするのですか?と聞かれたことがあります。


イメージと違うと言うのです。


ツアーの際などは、現地のアルバイトさんに不審がられます。


理由の一つは、スタッフを少しでも手伝ったほうが、早く終わるからです。


もう一つは、さだまさしさんにお会いした時、その行動に感銘を受けてです。


随分前になりますが、さださんに一度だけ、


直接マジックをご覧にいれたことがあります。


とあるホテルが数日間、毎日出演者が変わるディナーショーを開催して、


さださんのショーの前日が僕のショーだったのです。


(さださんと同じラインナップというのも恐れ多いことです。)


プロモーターに無理言って、次の日のさださんのショーを拝見させてもらいました。


そして、ショーの後に、さださんに紹介されて、


控室でマジックを披露することになりました。


(それが、プロモーターの条件だったのです。)


控室は、さださんの専用、そしてメンバーの方用の2部屋でした。


さださんの控室でお会いして、マジックを見せることを案内すると、


この後のさださんの行動、発言が衝撃的でした。


「そう、マジックを見せてくれるの。部屋のレイアウトはどうしたら良いの?」


そして、本人自ら、マネージャーさんやプロモーターさんと共に、


椅子やテーブルを動かしはじめ、隣の部屋のメンバーの方々に、


「お~い、面白いものを見せてくれるんだって。みんな心してこっちにおいでよ」


メンバーの方が来ると、皆で一緒になって椅子やテーブルをさらに動かして、


ベストな状況を作ってくれたのです。


天下のさだまさしさんが、僕の小さなマジックのためにですよ。


この時、『嗚呼、この人だから、あんな素敵な詩が書けるんだ』と心震えました。


それ以来、出来るだけ、メンバー、スタッフとは共に行動するようにしているのです。


時間短縮できて、気持ち良い、何ひとつ悪い事がありません。



さて、今日はオレンジを山ほど買いに行きます。


もちろん、友人たちとワールドカップを見ながらいただくのです。


オレンジ軍団を食べて、日本勝利を応援するのです。


勝利を確信するゲン担ぎ。


オランダ語では、フルーツのオレンジはシナースアプルと


別の名前で言うそうですが、


そんなことはかまいません。


こちらの気分の問題です。



今日も勝ちます!