僕にとっては、たまらなく好きな映画があります。

 

『インサイド・マン』

 


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監督:スパイク・リー

 

主演:クライブ・オーウェン、デンゼル・ワシントン

 

 

他にも役者はジョディ・フォスターをはじめ、なかなか強力な布陣です。

 

 

2006年の作品です。

 

 

まあ、キャスティングはそれほど重要ではありません。

 

 

無名の役者でも、それなりの力量があれば、充分楽しめたことでしょう。

 

 

なぜなら、この映画の最大の魅力は構造なのですから。

 

 

タイトルの意味、オープニング、エンディング、様々なアイディア、伏線。

 

 

いや、僕の好物が網羅されていて、ほんとたまらないのです。

 

 

この映画の表面的ストーリーは、

 

 

「私は最近、銀行を襲う完全犯罪を計画し実行した。

 

 

・・・・・

 

 

“どうやって?”

 

 

ハムレットのせりふを借りれば、

 

 

“そこが問題だ” 」

 

 

というオープニングの主人公の台詞と、

 

 

『その時、犯人は人質全員を共犯者にした。』

 

 

という宣伝コピーに集約されています。

 

 

エンターテイメント・クライム・ムービーですが、やはりスパイク・リー。

 

 

簡単な犯罪映画ではありません。

 

 

ほんとうに面白くて(僕には)、劇場でもDVDでも何度も見ています。

 

 

派手なシーンがないものの、そんなにマニアックとは思えないので、

 

 

あまり高く評価されていないのが、不思議でしょうがありません。

 

 

未見の方は是非にとおススメしたい1本です。

 

 

―――

 

 

ブログに『何々を見た』、『何々を読んだ』、『何々を食べた』ということを書くのは、

 

 

私はこういう人ですと、なんとなく開示して、

 

 

評論家気取りで『その批評をする』のは、

 

 

自分のポジションを確認したいということだから不毛である。

 

 

と言うエッセイを読んだことがあります。

 

 

たしかに、その側面はあると思います。

 

 

でも、できたら『同じものを見たり、読んだり、食べたり、して欲しい』

 

 

そして、「私もそれは好きだよ~」とか

 

 

「私にはそれは向かない」などの意見を聞きたいという

 

 

共通体験欲&共感欲もあるのではないでしょうか?

 

 

共通体験は、

 

 

親密度を高める良い方法のひとつであることは間違いないでしょう。

 

 

ショーやスポーツは、その共通体験を作る場を提供している面もあると思います。

 

 

僕はショーを生業としていますから、

 

 

何かの紹介ブログは、

 

 

パブリック・ラブレター(公開恋文)のようなものかもしれません。

 

 

 

誰も受け取ってくれなかったら、

 

 

 

 

 

内に、ひきこもっちゃいます。